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#4 外部院試 合格体験記&過去問【東工大 工学院 機械系】

外部受験で東工大大学院に合格を頂いたので、自分が見返す目的も含め少し長めに体験記を書きます。


※note公開から時間が経ったので、自作した過去問の解答ノート(材料力学,機械力学,熱力学,流体力学のH21~R4まで)といくつか情報を追加して後半部分を有料に切り替えました.
受験勉強の際、高額な過去問解答が売っているのを見てムカついたので価格破壊を起こしてやろうと思います(知り合いの人はDMして貰えばあげます)

公開から今まで毎月のべ600人以上の方が見てくださるので価値のある情報だと思います.
応援の気持ちで購入して頂けると嬉しいです.要望があれば,可能な限り情報追加いたします

自己紹介

高専卒 機械科
電気通信大学 機械科(3年次推薦編入)
TOEIC 520点
宇宙開発関連の活動をいくつか

受験校

東京工業大学大学院 工学院 機械系→合格
東京農工大学大学院 工学研究院 知能機械システム→入試辞退

志望理由

  • センター試験を経験していない(大学には推薦編入で入学した)ので自分のレベルを知りたかった

  • やりたい研究が自大になかった

  • 東工大の授業が魅力的だった

  • 周りに外部院試する人がいたので流された

  • 1月くらいに過去問を見て、勉強すればできそうだと思った

  • 東京に居たかった

程度の差はありますが大体こんな感じで、ものすごい強い気持ちがあったわけではありません。ただ、学部時代に活動する中で、なんとなく院進する自信がでて、院進するメリットが感じられたので院進を選択しました。

院試期間の過ごし方

1~3月

とりあえずTOEICを受けましたが、結果は散々でした。諦めて1年前に受けた520点で提出することを決めました。期末テスト等が終わったタイミングで気が抜けて、だらだらと情報収集をしていました。

ちなみに外部院試者はTOEICの点数平均が700点みたいなことを言われています。背水の陣ですね。

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4月

研究室の雑務とゼミ等で満足な勉強は出来ませんでした。
編入試験の時にまとめたノートを見返して思い出す作業がメインで新しい勉強は何もしていませんでした。
大学院入試のガイダンスや研究室紹介のイベントが徐々にスタートしていたので情報を逃さないように注意していました。
周りの人は1~3月くらいに研究室見学を始めていたので内心焦っていましたが、面倒で後回しにしていました。

5月~7月

研究室での生活に慣れ始め徐々に勉強時間を増やしていきました。13時~20時くらいまで大学にいましたが、ゼミ準備、研究室の雑用等で勉強時間は平均3時間くらい。後半になるにつれもう少し時間を増やしていきました。
勉強効率を上げるため『四力問題精選』(有名大学の過去問の解答が載っている)を使い、わからない箇所をその都度に勉強する方法に切り替えました。過去問から手を付け始めているので、この時点では全く解けず、答えを見ながら勉強していました。(基礎がない人にはおすすめしません)

このときもまだ基本的には、高専の時にまとめたノートで勉強していたので教科書は使っていません。東工大受験はJSMEテキストシリーズをお勧めされますが、少し物足りない気がしました。

興味のある研究室の情報がまったくない(HPが学内ネットからしか公開されていない)ため、願書提出の一週間前にようやく重い腰を上げ研究室見学に向かいました。面接と志望理由書で必要なので先生が紹介された研究内容はなるべく覚えて帰りました。

地方の知り合いで面接に一つもいかず合格している人もいるので合否には関係ないと思います。志望教員にも点数が全て、内部外部は関係ないと言われました。

自分の所属と興味のある研究内容を書いてメールを送ったらすぐに返信がきて日程を調整してくれました。メール文章の例はネットにいくらでも落ちてるので探してみるといいと思います。

7月~8月中旬(試験日)

『四力問題精選』が終わったタイミングで、『四力・制御問題精選』(制御が追加され、半分くらい新しい問題に差し替えられている)が発売されたので、使い始めました。
研究室が院試休み(7月中旬から)になったタイミングで東工大の過去問を解き始めました。問題傾向が分かるので早めに取り掛かるべきだと思います。最終的には12年分くらいを3~4周しました。過去問は解答を見ずに時間を計って解いていました。
10時から20時くらいまで大学にいたので7~8時間くらい勉強していました。

試験一か月前の期間はフルコミットできたのでかなり力がついたように思います。

試験日1週間前くらいに過去問が終わったので、さらに前の過去問と『四力・制御問題精選』を解きましたが、東工大の院試に比べて難しすぎるので解けなくても焦ることは無いと思います。病みそうになりました。

志望理由書

あまり考えても仕方ないので提出ギリギリに2日ほどで書きました。心配なら自分の研究室の先生に添削をお願いするといいと思います。ちなみに自分の研究室の先生は「面接は点数しか見ないから、志望理由書はほとんど読んでないよ、適当でいいよ」と言っていました。
ただ、東工大のA日程の選考基準が明かされていない以上A日程に行けるようなTOEIC、GPAがある人は頑張るが価値があるかもしれません。

内容は「志望する教員・研究分野に対する志望理由と希望する研究テーマ、研究テーマ の重要性,社会的意義,解決すべき問題点,問題解決の方法(意訳)」でした。
自分は、三段階構成で、一段目にアブスト的にやりたい研究と興味のある分野のこと、二段目に興味の裏付けをする意味で自分の活動(高専、課外活動等)、最後の三段落目に、より具体的に志望する研究内容と社会的意義について書きました。1枚半埋めて1900文字くらいでした。
面接時の質問のフックが多い方がいいと思い、研究内容より自分語り多めで書きました。(研究内容についてついて詰められてもなにも答えられないので逃げました)
希望教員は上から3つくらいしか真面目に調べていません。志望理由書は第1志望教員のみに絞って書きました。プラスで軽く希望のコースがあることも匂わせました。

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