感想:峠鬼(6):ラスボスの格が急上昇

本巻では善だけとはいえ、一言主に会うという旅の目的を果たします。
目的を果たして旅が終了かと思いきや、善の望みは叶わず、そこで新たな目標ができます

また、一言主は善との別れ際に小角への伝言を預けます
「きみはやさしい子だ。それを忘れないで」
まるでこれから小角がやさしさを忘れてしまうかのような不穏な伝言です。
私はどうしてそんな伝言を預ける必要があるのかすぐには分かりませんでしたが、その後の展開でその理由が判明して、私はその意外性に驚かされました

一方、妙は三世上人と旅して、彼の人となりを理解していきます。
そして敵でありながら、彼を本当の師匠のように感じます。
後の展開を考えると実に上手い伏線を仕込んでいます

そして三世上人は、今までは妙達の前に立ち塞がりながら その目的は不明で、どうしても倒さないといけないラスボスとは思えませんでした。
ところが本巻で ついに三世上人の目的と恐ろしい計画が明らかになり、絶対に倒さなくてはいけないラスボスになりました

更には妙が気がついた三世上人の正体は、本作の1話を別の形で再現したような意外性溢れるものでした。
妙の仮説が正しければ、三世上人をただの敵とは思えなくなります

本巻において、三世上人のラスボスとしての格が急上昇しました

彼らの戦いが今後どのように展開していくのか楽しみです

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