感想：工務店の日報：物を作る人達の日常に触れて、働くことに思いを馳せるのが楽しい作品
本作はタイトル通り、工務店の日常での些細な出来事を4コマ漫画で紹介する作品です
例えば、本書では以下のような話が掲載されています。
職人さんの服装の変遷についてのウンチク、
ホームセンターにいた面白い店員さんやお客さんの小話、
職人さんとの雑談、
近所の人に頼まれて小物を作った話、
大手の現場で理不尽な目にあった思い出、
建築用語の紹介
工務店の仕事に興味のない人には何が面白いか分からない内容かもしれません。
ですが、私は工務店という身近でありながら内実のよく分からない業界についての話を、とても面白く読むことができました。
彼らが現場で作業したり、道具を買い揃えたりする話を読んで、「ああ、この人たちは毎日こうして働いているのだな。おつかれさまです」と思いながら、未知の分野の内実を知って自分の視野を広げることができました
また、最後に掲載された短編マンガ、新人さんが職人さんと協力して仕事に取り組む話は特に面白かったです。
職人さんや管理施行の仕事は土日もない激務な現場もあると聞きますが、そういう大変な仕事の中にある喜びについて、この短編マンガから知ることができました。
私は本書を読み、物を作る人達の日常を知ることで、働くことは大変でもあり、面白くもあるのだと改めて思いました