感想:京四郎 少年ヤクザ編(1):戦略的ヤンキー合戦マンガの名作が復活!

東京卍リベンジャーズやキングダムのように、現代的な銃火器以外で武装した集団同士が戦略を駆使して戦うマンガを、私は「戦略的ヤンキー合戦」と呼んでいます。
近代的な武器がないゆえに、人間同士のぶつかり合いを堪能できるのが、この手のマンガの魅力です。
時にはカリスマ的な腕力で敵をねじ伏せ、時には戦略を駆使して圧倒的な不利を覆す。
そんな絶対的な力で敵を蹴散らす爽快さと、知略で敵を翻弄する楽しさの両方を味わえます。

そのような「戦略的ヤンキー合戦」マンガは人気のジャンルですが、その中でも突出した出来の良さだったのが、20年以上前に連載していた京四郎です。
京四郎は、現在でも大人気の「戦略的ヤンキー合戦」マンガの金字塔的作品です。
奇抜な武器を用いて無双し、戦略を駆使して数人で数百の敵を殲滅し、最後には純粋な腕力で敵のボスを倒す京四郎たちの活躍に対して、読者は手に汗を握ることでしょう。
本作を読んで新聞紙でメリケンサックを作るのをマネした「良い子」たちも多いと思われます。

私は京四郎が知る人ぞ知る名作として埋もれているのを残念に思っていたので、連載復活をとても嬉しく思います。
前作を読んでいなくてもストーリーは理解できるようになっているので、新規の読者でも問題なく本作を楽しむことができます。
新規の読者も前作を読んでいた読者も、本作を読めば新聞紙でメリケンサックを作りたくなることでしょう

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