感想:紙一重りんちゃん(2):フール・オン・ザ・ヒル

丘の上にいる道化は社会秩序から外れた愚か者であるが故に、世の中を正しく認識できる賢人でもある。
このような「丘の上の聖者(バカ)」と呼ばれる人の話は、古今東西あり、本作もそのような人物が主人公です。

全国模試で1位を取るほどの天才小学生でありながら、一般常識からは大幅に外れた奇行を繰り返すりんちゃんは、クラスから浮いています。
そんな彼女の唯一の友人である こだまちゃんは、いつもりんちゃんの突っ込み役としてお世話をやきます。
ですが、こだまちゃんが悩み苦しんでいる時には、りんちゃんが彼女を救います。
その関係性が、とても尊い作品です

特に、父親の再婚に悩むこだまちゃんに関する最後のエピソードは、突出して素晴らしい内容なので是非ともご覧ください。

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