感想:堕天使論(1):非常識な存在に振り回されるのが楽しい作品

本作は、悪魔崇拝のヘビメタをうっかり聞いたせいで地上に堕とされた美しい天使が、天国に帰る為に男子高校生の家に居候しながら「愛」を理解しようとする話です

作者さんは昔から非常識な人物の突拍子もない言動をギャグとして描くのが上手で、本作でも堕天使の非常識な言動がとても笑えます

愛を探す美女と男子高校生との同居生活ということで、一緒にお風呂に入るような「To Loveる」も発生しますが、男子高校生のボケへの突っ込み力が高いのですぐに漫才のようなノリになり、本格的な「To Loveる」には発展しません

本作は非常識な堕天使の周囲にいる人物たちの突っ込み力が非常に高いので、全編がテンポの良い漫才を見ているような楽しさがあります。
時々、登場人物同士の暖かい交流も挟まり、作品全体が優しい雰囲気に包まれておりギスギスしないので、そういうのが苦手な人でも安心して読めます

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