感想:おやすみシェヘラザード(2):もう少し映画の内容を紹介してほしい

本作は、美人な女学生が説明下手なのに、後輩に対して一所懸命に映画を紹介するという話です

ですが、1巻では多少なりとも映画紹介になっていましたが、本巻では映画の説明をろくにしません。
映画を事前に見ている人以外は何を言っているのか全く理解できない話をしています

本巻では、面白くない下ネタが滑っているだけの、主人公達が大声で騒いでる様子を延々と見せられただけに思えました

映画を主題にした作品なのですから、もう少し映画のことも語ってほしいと思いました。

篠房氏は映画評論や他人の作品の分析に向いていないのでは?

私は篠房氏のAI論争を批判しており、氏のアンチだから氏の作品を批判しているのだと誤解されると困るので言っておきますが、作者と意見が異なるという理由で作品を貶めるようなことはしません。
作者の思想や意見と作品の優劣は別です

氏の作品のナツノクモは何度も本が擦り切れるほど読み返しましたし、百舌谷さん逆上するも名作です。
是非とも一人でも多くの人に読んでもらいたいと願っています。

その上で言わせてもらいますと、私は氏の映画評や他人の作品の分析は、的外れなことが多いと思っています。
例えば、以前には「アリスとテレスのまぼろし工場」を引き合いに出して、岡田麿里脚本を育児ネグレクトの視点で読み解けるかもしれないなどと言っており、以下の記事で私はその意見を批判しました

篠房氏は、本作において得意ではないことを主題にして失敗していると私は分析しています。
映画の面白ポイントを読み解けないので、作品の言及をしても読者の共感が得られない。
映画評の部分が読者に支持されないので、映画評以外の人物同士のバカ騒ぎの比重が増え、ますます映画好きの読者が離れる。
そういう悪循環を起こしているような気がしました

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