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『北風と太陽』の話から子どもの接し方を考える

幼稚園で子どもと一緒に生活をしていると、子どもに「こうしてほしいんだけどな」と思う場面があります。例えば、片付けのときやお帰りの時です。しかし、「片付けだよ。」「お帰りの支度だよ。」と言っても、子どもは「やだ。まだ遊びたい。」と言うときがあります。度々、このような場面に出あう中で気が付いたことがあります。

子どもたちの人生は子どもが主役なので「やりたくない」ことは「やらない」のです。

どうしようかと考えていた時に、有名な童話を聞いてハッとしました。それは『北風と太陽』というお話です。ご存知の方も多いと思います。

ある日、北風と太陽は勝負をします。勝負の内容は、どちらが旅人のコートを脱がすことができるか、というもの。最初に北風がコートを脱がせようと強く風を吹きます。しかし、旅人はコートが脱げないように手で押さえてしまいます。次に太陽の番です。太陽は、優しく照って気温を暖かくします。暑くなった旅人はコートを脱ぎました。

このお話を聞いてとても学びがありました。それは、北風はコートを「脱がせよう」として、太陽はコートを「脱ぎたいと思うようにした」のです。

つまり、「子どもを動かそう」としてるのか、「子どもが動きたい」と思うようにしてるのか、ということなのです。理解は簡単で実践は難しいですが、このことを意識することで子どもへの接し方が変わっていきました。

子どもに声を掛けた後、自分にも声を掛けるのです。「今の自分の声掛けは北風だった?それとも太陽だった?」と。


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