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【美味クレソン】4話前編 勝負に徹するがあまり大事なことを忘れている

どうも、私の名前は不幸田幸子(ふこうださちこ)
ナンバーズ4で100万円当選したのに、ホストに貢いで全部使っちゃった。
ついているのやら、ついていないのやら。

水口新聞社に入社して1年目の新人なのに、
『究極のクレソンメニュー』の担当に抜擢されたの。
そして、もう1人の担当者がミズグチスイデンたつじさん。
いつも寝てばかりで何を考えているのやら、んもう、先が
思いやられます。

今日は取材のため、人気の中華料理屋に来ました。
なかでもチャーハンがイチオシだとか。

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たつじ「ここか、チャーハンの上手い店『チョン・ユンファ』は」

幸子「クレソン使って頂けるといいですねー」

お店を出る客

客「味はいいんだけど、店の雰囲気がなぁ…」

たつじ「・・・・・・」

主人「へいらっしゃい!チャーハン2人前ね。はいよっ」

嫁「もっとテキパキうごきなさいよ」

主人「ウッセーな口答えするなよ」

嫁「はい、どうぞーチャーハン2人前です」

チャーハンが運ばれ、口にする幸子

幸子「ああ、美味しいわ。お米一粒まで火が通ってて
とても香ばしい」

たつじ「食えねーな、このチャーハンは」

主人「何?べらんぼうめっ!オレのチャーハンが食えないだと?」

たつじ「ああ、いらないよ」

幸子「ちょっとやめてくださいよー」

嫁「あんた、塩をまいておやりっ」

たつじ「チャーハンの味は悪くはなさそうだ。
しかしリピーターは来ないだろうね、この店は」

主人「くっ!なんだコイツ痛いとこつきやがって」

たつじ「主人、オレのアパートに明日の夜10時に来てくれ
店に客が来ない理由がわかるだろう」

アパートの地図を手渡す、たつじ

幸子「何を考えてるのかしら。もう、知らない!」


次回、「隣の部屋から聞こえる謎の音とは一体?」

【美味クレソン】続くかも…


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