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【美味クレソン】6話前編 完璧主義の落とし穴

どうも~ご無沙汰しております。不幸田幸子です。
今日は新婚ほやほやの友人、美穂の家におじゃましています。
水口新聞社の元同僚ということもあり、たつじさんも一緒に来てるんだけど変な発言をしなければいいけどなぁ。まあ、それはともかく、今日は手料理をごちそうしてくれるとか。とても楽しみです。

幸子「美穂ったら会社の同期でいち早く結婚するなんて、もう~いけずぅ~」

美穂「メンゴ、メンゴ。今日は幸子とたつじさんに手料理を食べてもらおうとおもってね」

幸子「わ~すご~い、イタリア料理だわ!」

たつじ「ブルスケッタか。なかなかオシャレじゃないか」

美穂「他にも、カルパッチョにカルボナーラスパゲッティ、いろいろあるわ」

幸子「毎日、こんな美味しそうな料理を作っているの?」

美穂「そうよ、料理教室に通って習ったの。夫の和夫さんに食べてもらおうと思って」

たつじ「ちょっと気になったんだが、さっき、この料理レンジでチンしていたね。何時ごろに作ったんだい?」

美穂「かれこれ、4時間前かしら。私、他にもヨガ教室に通ったり、クラフト教室にも行ってるし、毎日忙しいんです」

たつじ「・・・食べてみたところ、まずくはないんだが、でも美味しいとも言い切れないなぁ」

美穂「やっぱり美味しくないんだわ…」

幸子「どうしたの?泣いているの?」

美穂「和夫さんは毎日帰宅が遅くて、私の手料理を食べてくれないの。他に女の人がいるんだわ。だから、だから、ただ泣きたくなるの…

幸子「そうよね、新婚だものね」

美穂「好きだから、好きだけど、いつも胸が…」

幸子「ヨシ、こうなったら私とたつじさんで和夫さんの真相を突きとめるわ!」

たつじ「面倒なことになったな、やれやれだぜ…」


次回【美味クレソン】
和夫、どこで何をしているのか?
そして、和夫行きつけの店とはいったい?









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