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Letter:「自由な場」の参加者であること

「自由」に関する本を何冊か読みました。

CDI/CDI Groupでは創業のときから「自由」や「自立/自律」という言葉を大切にしてきたように思いますが、個人的に、もう少し理解を深めたいと思っていましたので。
「CDI Groupの場で自由に活動する」というのは、どういうことなんだろう。「”他人に迷惑をかけない限りにおいて”好きなことをできる/しないこともできる」という消極的な姿勢ではなく、より積極的な姿勢によって「自由」を語れないだろうか、と。


(断片的にギリギリ理解できた内容を短い文章に押し込んでいるので、かなり読みづらい&不正確だと思いますが…)

誰か(神様、社会、親、会社など)に指示されるわけでもなく自分で「自由に」決断して行動できるというのは、とても軽やかなようにも思いますが、実際にやってみると、何の後ろ盾もなく、孤独で、視界不良で、不安な気持ちになるものです。
それでもなお、自らの欲や期待を満たすために、自分の存在や立場を主張し、他者からの承認を求めようとするのも人間です。

“自分の欲”は往々にして”他者の欲”と衝突しますので、状況は「承認をめぐる闘争」のゲームになります。

そのようなゲームを成熟的かつ発展的なモノに転換するためには、「自由の相互承認」の原理を組み入れていくこと必要だそうです。

そして、その営みにおいてカギになるのは「事そのもの」「良心」である、と。
「事そのもの」とは、「これぞ、●●だ!」というような(”北極星”みたいな)理念のことだそうです。「これぞ、芸術!」「これぞ、音楽!」(…「これぞ、コンサルティング!」も?…)のようなことです。
一方で「良心」とは、「(一般論として)かくあるべし」という”理性の論理”ではなく、複雑で矛盾を孕んだ現実のなかで「(個別論として)何が自分にとって”ほんとうのこと”だと信じられるだろうか」と自らに問い尋ね・実際に行動に移そうとする姿勢のことのようです。

ということで、「事そのもの」を”北極星”にし「良心」を胸に、各人が「自由に」発想し、行動するとき、その場は「自由の相互承認」が実現している状況へと一歩一歩近づいていくだろう。
そういうふうな内容のように、私には読めました。


CDI Group/CDIという場についても、一人ひとりが「これぞ、経営!」「これぞ、ビジネス!」「これぞ、コンサルティング!」という”北極星”(それもまた、一人ひとり違っているものだと思います)に向かいながら、「自由に」発想し、行動したとき、それぞれの視点と資産(知見や人脈など)は、相互に補完的になり、場は一層発展するように思えました。


参考にした本
竹田青嗣、西研『超解読! はじめてのヘーゲル『精神現象学』』(講談社現代新書)
竹田青嗣『哲学は資本主義を変えられるか』(角川ソフィア文庫)
J.S.ミル『自由論』(岩波文庫)

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