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ネガティブな動機から行動するのをやめる

人生とは、自分の内面が外的事象に投影され、それによって生じた外的事象が内面に反映されるフィードバックループの繰り返しだ。

よって内面にあるネガティブなものを動機として物事を成した時、それがもたらす結果はどれだけ見かけがよくても苦い味のものになる。なぜならネガティブな動機から生まれた物事は、その本質にネガティブさを抱えているからである。

よって真に満足できる外的事象を得たいならば、ネガティブな動機から行動を起こすのをやめ、ポジティブな動機から行動を起こさなければならない。

ネガティブな動機とは、恨み、怒り、欠乏感、不安、恐怖と言ったものである。

例としては、誰か(親、社会等)を見返すために何かを成し遂げようとしたり、今抱えている恐怖や欠乏感を埋めて安心を得るためにお金を稼ごうとしたり、といったことだ。

そういったマイナスの動機から行動を起こすのをやめる必要がある。

と言っても何かを成し遂げることは人生において大切なことであるし、お金を稼ぐことも大事だ。もちろんそう言った行動はしなければならない。

だがその動機を、できるだけ純粋なプラスのものに切り替えなければならない、ということである。

行動それ自体には意味はない。内的な動機の質こそが、行動とその結果の意味を形作るのである。

さて、プラスな動機の一例としてまずあげられるのは、『今すでにある良いものを増やしたい』という想いだ。

すでに今ある豊かさ、すでに今ある自信、すでに今ある安心、すでに今ある喜び……そういった今の自分が持っているプラスのもの……例えそれがどんなに小さいものであろうともかまわない……に感謝して、それを少しずつ大きく増やそうとすること。これはプラスの動機である。

このようなプラスの動機を得るために、今の生活の中に目を向けて、すでにあるよいものを探してみよう。そしてそれを紙にメモし、それが十倍、百倍に膨らんでいるところを想像してみよう。

さて、プラスの動機の一例として次にあげられるのは、『何かワクワクする物事を未来に生じさせたい』という想いだ。

いつか手にする豊かさ、いつか獲得する自信、安心、喜び……そして、それを象徴する外的な具体的事物……そういったものを自分が、あるいは他人が手にしている未来を想像し、それによってワクワクが、トキメキが感じられるのであれば、それはプラスの動機である。

このようなプラスの動機を得るために、それを得たらワクワクするもの、あるいはそれを人にあげたら嬉しい気持ちになるものを紙にリストアップしてみよう。

プラスの動機に意識を向けて、それを心の中で膨らませ、あるいは紙の上で目に見える形に定着させ、それを行動のための燃料とすれば、人生の中に真に満足できる外的事象が生じ始める。なぜならば心の中にあるものは、いつか必ず外的事象として顕現するからである。

だがその逆に、ネガティブなものを動機として行動すればするほど、生活の中には虚しさが、怒りが、不安が、恐怖が増幅していく。なぜならば心の中にあるものは外的現象として顕現され、フィードバックループを生じさせるからである。

よって今の自分の行動の動機をチェックすることは大切である。

動機をチェックし……そしてそれを少しずつ、ネガティブなものからポジティブなものへと切り替えていくことで、人生の中に喜ばしく意味のある事象を増やしていくことができる。

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