見出しシナリオ

気持ちを描く〔第3回課題〕

1月からシナリオセンターの通信講座を始めました。
期間は半年間。添削課題は12本。

早くも!3回目の課題を提出しました。

3回目までで学んだこと。

この講座のテキストは2冊ありますが、1冊は本屋さんでも買うことができるものです。
この本だけでも盛りだくさんな内容で、講座オリジナルテキストはそれをフォローアップ・課題を載せている、といった感じです。
「シナリオについてもっと知りたいな」「でもいきなり通信講座で添削は…」という方は、ぜひ下記の「シナリオの基礎技術」からトライしてみてください。
読み応えあります。


3回目の課題は「迷っている人」
ページ数は前回より1枚増えて3枚。それでもやっぱり短い。
200字詰の原稿用紙が1枚増えただけですから。

前回の「夜の足音」は本文が2枚で、本当にさわりのちょこっとしか書けず、「このお話には続きがあるんですよ…」と先生に念を送りながら郵送しました。
今回は一応、一区切りつけれたので良かったなと思います。

今回も前回に引き続きショートすぎるショート、お楽しみください。

↓↓↓

「非計画犯」

人物
木下ハジメ(48)町工場の工場長

○銀行の駐車場(昼)
白い軽トラックが停まっている。
運転席に作業服を着た木下ハジメ(48)が座っており折りたたみケータイで通話している。
木下「…はい、着きました。…はい。では」
電話を切って助手席に放り投げる。
助手席の座席の上には黒いサングラスとマスク、ニット帽が置いてある。
ゆっくりと前かがみになり、額をハンドルにぶつける木下。
車内にはラジオが流れている。
小刻みに額をハンドルにぶつけ続ける。
ラジオの時報音を聞いて動きを止める。
ラジオの声「正午をまわりました。『今日のミュージック』のお時間です」
木下はゆっくりと顔をあげバックミラーをのぞきこむ。
時田警備と印字されたバンが停まり、警備員二人が車をおりていくのがミラーに映る。
ラジオからビートルズの『レットイットビー』が流れ始める。
木下の左手が助手席のダッシュボードに伸び、開けるとピストルがある。
ダッシュボードから古い写真が落ちる。
写真を拾う木下。
写真には、今より若い木下と女性が一人、女の子が一人写っている。
写真を見つめる木下。

おしまい

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