IPOで投資家が求める「再現性」「採算性」「拡張性」の好例①:セーフィー(コーナーストーン案件)
今日もお疲れ様です!本日は、IPO時に投資家が気にする「再現性」「採算性」「拡張性」の好例を紹介いたします。こちらは昨年末の案件で、日本版コーナーストーン機関投資家を招いた案件になっています。日本版コーナーストーンと言うのは、案件発表前に機関投資家に案件に参加することを打診し、彼らもコミットしていますので、資料の作り込みに機関投資家も関わっていると言うことが想定されます。少なくとも先んじて投資家とストーリーを練り上げている可能性があるので、かなり参考になります。
「再現性」「採算性」「拡張性」の図示
これだけ?と思われた方もいるかもしれませんが、よくよく見ると非常に無駄なく以前挙げた3ポイントが含まれていることがよくわかります。
採算性=利益率を示しながら、それがリカーリング収益として積み上がるイメージを想起させる(再現性)。最終的には大きく売上高の課題の部分を占めると言う拡張性を示しています。
採算性
再現性
拡張性
上記3点を綺麗に示しているという好例だと思います。
IPOでの日本版コーナーストーン投資家の活用について
昨年2021年より実施されている、IPOにおける日本版コーナーストーン投資家の活用は、「親引け」という制度をつかって実施される事が慣行となっています。
「親引け」はその名の通り、IPO時に、①親=既存株主、②事業会社、の持分維持を目的とすることが通例だったが、本年のココナラのフィデリティへの事例から、初めて機関投資家向けに活用。その後、セーフィーから既存株主ですらない機関投資家への活用が初登場。尚、事前勧誘の例外規定を活用し、IPO発表前から、投資家と合意した上で開示資料に公表されています。
今後は一つ一つを整理もしていきたいです。
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