Frontier Businessとそれを支えた金融

今日もお疲れ様です!今日は、人類のOutsideな可能性を追求する、Pioneering the frontier系で、今考えていることを書きます

昔から幾つものフロンティアの開拓者がいた

  1. 大航海時代

  2. カリフォルニアの西部開拓

1に関しては、非常に有名な話だが、世界「初」の株式会社である東インド会社が産まれた(正確には、オランダにおける東インド会社が、世界初の株式会社のようだが)。

大事なこととしては、フロンティアを開拓する、つまりリスクを背負って事業を行う為に、株式=エクイティが発明された、ということだ。

何のこと?という段階の人には、①「株式」と②「借入≒債務」の違いを理解してもらうことは、実は簡単ではない。両方とも、あるプロジェクトに対してお金を提供してもらうことには変わらない。が、要は、②は借入の元本が決まっており、100万円なら100万円を借りたら、基本的にその100万円に利子をつけて返済する。一方、①は、元本が保証されず、最悪ゼロになる代わり、アップサイドを貰える。つまりダウンサイドもとる代わり、アップサイドもとる。この①の株式の仕組みが、大航海時代とともに発展した、と言い切って問題ない(と信じる)。まさしく、これはスタートアップ/ベンチャービジネスのはしりともいえる。リスクがある大航海時代だからこそ、「良いプロジェクトだけど、資金を出すからには元本を保証してくれ」ではなく、「プロジェクトが大儲けしたら、それの一部をくれ。でも失敗しても元本を返済してくれとは言わない」となったのだ。この「東インド会社」に端を発する「株式会社」は人類史上最大の発明といっても過言ではないだろう。

2に関しては、非常に多くのナラティブがある

  • 49ersと呼ばれた、金の採掘者を助けた、金物屋のラザード(その後の投資銀行)

  • 金の採掘者に対して幌馬車を提供していた、Wells Fargoとその兄弟会社のAmerican Express(その後数十兆円の企業に)

  • 鉄道建設に、資金を提供していた金融機関とスコットランドの投資家達(FlemingやMartin Currieなど)

フロンティアビジネスにはリスクテイカーとそれを支えた金融機関がいた

整理すると、大きく分けると3種類の登場人物がいると考える

①:フロンティアを実際に開拓し、その地で実業を創った企業(リスクテイカー)
②:①から発展し、その後金融業に発展した企業
③:①と②に対して、金融面でのサポートを提供していた企業

③に関して、アメリカの西部開拓に関して、スコットランドなどの海外の資金がそれを支えていたとの側面があることが非常に興味深い

今後深堀をしていきたい

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