アスフレ観戦記『21-22シーズン総括』
『第二創業』
『東頭体制の解体』
『ウーゴ体制でリビルド』
アースフレンズ東京Z(アスフレ)が変化を大体的に打ち出した21-22シーズンが終了しました。実際に何が変わったのか。シーズンを振り返りながら、共に考えてみませんか。
1.育成型クラブの構築
「新B1に向け、第二創業期始まる」
アスフレの代表取締役社長・山野さんによる宣言によって、今シーズンはスタートしました。右肩下がりの現状から脱却するため、第二創業と銘打った改革に踏み切ったのです。
改革のメインは、新たなクラブ構想です。現在の立ち位置に至った要因を分析し、『育成型クラブ』が提唱されました。
これまで、山野さんはファンに「成長ストーリーを見て下さい」と繰り返し主張してきました。実際に将来性ある若手が多く在籍していましたし、B1へ送り出せた選手もいます。外部からは、育成型クラブと捉えられていたかもしれません。
ただ、少なくとも私が見てきた3年間、クラブ運営の実態は育成とかけ離れていました。
結果を求めて、短期的な解体・リビルドを繰り返していること。勝つために、育成中だった若手を放出し、外部からベテランを獲得したこと。その他にも様々、育成を重要視していない事例が散見されました。
その結果が今です。右肩下がりの成績に陥って、もはや抜け出せなくなっています。浮上するには、何かを変える必要がありました。ゆえに、育成型クラブを”改めて”目指すことになったのでしょう。
2.育成型ロスター
正直に言うと、この話を聞いた当時は、育成について懐疑的でした。空虚な成長ストーリーをこれまで見てきたことで、山野さんに言動不一致な印象を持っていたからです。しかし、オンコートの陣容には、育成に対する本気度がしっかりと詰まっていました。
まずは、コーチングスタッフ。ヘッドコーチ(HC)はスペイン出身のウーゴ・ロペスさん。育成に長けたヨーロッパのクラブで、コーチを長年してきた実績を買われての招聘です。アスフレ史上初の外国籍HCであり、おそらく、アスフレ史上最も高いサラリーのHCでしょう。
東頭体制では、コストカットの対象であったアシスタントコーチの座。そこにも、しっかりと2名配置していましたし、育成に能動的に取り組む気概を感じました。
次に、選手。バスケ大国フィリピンで期待されているヤングスター。NCAAでプレーしていたルーキー。アスフレ生え抜きの若手。こちらは、育成型のチームらしく、将来性を詰め込んだロスターとなりました。
全体的にパンチが欠けているのは、否めません。おそらくコーチングスタッフにお金を割いた都合で、外国籍1名もサラリーを抑えられるルーキー。即戦力と計算できる選手が、明らかに足りていません。
それでも、この編成に不満はなかったです。育成型を宣言し、育成のためにコーチングスタッフを充実させ、将来性のある若手と多く契約。今回の成長ストーリーには、一本の筋が通っていたからです。
3.変化の一端
ここまでは、チーム運営の変化について話してきましたが、肝心なバスケスタイルの変化についても触れておきましょう。ウーゴHCは、自身の目指すスタイルを以下のように語っていました。
ポイントは二つ。
①ハイペースな試合運び
②ボールシェア
外国籍ビッグマンのポストアップを多用し、ハーフコートオフェンスに終始していた東頭体制では、どちらの項目もリーグ平均以下。実現できれば、明確な変化です。
そして、開幕戦では、その変化の一端を見事に披露してくれました。
開幕戦の対戦相手は、香川ファイブアローズ。外国籍HCを招聘したチームビルディングで、昨シーズンから急激に頭角を現した強豪です。試金石としてはちょっと強する相手でしたが、ウーゴ体制は宣言したスタイルで真っ向からぶつかっていきました。
ボールを保持したら、アーリーオフェンスを展開。ドライブとキックアウトを織り交ぜながら、人とボールをよく動かして、ワイドオープンの3Pショットをクリエイト。特に、東頭体制で燻ってい久岡と髙木が大爆発し、アウトサイドを中心に効率よくスコアできていました。
香川もハイペースなオフェンスが武器だったこともあり、試合は殴り合いの様相へ。そうなると、いかに強い武器を持っているかで勝敗が分かれます。
しかし、この時のアスフレには、アドバンテージをとれる武器が少なかったです。クラッチタイムまでは持ち込めたものの、香川のウッドベリーに第4Qだけで10得点を奪われ、最後は力負けの敗戦でした。
もちろん悔しさはありましたが、印象は決して悪くありませんでした。まだまだ1試合とはいえ、東頭体制の2年間で醸成された閉塞感に、変化を加えてくれたのですから。ホーム開幕戦で彼らを直に見られることが、本当に楽しみでした。
4.育成型≠即結果
ただ、今振り返ると、試合の印象はちょっと違ってきます。香川はどちらかと言えばDFが緩いチーム。こちらの主張(オフェンス)が通り易かったからこそ、変化がより輝いて見えたのでしょう。
現に、DFが固いチームとの対戦では、変化の見え方が鈍化します。その代表例が、ホームの開幕戦です。
第1節の香川と第2節の山形のアウェイを4連敗で終え、流れを断ち切るための第3節ホーム開幕戦。対戦相手は、仙台89ers。チームスローガン『Grind!』を体現したDFが武器であり、シーズンDFレーティングはB2で2位。
名実ともに堅守のチームは、香川と違って、殴り合いに付き合ってくれませんでした。殴り合うのではなく、殴らせない。アスフレのPGに高い位置からプレッシャーをかけ、オフェンスの起点を徹底的に潰しにきたのです。
アスフレは、それに全く対応できませんでした。PGに若手しかいなかったこともあり、スキル・フィジカル・経験、全ての面で相手が一枚も二枚も上手だったからです。ボールを運ぶのに苦戦し、オフェンスのエントリーすらままならない状態でした。
結果は、リードチェンジ0回で、23点差の大惨敗。PGがゲームを作れなかったため、これだけの得点差がついてもなお、得点差以上に力の差を感じる試合となってしまいました。
強いチームには、必ず優れたPGがいます。ゲームの出来を左右する最重要ポジションと言っても過言ではありません。しかし、アスフレは、現在B1で活躍する柏倉哲平が去って以降、その穴を未だに埋められていません。
育成型クラブを掲げている以上、PGの育成は避けては通れぬ道でした。
5.全ては育成のため
その後も連敗は続き、なんと開幕13連敗。
増子匠がアキレス腱断裂から復帰したり、ジョシュア・クロフォード(JC)が序盤のコンディション不良から復調したり、プラス要素は確実にあったものの、肝心のPG問題は未だに解決策を見いだせずにいました。
14試合目にしてシーズン初勝利を上げましたが、勝ちの潮流には乗れず、借金は増えるばかり。2021年12月12日にホームで行われた熊本戦に至っては、JCが欠場したことも重なって、66点差の大惨敗。Bリーグ史上最多得点差という不名誉な記録をつくってしまいました。
この頃が、今シーズンで一番どん底だった気がします。複写機でコピーしているかのように、ワンパターンの大敗。連敗でどんどん減っていく観客。まるで敗戦なんて無かったかのように、物販の宣伝しかしないチーム公式ツイッター。悪いものばかりが目に付き、自分の中の熱量が底を突いた感覚さえありました。
そんな状態を変えてくれたのが、ウーゴHCです。
ウーゴはHCは、記録的な大敗でも、どんなに連敗が続いても、敗戦の言い訳を一切していません。第一声では、必ず選手のチャレンジを褒めていました。
クラブ会員向けのイベントで「私の一番の責務は選手の成長を促すこと」と語っていたこともあり、全ての言動は育成のため。選手がチャレンジしやすい土壌をつくるのと同時に、ファンに勝敗以外の価値をアピールしていたのでしょう。
そもそも、このチームが今シーズン掲げたテーマは育成です。なのに、目先の勝利に囚われ、見るべき育成を見逃し、勝手に失望していただけ。ウーゴHCの振る舞いによって、自分の過ちに気づけたのです。
実際に育成に目を向けると、試合の見え方が変わりました。泥沼の連敗の中でも、選手はしっかりと成長していたからです。見どころは、目の前にたくさん転がっていました。
6.復活の兆し
選手の成長を挙げていったら切りがないので、ここでは代表して二人だけ紹介します。
まずは久岡幸太郎。
今シーズンはプロ4年目。もはや若手とは言い難い年齢に差し掛かっている久岡は、ルーキーシーズンの大活躍によって、ポスト柏倉として期待された選手です。しかし、東頭体制でスタメンPGに抜擢されて以降の2年間、精細を欠くプレーが続いていました。
今シーズン序盤は、PGから外され、セカンドユニットのSGで起用されることが多かったです。そこである程度の結果を残し、シーズン中盤以降は、スタメンのPG。
まだまだスタッツ的には物足りなさはありますが、昨シーズンに比べると、成長がはっきりと表れています。復活の兆しを見せてくれたことは、素直に嬉しいです。
7.育成の賜
次に、マーク・バートン。
NCAA Division IIの大学を経て、アスフレでルーキーシーズンを迎えた選手。先にお話ししましたが、機能しなかったPGに該当します。
簡単にボールを失うし、得意と言われていた3Pショットは入らないし、プロのフィジカルには圧倒されていたし、シーズン序盤はマイナス要因と言わざるを得ない出来でした。
それでも、ウーゴHCは、多少の失敗に目を瞑り、バートンに20分前後のプレータイムを与え続けました。それが勝利を遠ざけていた気もしなくはないですが、試合に出しながら育成する方針だったのでしょう。
その甲斐あってか、徐々にプレーの質が変わっていきました。シーズンが折り返すくらいには、2桁得点を連発。何なら、日本人エースとして君臨していた増子を完全に食っていました。シーズン序盤は何もできない選手だったのに、今は次世代エースの最右翼です。
8.育成<<<勝利
もちろん、成長は久岡とバートンだけではありません。生え抜きで伸び悩んでいた髙木、外国籍ルーキーのパット・アンドレー、NCAAのディビジョンIを目指す超大型ルーキー山ノ内も同様です。
依然としては勝利は遠かったですが、日に日に成長していく彼らは未来への確かな希望でしたし、目指す姿である『育成型クラブ』には順調に近づいてるように見えました。
しかし、その認識は間違っていたようです。2022年の3月、シーズンが終盤に突入したタイミングで、信じられないニュースが飛び込んで来ました。育成に注力していたウーゴHCの契約解除。
山野さんが発表した契約解除の理由は、要するに『勝てないから』(以下参照)。これには、アスフレファンのみならず、B2界隈から疑問の声が多くあがりました。
「え!?まさかだけど、今シーズンのロスターって、Win nowだったの?」ってな感じで。
これまで話してきた通り、育成型クラブを宣言した今シーズンのロスターは、育成枠の若手を多く集めたため、即戦力が少なかったです。選手は本当によく頑張ってくれていましたが、はっきり言って、即結果を出せる競争力がありませんでした。
なのに、即戦力を用意できなかったフロントのことは棚に上げ、戦えるチームをつくるため育成に尽力されたウーゴHCを契約解除。まるでスケープゴート。到底納得できるものではありませんでした。
9.純粋な感情
代わりのHCは、ブラニスラフ・ヴィチェンティッチ(以下ヴィーチャHC)。B1の三遠ネオフェニックスにおいて、2022年2月2日付で成績不振による休養を宣告されていた方です。おそらくですが、ウーゴ体制に不満を持っていた山野さんは、そのタイミングで接触したのでしょう。
ヴィーチャ体制の初戦は、アウェイの山形戦。自宅での観戦になりましたが、勝ちにも負けにも、心が動くことはありませんでした。他人事のように、ただ眺めるだけ。ウーゴHC契約解除に関する運営への不信感が、自分の中で強烈な足枷になっていたようです。
そして、迎えたホームの試合。会場に向かう道中では、やはりワクワクを感じることはなかったです。何と言うか、義務で足を運んでいる感じに近かった気がします。
それでも、試合が始まると、一気に前のめりになりました。選手が発する勝ちへの執着心、TeamUmeの熱意と工夫、Zgirlsの優しさと負けない心、コート上に関わる人達の思いが心に響いてきたからです。
大好きな人達は、どんな状況でも、目の前の試合に真正面から向き合っていました。必死に戦っていました。山野さんの言葉に惑っている暇なんて、初めからなかったのです。持てる力で後押ししてあげるべきでした。
これを書いている今でもなお、このチームの全てを愛すことはできません。 それでも、大好きな人達がいる限りは、今後も応援を続けるつもりです.
10.vsコロナ
その後は、新型コロナとの戦い。我々にも、相手にもコロナ陽性者が続出。試合の中止だったり、開催できてもアクティブロスターが少なかったり、まともな試合がほとんどできませんでした。
ヴィーチャ体制の目的は、山野さんが認識している詳細不明な『危機的状況』を変えること。しかし、そういった事情もあって、特に目立った変化を示せないまま、シーズンは終了を迎えてしまいました。まぁ、こればっかりは仕方ないです。コロナのことは、誰も責められません。
ウーゴ体制から始まり、ヴィーチャ体制で終わった今シーズンの最終成績は『10勝43敗』。右肩下がりの成績は、またしても止まりませんでした。
11. Win now
変化を大体的に打ち出したシーズンだったものの、終わってみれば、変化の印象は霞んでしまいました。その理由は、やはり運営が変わっていないからでしょう。いや、正確に言うと、第二創業のタイミングでフロントのスタッフは一新されているので、山野さん以外は変わっています。そう、変わっていないのは、山野さんです。
『育成型クラブを目指します』
そういった宣言をした山野さんですが、育成に尽力したウーゴHCを勝敗を理由に契約解除。当時は、その筋の通っていない行動に、激しい憤りを感じました。
ただ、冷静になった今、これまでの事例を客観的に並べてみると、ものの見え方は一変します。間違っていたのは、自分の認識でした。
結果を出せなかったことを理由に、短期的な『解体・リビルド』を繰り返していること。勝つために、育成中だった若手を放出し、外部からベテランを獲得したこと。そして、勝てなかったから、育成に尽力したHCを契約解除したこと。
山野さんの思想は、いつだって『win now』だったのです。『成長ストーリー』や『育成型クラブ』は、あくまでも美辞麗句。”今”勝つことが全てであり、カルチャー形成や育成は二の次。筋が通っていないように見えた行動には、『win now』の判断基準で筋が通っていたのです。
今後も、『win now』の思想で、人もバスケスタイルも、どんどん変わっていくでしょう。誰かをスケープゴートにしながら。
念のため、補足します。様々なプロスポーツシーンにおいて、短期的な解体・リビルドで強化できているクラブは存在します。まぁ、アスフレのように毎年繰り返しているのはさすがに稀ですが、必ずしも悪手とは言えません。
但し、その手法を用いて短期間で結果を出すのには、絶対条件として、即戦力を引っ張れるだけの資金(魅力)が必要になります。即戦力が集まっているからこそ、カルチャーとか育成をすっ飛ばして結果を出せるのです。
アスフレは、言うまでもなく、そんな金を持っていません。債務超過があるくらい、ギリキリの運営です。どんなに解体・リビルドを繰り返しても、ロスターの主体はサラリーを抑えられる若手。それでは、十分な競争力を得られません。
それどころか、B2全体が加速度的に発展していることもあって、相対的な実力は下がっているとも言えます。右肩下がりの成績は、なるべくしてなっているのです。
山野さんは、脱サラして、バスケスクールの運営を始め、何の後ろ盾もなくBリーグまで到達した熱意と行動力があります。それは、本当に素晴らしいです。
でも、オンコートの運営に関しては、その行動力が裏目に出て、行き当たりばったりになっています。資金のないクラブが、短期的な解体・リビルドを繰り返すだけで勝てるほど、Bリーグは甘くないです。
山野さん指導のチームビルディングは、もう限界な気がします。というか、チームビルディングと呼べるほどのものは、このクラブにはありません。
そろそろ、外部からGMを招き入れてはいかがでしょうか。抜本的に何かを変えないと、このまま淘汰されてしまうでしょう。
12.決断の時
最後に選手たちの総評。
彼らがいるのは、結果が求められるプロの世界です。結果が出なかったことを、良しとは決して言えません。ましてや、ブローアウトの敗戦がデフォルトになっていたことは、プロの興行として全くもって許容できないです。
ウーゴさんが、その責任を全て負うかたちにはなりましたが、直接的な敗因は、やはりの選手の実力です。フリースロー精度。ワイドオープンのショット精度。パス精度。その他、諸々の個人スキル。プロとして求められる最低限のものが揃っていないと、どんなに名コーチでも勝ちへ導くことはできません。個人スキルの向上に、このオフシーズンはしっかりと取り組んで下さい。
とはいえ、苦境に対して真摯に向かい合っていたことは、しっかり伝わってきました。甘いと言われるでしょうが、本当に素晴らしかったです。勇気をもらえました。
それに、山野さんには評価されないでしょうが、成長も凄かったです。シーズン序盤の何もできなかった頃と、シーズン終盤を比較すると、成長という言葉が軽く感じるほど、変わっています。まるで別人と言ってもいいでしょう。今シーズンは結果が伴わなったですが、今の成長ペースを崩さずに進んで下さい。
これを書いている今頃は、クラブから契約継続の意思が選手へ伝わっているはずです。新HCは、往々にして自分の色を出したがります。ビーチャ体制が継続するにしても、ウーゴさんの匂いがするロスターを、そっくりそのまま継続することは、まずないでしょう。選手との別れは、必ず発生します。
もちろん、全ての選手には残留して欲しいのですが、このチームの悪いところを嫌というほど知っているだけに、残ってくれとは言い難いです。
特に久岡。この4年間、何もかもが足りないチームに対して、自己犠牲を厭わずによく尽くしてくれました。そのせいで久岡を苦しめることになってしまい、本当に心苦しかったです。
今年は、自由交渉選手リストに載ることになりましたが、良い機会です。もう中堅と呼ぶ年齢になっていますので、限りある今後のバスケ人生を、夢である『B1でプレーすること』のために使って下さい。出ていくことになっても、それは裏切りでも、無責任でもありません。
久岡に限らず、彼らがどんな決断をしようとも、今後も変わらず応援します。改めて、今シーズンはお疲れ様でした。またどこかのコートでお会いましょう。
13.最後に
以上が、今シーズンの総括です。長文・駄文にお付き合いして頂けたこと、本当にありがとうございます。
いよいよ来シーズンは、降格制度が復活します。もしかしたら、今シーズン以上にギスギスするかもしれません。ファンも選手も、一致団結して乗り越えられたなと思っております。
では、アスフレに関わった皆様、お疲れ様でした。来シーズンも元気な姿でお会いできることを願って。
Go Win Z! ! !
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