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聞くことと話すこと。

11月9日に鷹栖町で行われた木下斉さんの町づくり講演会に参加してきました。タイトルは「稼ぐまちが地方を変える」。主催したのは鷹栖町です。

鷹栖町は8月8日にも町おこしで先駆的な功績を納めている島根県海士町(あまちょう)の町長を呼んで講演会を開催するなど、「町づくり」を積極的に取り組んでいます。
それを役場行政の中だけでやるのではなく、講演会として町民の参加を呼びかけ巻き込もうとしている姿勢が素晴らしいなあと感じます。

今回は木下斉さんの講演のあとに、小グループに分かれてのグループディスカッションも行われました。
ただ講師の話を聞くだけ(受動的)でなく、そこから得られた気づきなどを個々が発表し、意見交換しあう(能動的)ことで、また新たな気づきが得られるというものでした。

木下斉さんの著書を今年何冊か読んでいたこともあってか、個人的には講演の内容にそれほどインパクトを得られなかったのですが、グループディスカッションは短時間ながら有意義なひとときになりました。


私のテーブルに同席したのは鷹栖町の若くていきいきとした役場職員3名。上川支庁職員の明るくやる気溢れる女性の方。
それに運良く鷹栖町の谷町長も席に着かれました。
谷町長は年齢52歳と若く、きさくな方で、出だしの挨拶で「僕は(立場的に)喋らずに、みなさんの話を聞くようにしますね」と言いつつ、ディスカッションのキーになってくれました。
おかげで内容の濃いものになりました。
加えて若手職員や、参加者への配慮も欠かさず、「(年齢問わず)いろんな人と話するのが好きなんです」と言われたのが印象的でした。

私も含めて日本人はディスカッションが苦手な方が多いですが、この頃自分の想いを話したり聞いてもらうのはなかなか面白いなということに気づきました。
それに、少人数でディスカッションした相手とは初対面であれ、良い出逢いにつながるということです。

さて、その鷹栖町では来年2020年度からの10年間のまちの指針となる「第8次鷹栖町総合振興計画」を策定するその最中にあります。
総合計画はどの町でもあることなのですが、鷹栖町では町民を巻き込んだ「住民参加型」のいろいろな取り組みをしているのがミソ。
町民アンケートや町づくりセミナー、住民ワークショップなど。
中でも子ども達も巻き込んで「わいわいガヤガヤたかすの未来予想図を考えよう」というワークショップも実施してこられたようです。
楽しそうですよね。


木下斉さんも「まちづくりは“行政主導”ではなく“民間主導”が鉄則」だと掲げられています。
私も、きっかけを与えるのは行政で、住民を巻き込んで住民主導にどうシフトさせていくのか、それも行政の仕事だと思います。

東川町はこれまで行政が町づくりを引っ張って来ましたが、その分、住民が「おんぶに抱っこ」のお任せ状態になっているように感じます。
良い町を持続していくには、町の主権者である住民が主導した町づくりが必要ですね。
住民の意見をどう吸い取って、住民をどう巻き込んで町づくりを行っていくのかが今の課題だと思います。
幸い東川町にはいろんな能力や感性を持った方々が集っているのですから、それらを活用していく方法を見いだしていけば道は開いていくと思います。
今年度整備が始まった東川町の「しごとコンビニ」事業が、そのきっかけになればと期待しています。
動きだそうとしている「しごとコンビニ」事業については調べたうえで、項を改めて書いていこうと思います。


今年議員になってから、積極的にいろいろな講演会やセミナーに参加するようにしています。
ほぼ毎月行われているHBC旭川文化塾や、旭川青年大学など文化的な講演会の他、議員向けの講演会、町づくりのセミナーなど、今年はすでに30本くらい参加しています。去年は3本くらいだったことを思うと大きな飛躍です。

そうやっていろんな話を聞いて勉強する中で、自分のなかに積み重なっていくものがあればと願っています。
それが議員としても役に立つと考えているからです。
議員というのは様々な議題に対して議決をするというのが大きな仕事です。町にとって有益かどうかを判断するのが仕事だとも言えます。
そのためには複合的な視野を持たなければなりません。

議員になって、これまで興味が湧かなかったことも含め、勉強する機会が増えました。それが議員になって良かったことの一つでもあります。


次の講演会は10月18日に旭川で行われる大西つねきさんの講演会に参加します。「お金のプロフェッショナルが語る本当のお金の意味」

著書も読みましたが、国とお金の話を独自の切り口で話をしてくれるようなので大いに期待しています。