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東川町議会の議会改革はどうなのよ。その1。

ようやく北海道での酷暑が終わり、いつも通りの晩夏に戻りましたね。ホッとされた方も多いでしょう。我が家も含め、エアコンのない家もまだまだ多いですよね、北海道は。
東川町役場の3階にある議会の議場や議員控室、議長室もエアコンはありません。
会議はエアコンのある部屋が空いてれば移動することもあるのですが、電源供給のキャパから小さなエアコンからは頼りない風が僅かに出るのみで、蒸し暑い中の議論になっているのが今年の夏でした。


さて、最近の北海道新聞(道新)では、議会の課題についての記事が目につきます。
昨日、8月30日の朝刊を見ますと
2面に「女性議員増「必要」62%  道内市町村議員調査」。
4面に「女性議員確保 試み徐々に 子育て中にオンライン参加 子どもの傍聴席入場認める」
の見出しとともに記事が掲載されていました。

8月には他に
22日「87議会がネット配信 小規模自治体 費用ネック」
22日「報酬増、議会改革もPR なり手不足 根本対策は困難」
22日「議員なり手不足「深刻」72%  低報酬など要因」
4日「21議会ネット公開・予定 全道議長調査 札幌市は議論未着手」

(政務活動費の領収証の公開のこと)

と議会の抱える問題の中で、なり手不足、女性議員、報酬増について言及される記事が相次いでいます。まるで特集のように。
なぜこのタイミングなのかは不明ですが、おそらく春の選挙を終えて、新しい議員が揃い、議会活動もひと段落した中で、なお従前からの上記課題が解決していない、場合によっては深刻化している現状があるということなのではと推測します。


東川町議会の場合はどうでしょう。
女性議員については、この春の改選で3名の女性議員が加わり、計4名になりました。全12名中の4名なので3割以上の構成となり、これは全道の議会でかなり上位に位置する女性比率です。
女性議員が増えたことはとても良いことだと感じています。

今朝の記事では道新が全道町村議長に行ったアンケートでは女性議員比率を高める必要はあるかとの問いに対し、「ある」が62%にとどまった。と結論づけています。
「どちらとも言えない・なし」が38%あったわけですが、その理由が「志があれば性別は問わない」「特定の性の比率を高める理由はない」とあり、僕個人としても同様に感じました。
議員は多様な価値観や立場の方でできれば偏りのない構成が理想で、性別のほか、年齢、職業、出身地などで多様性が求められると思うのです。
性別だけではないんですよね。
いろんな立場、バックボーンなどから議論を進めることが良いはずです。

北海道新聞8月30日朝刊より拝借

議会改革」については、10年くらい前から全国的にこの言葉が多用され続けています。
東川町議会でも僕が新任となった2019年に「東川町議会改革等特別委員会」を設置し、さまざまな問題点を挙げ、その解決と議会としての意思表示として「東川町議会基本条例」を制定しました。
しかしながらコロナ禍もあって(言い訳)、実現できないでいることも多く残したのが実情です。
それを受けて、新しい議員構成となったこの6月より「東川町議会改革等特別委員会」を設置しました。

6/21日の第一回委員会で各議員が改善したいと思う点を挙げると、その総数が35点ほどになりました。
7/25日、8/23日の第2回、第3回の委員会では町民の参画、議会運営、ICT、議員報酬、議員活動、情報公開などの大項目に分類し、1つ1つの項目について急ぎでやるものか時間をかけるものか優先順位をつけ、至急取り掛かるべきものを協議しました。

その一つが「行政からの情報提供」の直後に「議員間協議」を行うというもので、早速8月28日に実施。
情報提供されたものの中から3点ほど議員間で議論を交わし、理解を深め、問題点を改善すべく行政に対し要望を出すに至りました。
その内容については割愛しますが、一つの議案に対し議員それぞれに関心度も理解度も違う中、まして新人議員には分からないことも多いことから、このような議員間協議はとても大事なことだと前々から思っていたことですが、それが実行でき、その有効性を感じた次第です。
議会はそんなこともやってなかったんかい。というツッコミはご容赦ください。

長くなってきたので一旦切ります。続編あり。