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なぜandymoriを聴くのか

結論
定期的に死にたくなるような
人生を送っているから

andymoriを好んで聴いてる人は
凄く繊細で生きづらいと思います
小山田壮平も同様に繊細で生きづらいからです。これは彼の書く詩を咀嚼すると
自然と分かってきます
思春期の心の危うさを大人になっても
引きずってしまっている
そんな人達に響くロックンロール

僕は特に初期が好きすぎるので
初期にフォーカスを当てて
解説していきます

僕とandymoriとの出会い

高校2年生の9月ごろ
コロナによる自粛期間で
1ヶ月の休学となった
入学同時にコロナが始まった高校生活だったのでもう慣れていたがやはり
どこか遣る瀬無い気持ちもあった
時間が有り余っていたので
邦楽の名盤を今一度ちゃんと聴こうと
出会ったのが2ndアルバム
「ファンファーレと熱狂」

Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Bandのようなジャケ写に惹かれて
早速再生
1984のベース音でもうやられた
その後怒涛に続く名曲の嵐に
なす術なく打ちのめされた
全曲聴いた感想として
どこでもドアみたいだと思った
主にアジア国の
異国情緒を感じるなと思ったら
急に渋谷のスクランブル交差点にワープ
かと思ったら発展途上国の戦地に
曲の舞台が日本から世界へ
世界から日本へ
目まぐるしく移動していく
アルバム構成がandymoriを聴きながら
瞬間的な世界旅行しているように感じた

「人身事故」「いつも最低最高最低」
などの歌詞の使い回しで
アルバム内の楽曲同士に
相互関連性を持たせるという
今まで聴いたことない音楽の作り方にも
衝撃を受けたというか興奮した

andymoriに惹かれる理由

やはり風貌
ボーカリスト小山田壮平の
行方不明者リストにいそうな
もうこの世に存在しているか怪しい
物憂げそうな雰囲気、声、表情

ベーシスト藤原寛
これは同名で引っ張られているところもあるがクレヨンしんちゃんのひろしの
大黒柱のような安心感

ドラムス後藤大樹の焦燥の具現化、
小山田壮平より確実に底知れない闇を
感じる表情、プレイスタイル
メンバー三人のバランスが歪であり
整然としていてだけどもう壊れそう
そんな矛盾の上で成り立っている
唯一無二のメンバーが
非常に魅力的である

メンバー自らandymoriというバンドを
破壊するつもりでいるような
激しく刹那的な
ライブパフォーマンスにも惹かれる
「これ以上続けていたらいずれ
 壊れてしまうからやめて欲しい
だけどandymoriの新譜は聴きたいし
もっとライブやってほしい」みたいな
怖いもの見たさ的な魅力を感じる
聴き手さえも矛盾の感情を
持たせてしまう稀有な存在
それがandymori



次に詩世界
andymoriの歌詞は常に自分たちでは
解決できない問題をなんとか蓋をして
見えないように溢れないようにしている
戦争、貧富の格差、人種差別など
1人の人間が単独で解決するのは
難しい問題をなんとか見えないように
しているが世界の現状を知ると
見たくないものでも見えてしまう時がある
平和や熱狂を綴っている一方で
どこか爆撃のような焦げ臭い匂いがする
詩世界
このどうにもできない感情を
小山田壮平は嘘偽りなく歌っていた

最後に

andymoriとは矛盾の上に成り立つバンド
希望であり諦め
壊れているが完成している
平気なフリして混乱している
受け入れてるようで拒絶している
笑っていると同時に泣いている
非難しているが称賛している
死にたいけど生きたい
でもやっぱり死にたい
そんな音楽

いつも最高最低最高なんよ

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