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ボランティアは人を殺す

友達から面白い話を聞いた。

ボランティアは人を腐らせる。

K君から聞いた話だ。

K君はボランティアサークルに所属している。

正義感の強い子で何か世界で困っている人の役に立ちたいと思っていた。

彼は真面目にサークルの募金活動などに勤しんでいた。

カンボジアの貧しい村に一つ学校を建てるためにサークルは動いた。

駅前で大きな声を出し、募金活動を頑張った。

ついに、彼のサークルは学校を建てるための資金を得た。

さあ、あとはカンボジアの人にこのお金を渡すだけ。

彼らは、カンボジアに直接向かった。

村の人たちは彼らを大歓迎。お金を渡すと大喜び。

サークルのみんなは感動し、やりがいを感じていたそうだ。

しかし、K君に近づいてきた、一人の村の成人がこう言った。

「次は井戸を作ってくれ。頼む」

懇願する様子ではなく、当たり前にやってもらえるように言ってきた。

そこでK君は自分たちの活動が間違っていたことに気づいた。

村の人達を自分たちに依存させてしまった。

彼らは何もせずとも、この団体が何でもしてくれると思わせてしまった。

良かれと思ったこと。でも現実は偽善。

彼らのタメになるどころか、彼らを腐らせた。

これからも彼らは自分たちに何かを求め続けるだろう。

貧しい彼らでもできるような事でさえ。

K君達は村の人に学校という魚を与えた。

これは、一見村の人を助けているように見える。

違った。これでは、精神の不安定な人に薬物を投与することと同じ。

魚をもらって一時的な快楽を得れるだけ。

K君達から魚がもらえなくなれば終わり。村の人はまた苦しむ。

彼らはK君達に依存してしまっている。

K君達からもらう以外の魚の獲方を知らない。

終わってみれば、村の人達の現状は何も変わっていない。

本当に村を救いたいなら、やるべきことは違った。

魚の釣り方を教えることだ。学校を立てる方法を教えること。

稼ぎ方や建物の建て方を教える。

これならK君達に頼ることなく、自分達で村を豊かにすることができる。

魚を与えていただけの時とは違い、長期的に村の人を救うことができる。

こんな感じで、人を助けることは思っているよりも難しい。

ボランティアに携わる人はこれを理解しておかないといけない。

学校にはボランティアを部活やサークルにしている団体がある。

その中には上記のことを理解せず、活動している団体も少なくないだろう。

やってることは無知な人に薬物を与えることと変わらない気がする。

依存させ、崩壊させる。

しかも、それをボランティアだと言って、良かれと思ってやっている。

なんか怖くなってきた。

良かれと思ってやったことが、裏目に出る。

こんな寂しいことはなくしていきたいねぇ。🥺







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