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お気に入りのラジオ番組

ラジオを聴くのは、それで育った習性のようなものかもしれない。音が鳴っていないと寂しいというのもあるかもしれない。運転中は、何か事故や災害についての情報のためにもラジオをかけているという人も多いと思うが、私は家でもそうだ。スマートスピーカーも、ラジオをかけている時間が一番多い。
 
しかし、思考を奪ってしまうトークは苦手だ。音楽がかかるのがいい。となれば、作業をはかどらせてくれる音楽がよい。そういうYouTubeもある。
 
最近気に入っている番組は、「松尾潔のメロウな夜」。月曜夜と、その再放送が翌週月曜日の午前と、午後にある。おとなのいい感じの曲がずっと流れる。全く私の知らない洋楽のアーチストについて、誰もが皆当然知っているよね、のように語るのも、なんだかいい。とにかくかかる曲がいい。音楽プロデューサーの松尾潔さんが福岡の人で意外と身近だということは最近まで知らなかった。
 
それから、「おと、をかし」がこの春から土曜の午後に始まった。[Alexandros]の川上洋平がひたすら一人で語る。小中学の年齢のころにシリアで過ごしており、英語が分かることもあり、これまた私の全く知らない洋楽の世界を紹介してくれる。激しいロックバンドというイメージだが、かける曲は殆どこれまたおとなのバラード調で、実に心地よい。
 
近年、NHKは「らじる・らじる」で、民放は「radiko」で、パソコンから(スマートスピーカーからも)聴けるので、電波状況によらず、クリアな音で音楽が聴けるのがよいが、それにもまして、聞き逃した番組を一週間限定ながらオンデマンドで聴けるというのが、実に嬉しい。私はお気に入りの多くの番組の放送時刻に仕事をしているので、後から聴けるというのは実にうれしい。
 
松尾潔さんの番組の帯で水曜日に放送されるのが、「THE ALFEE 終わらない夢」である。THE ALFEE、懐かしいな、と思う人もいるかと思うが、いまデビュー47年目。驚異である。自分たちの曲のかかる確率が高い番組だが、耳を傾けていると、実にいいトークと曲なのだ。殊に、このコロナ禍において、THE ALFEEの曲は、元もチア・タイプが多かったが、それが心に利いてくる。そしてリスナーの声が、様々な人生の困難で励まされた、立ち上がることができた、と次々と新しいファンが増えている様子を伝えていて、私もその一人となった。この番組は、2013年に始まっている。
 
他にも気に入っていた番組がいくつかあったが、多くが終了してしまった。いや、長いのもほかにあるぞ。林原めぐみの「Tokyo Boogie Night」だ。なんと1992年開始だ。声優という仕事にアイドル性をもたらした本人だが、若い世代の相談役として健在である。人生の先人として、若い人の気持ちも理解しながら、なかなかいいことをいつも話している。地域により放送時刻が異なるが、土日深夜が中心で、いまは放送局が減ってしまったのが残念である。
 
なお、ラジオ番組の録音に長い間Radikoolというソフトウェアを使っていたが、これがもう公開されていない。私が新しいパソコンにこれをインストールしようとしたときに発覚した。焦ったが、探してみると私はちゃんと、このソフトのプログラムを保存していた。おかげでいろいろ助かっている。断捨離もいいが、電子関係ではとりあえず保存しておくというのは、いざという時に助かる用心となる。だから本が大量に積まれている私の部屋が、必要なものばかりだ、と嘯くことはできないのだけれども。

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