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結局、男性が育休を取る理由とは【前編/一人目】

18年5月に長女が生まれてから一ヶ月後、妻の里帰りからの帰宅と同時に僕も育休を取った。

その一ヶ月。今まで生きてきた中で最も充実した期間だったかもしれない。それくらい育児は最高でした。

娘は毎日成長した。明らかに我々を人認識して天使の笑顔を向けるようになり、睡眠時間も長くなった。
最初は全く視界に入ってなかったメリーも目で追って楽しむようになった。足でプレイジムを押して自分で遊ぶようなそぶりを見せた。

語彙も増えた。喃語で自分の名前のようなものを連続で言って、天才少女なんじゃないかと夫婦で色めき立った。義母が家に来たあとに「ばーば」と言った時は、そこまで空気読まんでもええよと言いそうになった。(普通2ヶ月ではそこまで喋らないので全て偶然です。多分。)

認知や行動など、人が人として成り立っていく奇跡の積み重ねのような過程をしっかり目の当たりにできたことは本当に貴重だった。

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他、育休取って良かったこと悪かったこと。

◾︎良かったこと
・夫婦の共感性が増える…これは後々の夫婦関係としてもとても良かったと思う。文字通り二人で毎日手探りして育児の苦労に向き合ったので、娘が泣いたりぐずったりしても大体理由と対策が分かる。お互いの強み弱みを生かしてチームで対応出来る。(これはこうなんじゃない?もっとこうした方がいいよなどとトンチンカンなことを知った顔をして言って怒られることが無くなった)。

・娘ひたすらかわいい…日によってえんどう豆やウド鈴木や桜金造に似てるときがあってもとにかくかわいい。これが親バカフィルターか。そんな存在と24時間側にいれる良さ。オムツもミルクもお風呂もねんねもお着替えも全然やります。やらせてください。幸せな奴隷になった気分。

◾︎悪かったこと
ほぼない。ぐずる娘を膝に抱えてPCに向かうも3回連続でウ◯コしてオムツ変えて「生産性がない」時間をひたすら過ごすことの焦りとか、あとお金とかお金とかお金はあまり気にしないようにした。でも良かったことの方が俄然上回ってた。

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真面目な流れだと、「日本の育休取得率」みたいな話になりがちですが、何よりもどっぷり育児を体験してしまうとやみつきになるほどのマジヤバい多幸感にひたれるから、これから予定がある方、検討される方には是非オススメしたい。

「育休を取れる環境にいるはずなのに周りの雰囲気や習慣的に考えもしなかった」という方はとても多いのではと思う。周囲の理解はとても大事です。

自分の場合、出産予定の報告をした際に上司でから『育休取ってくださいね!』と開口一番いわれ「やだ、いい上司…!」となり、社長には『俺も春に二人目生まれるから育休とるよ』と言われ「やだ、いい会社…!」となった。そして周りの仲間たちの多大な協力もありスムーズに育休を取れた。

弊社の働き方についてはこの記事を見てほしいのですが、
http://www.itmedia.co.jp/business/articles/1807/13/news013.html

飲食業態という難しい前提の中、働き方=生き方であることを掲げて実践しようとしていることは本当に素晴らしいと思う。弊社ながら改めて皆さんありがとうございます。

そして妻。僕にとって妻は神的存在であり偉大なメンターであるけど、「私たちの娘を生かし守ってくれる存在」として我が家でより神格化されました。あなたの夫となれたことを心から感謝します。

僕の「育休」は1カ月だが、「育児」は終わりではなくこの先何年も続いていく。これからの働き方=生き方は、より家族という枠組みに根ざしたカタチもあるのかと思うし、それを実現していくのが自分の役割なんだろうなと勝手にトキメイている。それだけの価値を確信した期間でした。

改めて育休、本当にオススメです。

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