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攻殻機動隊 2045 第2話

『2045』では「レイド」、「ノマド」、「レイディスト」といった言葉が飛び交っていましたが、これらについて自分なりに解釈してみました。

レイド
まずは恐らく今後も結構出てくるワードである「レイド」。

単純に見るなら、レイドは作中でも出てきた「収奪」と同義でしょう。

富める者から奪い取る…といった具合です。

ただ、アメフト集団の台詞を拾うと、それだけの意味合いではないことが窺えます。

アメフト集団のリーダーは単純に金品が欲しいだけでなく、「金持ちを吹っ飛ばしたい」というある種のイデオロギーを持っているようでしたし、「既に新しい世界を生きている」とのたまっていました。

また、「壁が隔てているものはじきになくなる」ともいっていましたね。

つまり彼らにとってレイドは単純な収奪行為にとどまらず、既存の社会を転倒、あるいは社会から脱却する行為に等しいのかもしれません。

ノマド
ノマドは直訳するなら「遊牧民、放浪者」といった意味合いがあります。

作中の描写を見る限り、ノマドは特定の組織に属さず時にレイドに加担しつつあちこちを放浪する武装した浮浪者…って具合でしょうか。

いってしまえば「ヒャッハー!」を地で行く荒くれ者ですが、イシカワは彼らを「サスティナブル・ウォーの加害者を気取った被害者」と評していました。

つまり彼らはサスティナブル・ウォーやデフォルトの影響で、困窮し収奪行為に加担せざるを得なくなった小市民がノマドの正体でしょうね。

レイディスト
こちらもところどころで聞かれた単語ですが、恐らく「収奪主義者」と同一の意味でしょう。

つまりレイド=収奪行為を生業にしている人です。

過去に少佐達が南米の麻○王を始末した際にレイディストを怒らせたことが語られていたり、アメフト集団が壁の向こう側の人間=金持ちになることに触れられていたのを見ると、レイディストはノマドと違って比較的裕福になりやすく、それこそサスティナブル・ウォーにおける勝者になる可能性があるようです。

また、レイディストとされていたアメフト集団のリーダーが「俺達は既に新しい世界を生きている」といっていた点も興味深いところ。

レイディストは単純に収奪を生業にしているだけでなく、既存の社会を超越し、新たな世界の中で生きている存在だといえるかもしれません。

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