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ウッドデッキにキャノピーを設ける

「山小屋にウッドデッキ」は必須要件だ。そして、デッキを整えると欲しくなるのがキャノピー(天蓋)である。これがあるのとないのでは、気分がまったく違う。もちろん、日除け効果は大きいが、それ以上になんともいえない安心感をもたらしてくれる。



キャノピーの選択肢1: パーゴラ

パーゴラ(ペルゴーラ=pergola /pεrɡɔla/)とは、イタリア語で「ぶどう棚」を示すので、本来、天蓋はないはずだが、日除けを目的に市販されている『パーゴラ』には、たいてい折りたたみ式のサンシェードが装備されている。積雪期にシェードを取り外すとしても、残された柱は間違いなく除雪の妨げになる予感がする。


キャノピーの選択肢2: ガゼボ

ガゼボとは、「庭園を装飾するための東屋」のことで、語源は不明。外周に建てられた複数の柱に固定の屋根が載った構造で、耐候性は高そうだが、台風が襲来しても大丈夫なのだろうか。もっとも、豪雪地帯の積雪期において、この程度の勾配屋根の雪下ろしは極めて危険で、かといって冬場だけ解体するのはナンセンスであり、やはり当地での採用は難しそうだ。


キャノピーの選択肢3: オーニング

巻き取られたテントを伸縮するフレームにより展張するオーニングは、柱やポールの類が必要なく、足元がすっきりしている。悪天候の際も即時撤収ができるから、ウッドデッキの天蓋としては理想的だ。一方で、格納した状態でもフレーム本体に雪が積もると荷重に耐えられない可能性があり、当地のような豪雪地帯では、取り付け位置が軒下に限られるという条件が懸念される。


キャノピーの選択肢4: タープを張る

結果的に、当地で採用したのがこの選択肢。オーニングが理想的とは思うが、うまいこと設置できる軒下が存在しないので、これは諦めざるを得ない。ちょうどよい市販品のサイズがない、というのも断念した一方の理由だ。
タープはナイロン製なら安価な市販品が多く、サイズのバリエーションもそこそこある。しかし、消耗品と割り切ってハイシーズン中は展張しっぱなしにするとしても、超悪天候の場合は危険なので撤収しなければならず、その手間をどれだけ軽減できるか、が今後の課題だ。

潤沢に資金があれば特注で施工してもらうのが一番で、このように「あーだこーだ」と頭を悩ませる必要もないのだが、現実は実に厳しいのであった。


管理棟にはSOOMLOOMブランド(中国)の400✕385スクウェア・タープを採用。
長辺に備わる5箇所のグロメットにCカンを引っ掛け、水切りの下側に固定した。
緊急避難の場合は逆側のロープを外し手動で巻き取る算段
宿泊棟にはノーブランドの中国製タープ280✕280を採用

展張するロープは適当な立ち木を利用。樹皮が傷まないよう合成皮革で保護




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