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仏教の基本

人は先ず自分という存在が.無明(本質的無知)に.生まれついている事に気付くべきなのです…

無智な者が.自らを無智であると知っているなら.彼れは.己れを弁えた賢い人である…
無智なのに.自らを賢いと思い込んでいる小賢しい者(アガティ)こそ.本当の愚者である…

孫氏の兵法にも[敵を知り.己を知れば百戦.危うからず]と説かれるように.いくら教育を積み重ねても教養とはならず.また世の中に溢れ返る知識や情報をいくら収集しても.それは単なる他人の見解.知識.情報を記憶して頭の中にゴミや雑念を溜め込んでいるだけに過ぎず.ドン・キホーテや阿呆達のように.絵に描いた餅を美味い.美味いと食している愚か者の所業に他ならないのです…

況して.認知バイアスや偏見(アガティ)に流され易い日本人は.兎角.自浄作用や覚醒する能力に劣り.古来.自ら自浄.覚醒した事などなく.全ては外敵の出現により覚醒させられたり.敗北により覚醒させられたり.災害により覚醒させられたりと.他力により覚醒させられてしているのであり.島国根性と揶揄もされるのです…

例えば.いろは歌に[浅き夢見路 酔ひもせず…]と詠われるように.折角の人生.酔生夢死することなく.自分軸の本当の生きる意味.意義.大義.価値.幸せを見い出して.得体の知れない神仏への信仰や依存が.自身の持つ.根深い自己防衛欲が捏造する妄想に過ぎない事に気付き.また.魂.霊魂.霊体などへの信仰や依存が.自身の持つ.根深い自己保存欲が捏造する妄想に過ぎない事に気付き.世の中に蔓延るカルト.パラノイア.に毒されたり染脳させられたりせず.真実を拠り処とした堅固な幸せ実現へと向かう為にも.先ずは自分の無明(本質的無知)に.気付き.目覚め.覚醒し…乗り越え超越し…解き放たれ解放されていって欲しいのです…

[神仏の概念]
神仏や霊魂などが.無明な人間の持つ根深い自己防衛欲や自己保存欲が造りだした妄想に過ぎず.霊魂や幽霊を見たと錯覚する人や.神に遭ったと宣うパラノイアな概念に毒されることなく.愚かな信仰から目覚め乗り越え解き放たれなさいと説きましたが.兎角.浅薄.短絡.無思考な人は.それを無神論者の如く.受け取ろうとしますが.そうではなく.キリスト教で言えばスピノザのように.仏教で言えば.バラモン教を否定されたお釈迦様のように.人間とは他の汎ゆる物事により.辛うじて生かされている身であるのです…
そのことを忘れず.得体の知れない神仏に帰依するのではなく.自分を真に生かしてくれている万物への.感謝と崇敬の象徴としての神仏.そして核心としての魂(スピリッツ)を育成してゆくべきなのです

ですから無知.無明なまま.欲望に突き動かされ.所有の次元の事物に翻弄される多くの人は.世の中の物は.本来は人に使われる為のものなのですが.足るを知る事が出来ず.智慧にも乏しい為に.ものに.物に使われる羽目になるのです…

確かなものへの信仰があり.在家の生活を営む人に[誠実.真理.堅固.自制.施与.忍耐]という六種の徳があれば.その人は今世に於いても来世に至っても憂えることがない…
この世に[誠実.真理.堅固.自制.施与.忍耐]よりも更に勝れたものはなし…
この世では.確かなものへの信仰が人間の最上の富である…
徳行に篤いことは安楽をもたらす…
真実が味の中での最上の美味である…
智恵により生きるのが最高の生活であるろ
確かなものへの信仰により激流を渡り.精励により何度海を渡り.勤勉により苦しみを超え.智恵により清らかとなる…

◆正信と盲信
その時.お釈迦さまは舎衛国の祇園精舎で.
比丘達に向かって語られた…

伝説を鵜呑みにしては.ならない…
経典をそのまま信じてはならない…
伝統が全て正しいと思ってはならない…
如何に論理的な言葉であろうと…
誰もが揃って支持しようとも…
哲理を語っていようとも…
例をあげて証明されようと…
そのまま全て鵜呑みにしてはならない…
たとえ己れの主観と合致していようと…
権威ある人の言葉であろうと…
それが如来であっても安易に正しいと信じてはならない…
自ら確かめる事なく受け入れる事を[盲信]と言う…
本当の確証を得て信ずることを[正信]と言う…

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