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「学校に行きなさい!」と「学校に行かなくてもいいよ!」のはざまで

夏休みの終わりが近づくにつれ、僕のTwitterのタイムラインには、「学校なんか行かなくていいよ!」「学校から逃げてもいいよ!」という言葉を見かける頻度が増えた。

我が家の子どもたちは3人とも学校に行ってないけど。
今は、自分の子どもたちには「学校に行かなくてもいいよ!」と何のためらいもなく言える。というか言ってる。

でも、子どもが学校に行きしぶり始めたとき、なんて子どもに声をかけていたか思い出すと。「よし、学校一緒に行ってみよう!」「学校行ったら、楽しいよ!」「先生が待ってるよ!」こんな感じ。要するに「学校に行きなさい!」ということ。

なぜ「学校に行きなさい!」という類の言葉を口にしてしまうのか?
それは、親が不安になるからだと思う。
学校行かないで、勉強どうするのか?
学校行かないで、家で過ごすだけでいいのか?
学校行かないで、将来はどうなるのか?
学校に行かないで大人に成長するということが、そもそもイメージできない。自分も学校に行って大人になったし、身近かにも学校にいかないで大人になったという話を聞いたことがなかった。要するに情報がなかった。

あれから、数年経ちフリースクール東京シューレで学校に行かないで育った方々の話をたくさん聞いた。学校に行かなくても、広い意味で学ぶことはできるし、家で過ごしながら育つこともできるし、好きで取り組んできたことが仕事につながっている方もいる。学校に行かないで大人に成長するということが、イメージできるようになった。時間が経つにつれて、子どもが学校へ行ってないことに不安を感じることはなくなった。

今は「学校に行かなくてもいいよ!」と口に出すことに何の抵抗感もないけど、僕が子どもと過ごしてきて気づいたのは、「学校に行きなさい!」という言葉に限らず、親の不安から出る言葉はもれなく子どもには届かないということ。(「学校に行かなくてもいいよ!」という言葉でさえ親の不安から出ることがある。)

だから、子どもに何か伝えたいときは、自分の不安から言葉が出ていないかひと呼吸おいて考えてみる。

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目標金額25万円を目指し、私の誕生日(9/6)に合わせて寄付の呼びかけを行ってます。東京シューレへの奨学金というかたちで、ご支援、シェアのご協力をいただけると嬉しいです!

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