見出し画像

なぜフリースクールに通う子どもは少ないのか?

今日は、僕の記事を読んで支援してくださった方の質問に答えます。

質問
不登校の子どもの内、フリースクールに通う子どもが2〜3%と書いてあったけど、割合としてすごく少ないなぁと感じました。その理由としては、経済的な問題が一番大きいのですか?

答えから言うと、正確にはわからないんです。フリースクールに通わない理由を問う調査がないので。なので、あくまでも個人的な感覚として書いてみますね。

僕は、親の会や不登校関連のイベントで不登校の子どもを育てる親御さんとお話することが多いのですが、「会費がもう少し安ければ」という声はよく聞きます。だから、もしフリースクールが公立の学校と同じような費用感であれば、フリースクールに通う子どもは確実に増えると思います。ただ、地方はそもそも通える場所にフリースクールがなかったりするので、同時に学校外の学びの場が増えることも必要ですね。ようするに環境的なハードルが高いです。最近はSNSなど親同士がつながって、情報交換しながら子ども同志も交流する機会が増えているので、ホームスクーリングがしやすくなったということもフリースクールに行かない理由としてあるかもしれません。

もう一つ、よく聞くのはフリースクールに行くも何も、そもそも外に出るのも難しいという話し。つまり、子どもの状態に関わる理由です。我が家の場合、真ん中はフリースクールに行きましたが、上と下は家で学び生活しています。上と下がフリースクールに行かなかった理由も違っていて、上は外に出ること、人の集団に入ること自体に難しさがあるから。下はフリースクールに行く必要性を感じていないからです。この違いは学校に行かなくなったきっかけに関わっているように思います。上は学校での人間関係の傷つきから学校に行けなくなったので外に出ること、集団に入ることに恐れがあるようです。下は、学校が面白くなくなったから、私は行かないと宣言しました。そして、フリースクールは学校に行けなくなった人が行く場所と認識しているので(プライドみたいなものもあると思いますが)、フリースクールにも行かないということです。だから、フリースクールに通わない理由も子どもの状態に応じて多様性があるのでしょうね。

子どもが学校で傷つきマイナスの状態からフリースクールを考えるのではなく、最初からフリースクールを選択していたらどうなったかなと僕は時々考えてしまうのです。だから、フリースクールは不登校の子どもが行く場所ではなく、学校と同じように社会の中に普通にある学びの場として自由に選べる社会になるといいなぁと思います。

https://syncable.biz/campaign/596

子どもがフリースクールに通うための経済的ハードルを減らすために、目標金額25万円を目指し、私の誕生日(9/6)に合わせて寄付の呼びかけを行ってます。東京シューレへの奨学金というかたちで、ご支援、シェアのご協力をいただけると嬉しいです!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?