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前向きな声掛け

先日バルセロナに行ってきました。
強い日差しが照りつけ、気温は高いですが汗はかきません。

久し振りに、ジローナにある、Hotel Boutique Casa Cacao へ行ってきました。泊まることは出来ませんでしたが、テラスのあるレストランは最高に気持ちが良く、天井や床、壁の素材や、インテリアにカトラリーまで、どこにも抜けがなく、ここに来るとため息が出ちゃうのです。

もちろん食事もサービスも最高。

食事が美味しいと感じるのは、ロケーションと、一緒にいる人がポイントです。

日本の、雑居ビルの中にある予約の取れない高級店は、お皿の中の世界だけを論じていて、興味が湧きません。
自然や風を感じるロケーション、歴史のある建物、インテリアやそこにしかない雰囲気、そしてサービスまで含めて、美味しい食事になると思っています。

失業率は高いが、陽気で楽観的なスペイン人。
バルセロナは、人間として何が幸せなのかを、改めて気付かせてくれる街なのです。

しかし、この陽気なバルセロナの街にも、オーバーツーリズムという問題が降りかかってきています。今後、観光における最重要問題になると予測され、対応を間違えるとこの先10年で、都市の価値を揺るがす大問題に発展すると思われます。

さて今回は、しばらくヨーロッパにいて感じる文化の違いや、大人の子供への接し方の違いについて、書こうと思います。

1番下の子は現在10歳。2歳でアメリカに行き、帰国後もインターナショナルスクールに通っているため、学校では外国人と、それ以外は日本人と接していて、その違いを敏感に感じています。

彼女はテニスをやっているのですが、アメリカ人やヨーロッパ人のコーチからは、「カワイイ笑顔だね」「毎日よく練習して頑張ってるね」「君がいると、クラブが明るくなって、僕達は嬉しいよ」と声を掛けられ、仲間に入れてもらえている感じがし、嬉しくなると。
日本では、「ちゃんと練習してるの?」「早く、準備するんだぞ」「もっと頑張らないと、次の試合で勝てないぞ」というような声を掛けられ、いつも注意されている感じがするようです。

私達大人は、日本人なりの優しさについて理解出来ますが、子供にとっては、いつも悪いところを指摘する人、という認識になります。
悪いところを指摘して、改善しようとするのは、日本では、家でも会社でも毎日のように見られる当たり前の光景ですが、それだけでは世界では通じませんし、「ここが良くない」「もっとやらないとダメだ」で、ヤル気が出る人は少ないですよね。
勉強だろうが、スポーツだろうが、仕事だろうが、日本人は些細な課題点を指摘しすぎる傾向が強く、人が伸びなかったり、ヤル気を失ったり、ひどくなるとメンタルが病んでしまい、結果として、人も会社も国全体も伸びていかないんだと感じています。
挑戦する人が少ないのも、若者が安定志向なのも、海外に行く人が少なく内向きなのも、大人が子供に向かって、些細な事を指摘しすぎるからではないでしょうか?

多くの年配者や大人には、下の人に対して、ここがダメ、そこがダメと言うのではなく、「カワイイね」「よく頑張ってるね」と声を掛けて欲しいと思います。
そうすることで、少しづつ自信が付き、子供達は思い切って何かにトライ出来るのではないでしょうか。

自分への反省も含め、前向きな声掛けを行っていきたいと思います。
 

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