♬好きな曲「福山雅治 / HEAVEN」


福山雅治さんの曲で好きな曲のひとつ。

好きな最大の理由は父だ。

私の父はミーハーや新しいものが嫌いな人で、いわゆる「今どき」の音楽は「くだらない」「うるさい」などと評してしまう人だ。

だから実家にいる頃は音楽番組はほとんど観せてもらえなかったし、みんなでテレビを観ていて、最新の音楽情報なんかが流れると「チャンネル変えなさい」と言う父だった。


そんな父が、この曲が流れた時は「ちょっと待って」とチャンネルを変えるのを止めたのだ。

そして、「これはいい曲だな」と言ったのだ。

驚いた次の瞬間、嬉しいと感じたのをハッキリと覚えている。

なんだか上から目線だけど、「いいものはちゃんといいって思えるんだ」と、嬉しくなったのだ。


確かにフォークソングが好きな父からすると、90年代のバンドサウンドはうるさく聞こえたかもしれない。

KinKi Kidsの『全部抱きしめて』を聞いて「吉田拓郎っぽいな」と言った時も、同じように驚いて嬉しくなった記憶があるけど、それはやっぱりフォークソングがルーツにあるからだなと整理した。

だから、どこに惹かれたかはいまだに分からないけど、この『HEAVEN』に反応したのは不思議であり、嬉しい思い出だ。


ちなみに、数年後にこの曲をテレビで聴いた時、「お父さん、この曲好きって言ってたよね」と言うと、まったく覚えていなかった。

そして、その良さはもう感じられないような感じだった。

残念だ。

まぁ、でもそれが父らしい。


私の音楽の趣味は、フォークソング好きな両親の影響を大いに受けている。

それを密かに誇りに感じている。



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