「不安っていうのは他人を巻き込む力が強い」
臆病な私は不安を感じることが多い。
不安を抱えていると、それを見せないように隠そうとするけど、どうしてもビクビクオドオドしてしまうことが増える。
そういう態度は周りの人をイライラさせてしまうことがある。
たしかに強い不安を感じている人は、本人だけじゃなくて周りも巻き込んでしまうエネルギーを発していると思う。
不安の現れ方もいろいろある。
私みたいに口に出せないままビクビクオドオドしてしまう人もいれば、とにかく不安だと口に出して助けを求める人もいる。
そして周りの人への反応も様々。
「大丈夫?」と声をかけられて、「大丈夫です」と強がってしまう人もいれば、イライラした反応を見せる人もいるし、「もうダメです。私には無理です。」と泣き言を言う人もいる。
不安を感じている人に気づいたら、たいていの人はその不安を解消したり助長しないように気を遣う行動を取る。
とことん話を聞いてあげる人もいるし、そっとしておく、あるいは関わらないようにする人もいる。
不安になる期間が長引いたり、頻繁に不安になられると、周りもだんだん疲弊してくる。
私は不安を感じやすいのは昔から変わらないかもしれないけど、周りに迷惑をかけないように、そして自分も嫌われないように、少しは努力している。
例えば、よくやるのは強がって見せる。
平気なふりをして不安に立ち向かう。
たまに「やっぱり無理だ」となることもあるけど、いざ向き合ってみると対処できることもあることを学んできた。
若い時は逃げても多少許されてきたし、今でもそれなりの理由がつけられれば逃げられるかもしれない。
でも、その時は良くても、後々苦労するのは自分だということも学んできた。
見たことないもの、やったことがないことには誰だって不安を覚える。
逃げられるなら逃げてもいいけど、それは本当に自分のためになるのか。
私がやらないからといって他の誰かがやることになった時、周りからの冷たい視線に耐えられるのか。
同じ状況になった時に、誰がやるのかという話し合いに堂々と参加できるのか。
不安を感じてそこから逃げられないとなれば、「不安です。こわいです。できません。」と逃げることを許してもらうのではなく、周りに相談して、それを克服する方法や知識を身につける。
まだベテランではない。
知らないことも怖いこともたくさんあって当然。
ひとりで抱え込む必要はない。
逃げてばかりいたら上司にも呆れられるし、後輩たちとのパワーバランスもおかしくなる。
不安を感じやすいという自覚があるからこそ、どうやって乗り越えるか、自分をどう見せたいかを分かっておきたい。
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