「最善を尽くしたことを後悔した人は誰もいない」
仕事でなかなか自分の力が発揮できない。
「本当は力があるのに」というわけではないけど、これまでの経験を活かせるはずのタイミングをうまくものにできなかったり、自分なりに努力した成果をアピールできない。
毎週、上の人たちが集まるミーティングがあって、そこで私のチームが担当している事業のことで報告することがあった。
上司にお願いしてもよかったけど、「私が報告してもいいですか?」と自ら手を挙げた。
ミーティングが始まって、緊張しながら自分の番を待った。
報告は上出来とは言えないまでも、悪くなかった。
だけど、その後に思いもよらぬ質問が来た。
残念なことに、それに対してうまく答えられなかった。
答え方が分かりにくかっただけであればすぐに切り替えられたかもしれないけど、問題は、そもそもの事実をしっかり認識できていなかった。
半年近く経つし、注目度が高い部分なのに、自分の役目をちゃんと果たすことができなかった。
その直後は落ち込んでしまって、その後の事務仕事はあまり進まなかった。
しかも、部下に仕事をお願いしないといけないことがあって、自分の中のギアを一段階上げないといけないことも待ち構えていた。
結果的に、仕事の依頼はうまくいった。
それもあって、気持ちもどうにか上向いた。
自分の仕事ぶりには情けなくなるけど、自ら「私が報告してもいいですか?」と言ったことには満足している。
失敗したのは恥ずかしかったし落ち込んだけど、その機会を避けていては成長できない。
これでよかったんだと思うことにした。
思い返すとため息はでるけど。
新居のカーテンが揃った。
どの部屋にも、2人とも満足している。
夫は「悩んだ甲斐があったね」と言った。
私もまったく同感だ。
もしかするともっといいカーテンがあったかもしれないけど、一緒に探し回って、一緒に気が済むまで悩んで決めたことが満足感につながっている。
いい部屋になるといいな。