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「人からの評価に敏感な人は、3人というグループでストレスを訴えやすい」

心理学でいう「対人恐怖症」とか「社会恐怖症」は、別名「3人恐怖症」という言い方をする。3人が怖いというのは、すごく多い病気。
20年前くらいまでは「3人恐怖症」「5人恐怖症」という言い方をしていた。

2人の方が1個話題を決めてしまったら続くけど、3人は思春期の頃だと結構しんどくて2対1になる。その2対1になるのが怖いというのがある。

「3人恐怖症」の典型例として、「3人でいる時の1人がいなくなった時の、2人の状態をどうしようか」という問題がすごく大きい。

過剰に劣等感を感じやすかったり、逆に過剰に優越感を感じやすかったりする人、人からどう思われてるかということに敏感な人は、3人というグループで疲れとかストレスを訴えることが多い

歳をとってくると、溶け込む技術を覚えるので、3人恐怖症は減ってくる。

   植木理恵(心理学者)

「ホンマでっかTV」

誰だって3人以上いる時と比べて、2人きりの時の方が緊張するに決まっている。人間は社会的な動物で、コミュニティを作る。
3人以上がコミュニティ。
2人はコミュニティじゃないから緊張しやすい。

   池田清彦(生物学者)

「ホンマでっかTV」


先日、植木先生の言葉を引用して、「自分にとってちょうどいい人数を知っているかが人生の幸福度を決める」という記事を書いた。

その中で、「私にとってのちょうどいい人数は3人」だと書いた。

それは今も変わらないし、それ以上だと大勢に感じるなと実感した。


先日、久しぶりに飲みに行ってきた。

メンバーは6人で、ほぼ初めて話す人も2人いた。

久々に会いたい人に会って、いつか話したいと思ってた人たちとも話せて、満足した。

でも、「やっぱり6人は多いな」と感じた。

6人全員に共通する話題は限られているし、会話のグループが2つや3つに分かれていて、「今はどっちに入ろうかな」と気を遣うこともあった。

解散して1人になった時、ちょっとホッとしてた。

ただ、歳をとってきたからか、知らない話題にも溶け込むスキルが昔よりは上がっているようで、居心地の悪さはそこまで感じないようになっているかもしれない。

近いうちに別のメンバー3人でごはんに行こうという話もあるし、その時の自分の気持ちがどうなってるか知るのが楽しみだ。


「3人恐怖症」というものがあるとは知らなかった。

私は3人がベストだと思ってるけど、それはまずいのかと焦った。

確かに、3人で飲みに行って、1人がトイレで席を立っている間の「2人きりだ、どうしよう」はある。

ただ、昔ほどその恐怖感は強くないし、「絶対無理!」という程度でもないので、「3人恐怖症」とまでは言えないだろう。


3人以上だと楽しく話せる人も、2人きりになるとどうも居心地が悪いと感じてしまうのは、池田先生が言うように、2人はコミュニティじゃないからなのか。

みんなで話している時と同じ話題で話せばいいのに、なんか急に緊張して、頭の中で必死に話題選びをしていることがよくある。

まだコミュニケーション力が足りないのかと思ってたけど、人として自然なことなんですね。少し安心。


20代の頃は、「私と話してて楽しいかな」と不安を感じて会話が空回りすることも多かったけど、年齢を重ねるにつれて人と話す経験値も増え、自分の緊張感を相手に悟らせないこともできるようになってきているはず。

これからもっと人と話すことが楽しくなるのであれば、幸せなことです。



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