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「あなたに影があるなら、光が当たっている証拠よ。」

あなたに影があるなら、
光が当たっている証拠よ。

   レディー・ガガ

キナリノ


ネガティブで自己肯定感が低くても、「自分のことをもっと認めてあげてもいいんだな」と勇気をもらえる思える言葉だ。


自分に自信がないと、自分の欠点とか足りないところにばかり目が行く。

「これも他の人より劣っている」「自分はこれもできない」「努力してもどうせ無理」「自分を好きになってくれる人なんていない」「自分は誰からも求められてない」「自分なんて…」と、どんどんネガティブな方向に突っ走ってしまう。

明るくて前向きで、周りにはいつもたくさんの人がいて、どんどん成功を収めていく人を見ると、輝いていて眩しくて、くらっとしてしまう。

自分の周りはいつも暗い影の中だと感じて、気分が重くなっていく。


でも、ほとんどの人が、多かれ少なかれコンプレックスを抱えていると思う。それをコンプレックスと思うかどうかは別として。

欠点やコンプレックスがあっても、それを長所や得意分野で補おうとしたり、隠さずにオープンにすることで理解してもらったり、がむしゃらに努力して苦手分野を克服しようとしたり、みんな自分なりに努力を工夫をしているはず。

それに、長所がない人もいないはず。自覚があるかないかは別として。

自分のいいところって、他人からの言葉によって自覚するものだと思う。自分で「この性格は自分の良さだ」と思うこともできるけど、それだと独りよがりになってしまう。他人からの、「優しいよね」「いつも周りを気にかけてくれてるよね」「こういうところ、なんかいいよね」という何気ない一言が、褒め言葉だったりする。

ネガティブな人やひねくれた人は、それを素直に受け取らないことも多い。「本当はそんなこと思ってないくせに」「適当に言ってるだけだ」「他の人の方ができてる」と、難癖つけて褒め言葉を受け入れられない。


ポジティブな人にもネガティブな人にも、
誰にだって長所も短所もある。
誰にだって光もあるし、影もある。




うーん、このレディー・ガガの言葉は、もう少し人を勇気づける意味が込められている気がするな。

「誰にだって光も影もある」だけで片づけてしまうには、最初に読んだ時の感動が説明できない。


今の自分の理解で導き出したのは、「短所だと思っていることも、長所が隠されている」「短所は長所の裏返し」ということ。

就職活動や転職活動でよく言われているような、結局ありきたりなことにしか辿り着けなかったけど、レディー・ガガの言葉は、そのありきたりなことを言い換えて、私の心に届いてきたんだと思う。


例えば、私は仕事が遅いのが欠点。そのうちの一因が、文章を書くのが遅いこと。

メール1つ送るのも、他の人より時間がかかる。みんなまったく手を止めずにずっとタイピングしていて、すごいなと思う。

私は考えるのも遅いし、それを文章にするまでに時間がかかる。書けても、表現が幼稚っぽくないか、過不足がないか、何度も読み返して、なかなか完成しない。

ただ、このスピードの遅さは欠点だけとは限らない。細かいところまで押さえているということで、上司に褒められたことがある。

仕事だし、速さは大事だけど、気配りや丁寧さ、トラブル回避のための事前の想定も大事だと思っているので、その気配りを評価してもらえたのはとても嬉しかった。

文章を書くのが遅いという「影」もあるんだけど、気配りという「光」もあると思ってもいいのかもしれない。そう解釈することにしている。


他の自分のコンプレックスも、悪いことばかりではないはず。

「スピードは速い方がいい」「友達は多い方がいい」「流行りを知ってる方がいい」という多数派の価値観だけを基準に考えるとコンプレックスになることも、見方を変えるとそうでないことも多い。

少数派であろうと、長い目で見ると、自分にとって本質的な豊かさにつながる価値観もあるはず。それを大事にしていきたい。




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