【インタビュー】立科町の関係を紡ぐ人々vol.2 タテシナソン運営 株式会社アイク 甘利隆幸さん
立科町の関係人口として活躍する人の想いとストーリーを綴るインタビュー企画「立科町の関係を紡ぐ人々」、第二回は立科町の誇る学生アイデアソン企画「タテシナソン」を運営する株式会社アイクの甘利隆幸さんをご紹介します。
Uターンを機に立科町との関わりを深めている甘利さんに、仕事として関わり始めてから、立科町の引力に巻き込まれるまでの経緯を、タテシナソンの事業の魅力とともにお聞かせいただきました。
-甘利さんのお仕事と立科町との関わりについて教えてください
小諸市出身ですが、30歳まで埼玉県で書店店員をしていました。その後、地元に戻って来て、現在は小諸市在住で、アイクという広告代理店に勤め、長野県東信地方のコミュニティ紙や子育て応援マガジンなどを作成しています。
立科町は、東信エリアが営業エリアだったことがきっかけで関わる様になりましたが、自然が豊かでのびのびとした地域で、一度長野を離れてみたことで、より一層立科町の地域の良さを感じるようになりました。
-タテシナソンとの出会い
2017年度の初回タテシナソンは、立科町職員の上前さんと信州たてしな観光協会(当時立科町商工会)の渡邉さんが二人で立ち上げた企画でした。それが長野県の「地域発元気づくり支援金」を取得して業務を委託できるようになった時に、株式会社アイクが第2回のタテシナソンの運営を受託しました。そして2018年度からタテシナソンに事業者として関わるメンバーに選ばれ、3回目からはリーダーとして関わるようになり、現在は主軸として業務を行っています。
最初は自治体との仕事も、イベントに関わるのも初めてだったため、右も左もわかりませんでしたが、いざやってみると、学生たちのキラキラとした楽しそうな雰囲気に、大変だったけど楽しかった、やってよかったと感じました。
タテシナソンは初め、関わる人も少ない中で小さく始めた事業でしたが、タテシナソンは上前さんの熱意と、コンテンツの持つ力が非常に強いので、今では広く認知される取り組みとなったと感じています。
-タテシナソンへの思い
シナソンに関してだと、地元の学生を運営に巻き込むなど、当初の計画に無いことでも、地域を元気にするために、参加した学生たちに多くの経験を持ち帰ってもらいらいという思いを持ち、業務に臨んでいます。
ただ、予算がある中でできることとできないことはありますが、2022年度に初めてタテシナソンの事業者の課題決定から関わり、学生のアイデアが偏りすぎないように、机上の空論にならないように検討していくことに難しさを感じました。学生たちの自由な発想を妨げることなく、課題提供事業者の真意を汲んだプレゼンに導くためにどのようなことができるかなど、引き続き考えていきたいと思っています。
-今後のタテシナソンについて
タテシナソンの事業化に向けたプロジェクトを合同会社quodさんと一緒に行っています。10月には、2018年2月に開催したタテシナソンで挑戦した牛乳専科もうもうの「冬季営業の実現」という経営課題の事業化テストイベント「ホッと小休憩プラン」を開催し、来ていただいた多くの方にご好評いただきました。
-立科町への思い
立科町とは、今後はタテシナソン以外でも関わりも持っていきたいと思っています。立科町はいい町ですが、PRに課題を感じており、まだまだその良さが知られていないと感じていますし、自分自身、タテシナソンで初めて知った魅力が多くあります。
立科というと白樺湖や蓼科高原の方が有名ですが、五輪久保のりんごなど、里のエリアにも知られていないだけで良いものがたくさんあるので、それらが知られるようになれば良いと感じています。
-今後に関して
このタテシナソンNeXTのように、立科町に関わる事業者の横のつながりを作る取り組みにも期待を持っています。現在、タテシナソンの事業化の取り組みの中でquodさんとご一緒する機会が多く、関係性を築けてきたと感じていますが、他の会社さんに関しては、まだお互いに何をやっているのか分かり切っていない部分があるので、関係性を深めていければと思っています。
また、タテシナソンは関係人口創出事業としてとても面白い取り組みだと実感しているので、他の自治体にも拡がっていって欲しいという思いもあります。
タテシナソンの運営をきっかけに、立科町の魅力にジワジワとハマって行っている甘利さんへのインタビューはいかがでしたか?
次回は、タテシナソンの事業化プロジェクトやレイクリゾートのプロジェクトなどで立科町と関係性を築いている合同会社quodの飯塚さんにお越しいただきます。お楽しみに!