名前に織り込まれた願い

はじめに、私は名前というものが好き。
自分の名前はもちろん、
他人の名前も好き。

私の名前は
たてなか かほこ

これはnoteを書こうと決めた日に
友人を無理やり巻き込んで考えた
note専用の名前。

自分で言うのもなんだが、かなりのお気に入りになっている。

一見、現実にいそうな名前。
だけど、その両端には盾と矛がある。
真ん中には本名がちらっと顔を出している。
矛盾に挟まれた私。
白と黒の間の無数のグレーを身にまとうように。
しかも順番が逆だ。たてほこだ。
いい感じにひねくれている。

これが、見れば見るほど愛着が湧いてくる。
誕生してまだ数日だというのに。笑

説明しなければ誰に気づかれることもないだろう。
そこも気に入っている。

この名前に込められた願いは、実はたいしてない。
込められているのは《願い》ではなく、
精神世界?思考の世界?の私を表すのにうってつけな《説明》でしかないからだ。


一方、本名の方は願いが込められている。
私の場合は祖母がつけたらしい。
《ずーっと》
《笑っていられますように》
そんな願いを込めてつけてくれたらしい。
これは今もとても感謝している。

まるで
《迷った時には、笑っていられる方を選べ》
と導いてくれているようで、
私は自分の名前がとても好きだ。


それと同じように、他人の名前も好きだ。
ひらがなの名前も愛らしくて好きだけれど、
漢字の名前が特に好き。

漢字ひと文字ひと文字の意味や その組み合わせを辿って
その人が生まれた時
どんな人から どんな願いを贈られて生まれてきたのか
そんなことに思いを馳せるのがとても好きだ。

どこかで誰かが言っていた。
《名前とはその人が生まれて初めて贈られたプレゼント》
その通りだと思う。

《迷った時は、笑っていられる方を選べ》
そう思えるようになったのは成人してからずっとあとになってからのこと。

それまでは《ずっと笑っとけ》と捉えていた。

困っても笑い
辛くても笑い
淋しくても笑い
泣いていても笑っていた。

ある時、笑えなくなった。
まさか、楽しくても笑えなくなる日が来るとは
思ってもいなかった。

その時、気がついた。
《他人のために笑え》
とは一言も言われていない。
そう勝手に自分で決めていただけだということに。

そこからようやく《自分のために笑え》と
心の中の掛け軸を書き換える事が出来た。

名前が好きだ。
名前に織り込まれた願いに思いを馳せるのが好きだ。
言葉が好きだ。
受け取り方次第でカミソリにも毛布にも変化する
《言葉》という、形があるようで 実はあやふやなモノが好きだ。

あなたの名前にはどんな願いが織り込まれているのだろうか。
どんな言葉を贈られて生まれてきたのだろうか。

何かに迷った時、
生まれてこの方ずっと付き合ってきたであろう《名前》
そこに何かのヒントが隠されているかも知れない。
道標がそこにあるかも知れない。
そこにはきっとあなたを想う人からの渾身のメッセージが込められているはずだから。

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