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京都で出会った愛すべき名前を知らない人たち②

おはこんばんにちは。しまです。

研究の進捗をたくさん生みたいvs土日は自分の時間と京都を楽しみたいvs平日は授業とか就活とか家事とか趣味とかもやらなきゃいけない = 進捗が期待を大きく下回る状況

であります。誠に遺憾であります。がそういうときもあるでしょう。

教授におすすめしていただいた国際学会の締め切りがあるので、本当はそんなことも言っていられないのですが、全然できなさそうで絶望していたアルゴリズムがようやく実装できたので、まあ今日のところはnoteに逃避をしようと思います。

今回は、葵祭で出会った人のお話です。

5月の中旬に、京都の4大まつりの1つである葵祭りを見に行きました。
(京都の4大まつりとは、5月の葵祭、7月の祇園祭、8月の五山の送り火、10月の時代まつりだそうです。めざせ!!ポケモンマスター!!コンプリート!!!)

葵祭と言えば、源氏物語に「車争い」という有名なシーンがあります。あらすじはこんな感じ。

お祭りの行列に登場する光源氏を一目見ようと、正妻の葵の上が牛車で見物に出かけます。なんとそこには、光源氏の愛人である六条御息所も牛車で来ていて、場所取りのバトルになります。
ともに手持ち6体を2体ずつ出し合って戦う壮絶なバトルの結果、六条御息所の車はボロボロになった挙句立ち退かされてしまいます。仕方なく六条御息所がその場を立ち去ろうとする中、光源氏の行列が通り、光源氏が正妻である葵の上の牛車に心遣いをしているのを見てしまいます。これはまずい。くやしい。
六条御息所は惨めな気持ちになり、葵の上に生霊となってとりついてしまいます。

しまの要約

正妻vs愛人のバトル、恐ろしいですね。。。
このシーンは第9帖「葵」にありまして、ちょうど昨日読んだところです(ドヤ)


私も葵祭のための場所取りのために、行列が通る時間の40分ほど前に下賀茂神社に行きました。
ところが神社の中では有料の席しか人権がないかというくらい、立ち見でいいスポットはありません。
近くのおじちゃんにいいスポットを聞いてみると「出町柳の橋のほうが見れるよ、けど今行っても遅いかもね」とのこと。
迷っていると、近くにいたおばちゃんおねえさま(40代くらい)が少し興味ありげな顔をしている。

「せっかくなら、橋のほうまで一緒に行ってみますか?」
と声をかける。

おねえさま、少し嬉しそうに。
「歩くスピードについていけるかわからないけど、せっかくならいいところで見たいです!」


そうして早歩きで出町柳の橋のほうへ。
公園っぽいところで人だかりができており、ちょうど行列の曲がり角が見えるようになっている。
丘になっている斜面にちょうど2人分くらいの空いているスペースを見つけたのでとっさに入る。

おねえさま。とてもうれしそうに。
「お姉さんさすが!え、いいところじゃない??ついてきて良かったわ~」


私としては、ただいいスポットで見たくて早歩きをして丘に飛び込んだだけだが、こんなにも興奮して言ってもらうとなんだか私の手柄のような気になってうれしいものだ。

お礼(?)に、葵祭のパンフレットを見せてもらった。ありがたい。


待ちに待った行列の様子がこちら。

写真は微妙だが、2列目くらいの結構見やすい場所を確保できた



道路に馬が歩いていて新鮮。こつこつという蹄の音が良い。


ホゲータにも京都を味わってほしくて連れてきたのだが、ふいにカバンからホゲータを取り出したらおねえさまが萌えを感じていた。ホゲータはいいぞ。

ホゲータ、これが、葵祭。


行列を観ながら、「どちらから来られたんですか」という話になり、おねえさまは出身が名古屋のほうだそうで。
「私も名古屋です!」って言ったら、「あ、すいません。実は名古屋ではなくて一宮で・・・」って言われてなんも言い返しが浮かばなかった。

あとは大河ドラマなどの話に花を咲かせ、行列を見ながらあれは何かな~?とか話して、非常に良いひと時でした。
来年の葵祭は斎王代として登場してみたいものですね()


源氏物語の「車争い」とは逆に、葵祭の場所取りでの素敵な出会いと思い出でした。


女性の貴族の衣装も美しかった


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