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動画作ったよ: 吉原ラメント(蒼依みうVer)

 よくきたな🍑
 今日はお仕事報告です。動画をつくりました。

【歌ってみた】吉原ラメント Covered by 蒼依みう

 この記事では本動画の紹介をしつつ、「どんなこと考えて作ったのか知りたい」というお声もいただいたので、作成時に考えたあれこれとか、そういう覚書も合わせてつらつらと書き連ねていきます🍑

あらまし

 蒼依お嬢とは、彼女がV受肉するより前からの飲み友達だったりします。Skypeで飲んでるときに「私Vやる!!!」と言われたので、お祝いにタイトルジングルを作ったりしました。あれからもう1年になるのか…早いな…

いまだに定期的に見ている「口が気持ち良い言葉」シリーズ。「蒼依みう」ロゴが出るぽちょんってやつは桃之字作です。

 逆に、以前日本鬼子コンピの動画でエフェクト作りをお手伝いしてもらったりもしていて、モチツモタレツな感じではありました。が、よくよく考えると、改めてこうして歌ってみた動画とかでご一緒するのは初めてなんですよね。意外!

 声がけをもらったのは年末ですが、リアル仕事で創作する元気が消滅して死んでた期間もあり、長らくお待たせいたしました。なにはともあれ出来上がってよかった……。

リハビリのはなし

 実は今回の案件、そもそもがリハビリからのスタートで。

 実写MVとかクロスフェード動画はあれこれ作ってたものの、今回の動画のようなイラストをぐりぐり動かすMVを最後に作ったのは、UTAU遠音チアちゃんの「ODDS&ENDS」なんですよね。もう2年ちょい前。

 この頃は結構ゴリゴリ作ってたので、色々と「必殺技」とか「飛び道具」みたいなものを持ってたし、ODDSのは特にそれらを多用しているんだけど、2年半も経つとその辺りのノウハウが完全に消滅して、やってることはわかるけど実現方法がわからない! さぁ大変! みたいな状態でした。

 とはいえ悪いことばかりでもなくて、動画作成をやってない間に注力していたロゴ作成とか組版の経験とか習得したあれこれがかなり役立った側面もあります。

 そんなこんなで、過去の自分のスキルを思い出しつつ、新しくあれこれを取り入れつつ、ようやく出来上がったのが本作です。AEとも仲良くなれた気がする。朝会ったら挨拶するくらいの仲にはなれた。たぶん。

動画のはなし

 ここからは、今回の動画作るにあたって考えたことなどをつらつらと。

 まーなにはともあれ、星詠さんのイラストの格好良さよ! このイラストすごい好き。キャラ自身はもちろんなんですが、綺麗な着物とか髪飾りとかの細部までこだわりがあってとても好き。

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エディタのスクショですが、めっちゃかっこよくないですか

 しっかり描き込まれて情報量のあるイラストなので、第一印象として「キャラは動かなくても十分映える」と感じたのを覚えています。同時に、「梅の花と背景は動かしたいなー」とも。振り返ってみると、ここが今回のスタートラインでしたね。

 この第一印象を念頭において、イラストを中心とした映像全体の流れを決めました。以下は実際の制作メモから抜粋。

・イントロ前半:前半の静かな部分でクレジットを表示。背景は細部
・イントロ後半:盛り上がったところでタイトル表示。背景はキャラ全体
・Aメロ:動。背景はゆっくり、カメラが動くように。着物等の細部をバックに、歌詞が画面中央に出る
・Bメロ:静。Aメロ/サビとの緩急のため、画面を動かさない。中央に歌詞。
・サビ:動。背景はキャラ全体、カメラが動く。各オブジェクトの間に歌詞が表示される(被写界深度の対象)
・サビ終わり:静。歌詞を大写しに
・間奏:静→動でアニメ
・Cメロ:Bメロと同じく。ラスサビ前はより静に。
・アウトロ:静→静。最後にイラストもう一回出したい

 これを元に各シーケンスを作っていくわけなんですが、その前にまずやることがありました。「梅の花」を回す準備です。

 メモ抜粋には明記していませんが、基本的に今回の動画は「どこのシーンでも梅の花がめっちゃ回る」想定でした。

 なので、まずは星詠さんが作成したものをもとにイラレでベクターバージョンを自作することに(動画の場合どうしても拡大縮小しまくることになるので、ベクターバージョン作成は必須でした)。この辺りサクッと作れたのは、ロゴ作成のノウハウが活きた感じですね。

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ついでに背景も再現しました

 準備万端。いざコンポジット。

 今回、Aメロとサビは、オブジェクトの配置は同じまま、カメラが映す領域を変えるだけ(Aメロはズームして細部を、サビはヒキにして全体を撮る)の形式としました。まぁ実際は見栄えとかの関係で「全く同じ」とはいかないんですけど、作業効率化ですね。

「手前に鎖があって、梅の花は鎖の前にも後ろにも飛んでいて、キャラは奥に……」とか考えながら、カメラ制御をあれこれいじり倒す。ここがすっごい楽しい。

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 こうしてカメラ制御を使うのは、「使うオブジェクト数が多いので1個1個パラメータ設定するのは現実的ではない」ことももちろんあるんですが、もうひとつ、「手ブレ感」の演出というのも理由です。

 これは師(と勝手に呼んでる人)から学んだことなんですが、「振動」というのは映像全体に“それっぽさ”を出す良いスパイスになる。画面切り替わりのタイミングで大きく振動させるとか、映像全体をゆらゆらと手ブレ的に振動させるとか。

 今回はキャラの絵をばしっと見せたかったので、後者の「全体を揺らす」タイプでいきました。カメラの目標点がぶれることで、全体がゆらりと動くような演出にしてあります。

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上の俯瞰画像のシーンのできあがりがこちら
被写界深度でいい感じにボケるのも利点ですね

 さて。Aメロとサビはこれで大枠作れて、Bメロもオブジェクトを配置して(こっちはオブジェクト数が少ないので普通に配置)、細部をいじっていくフェーズに入ります。が、ここでなんだか物足りないというか、もうひとついれたいなーという要素があって、そっちに注力することにしました。それが、「雨」の表現です。

 というのもこの曲、歌の間はずっと雨が降っていると思っていて。それをどう絡ませるのが格好良いんだろう、みたいなところが悩みどころでした。普通に雨を降らすのはあまりに安直で格好悪いし、かといって水溜りの波紋にするには曲が激しいし……という。で、結果として思い至ったのが「滲み」でした。

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 イメージは、「水滴が紙に落ちた場合」。紙のイメージは撥水性の弱い、古い紙を想定しています。

 最初にボタッと落ちて、紙が水を吸い込み変色。徐々にじわっと広がって、紙面が滲んでいく──みたいなイメージですね。色を間違うと血液っぽくなっちゃうのでその辺りは苦労しました。

 この効果は、エフェクト「タービュラントディスプレイス」のパラメーターをいじり回すとこうなります。今回のパラメーターはこんなかんじ。なお、じわーっと広がっていく表現は、パスの全幅を広げていくことで実装しています。

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 パスの形を変えると滲み方も変わるので、いろんな形のパスを作って、「僕が思ういい感じの場所」「いい感じのタイミング」で落としていきました。

なお、個人的にお気に入りの部分は「吉原今日は雨」のところの、バタバタバタッとたくさん雨粒が落ちて画面がトぶところです。

 タービュラントディスプレイス、いい感じにランダムになってくれるので色々と使えそうで良いですね。作りかけのロゴとかにも活かしていきたい。

いじょうだ

 とりとめもなくつらつら書いてたら締めがよくわかんなくなってしまったぞ!

 そういうわけで、がっつり気合い入れて作りました「吉原ラメント」MV、楽しんでいただけたら幸いです。あと、歌っている蒼依みうさんもイラストの星詠さんもVtuberさんなので、ぜひぜひチャンネルとかを見に行ってあげてください🍑


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桃之字(制作本舗ていたらく)

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日曜朝のヒーローものが好きな主が描く、「特撮小説」の数々。名付けて【ていたらくヒーロータイム】で僕らと握手!