【実弾素振り】逆噴射プラクティス2019まとめ【桃】
逆噴射小説大賞2019開幕から2週間。レギュレーション発表からは3週間。集計したりしつつ、僕自身も積極的に参加してきました。
「書いたからとにかく出す!!」とやっていた去年と違い、今回はひとり5本までという応募制限があるので、必然的に「ボツにした作品」が生まれてしまいます。それらはハッシュタグ「逆噴射プラクティス」をつけてnoteの海に流したりしていたんですが、この記事ではそういう作品たちを振り返ってみようと思います。セルフライナーノーツ的なやつです。
それでは行ってみよう。
素振り1:その仏頂面を崩すな
多方面から「え、これが素振りってマジ?」とお褒めの言葉をいただいた作品。今となってはこれを本戦で出せばよかったなぁという後悔もあったりしますが、まぁちょっと正直、今までこういう路線を書いたことがなかったので自信がなかったんですよね……。
そういうわけで評判はいかがかと内心ドキドキしていたんですが、「ニチアサからいきなり青年誌になるのやめろ」「お前こういうのも書けるんか」「ぞわっとした」などなど全体的に好評で嬉しかったです。
結果として、本作のこの「なんでもない話から急激に雲行きが怪しくなる」感じは、本戦で出した好奇心は猫を伸ばすに活かされています。
余談ですが、山手線終電の男女を目撃したのは事実で、彼らへの殺意から書きました。ちくしょう。
素振り2:8月7日のしゃれこうべ
元は先日のインターネット滝行の中で生まれた話でした。こちらも、なんでもない会話からいきなり雲行きが怪しくなるパターン。図ったわけではないんですが、「仏頂面」と同じく400文字くらいでヘアピンカーブしました。
この作品も正直本戦に出せばよかったなぁと後悔している一方、とはいえ本作は冒頭の余分な会話が割と長く感じちゃうとか、その後の生首云々のインパクトだとかがもうちょっとあったほうが良いなぁという気もしていて、本当に思考の起点としてめちゃくちゃ活躍してくれたので、こいつらはそういう役目だったのかもな、と納得しています。
素振りその3:迷子の迷子の子犬さん
手グセで書いたもの。過去作品のリメイクなので素振りにしました。
ラスヤとハナビのキャラクター性をわかりやすく明かすことを目的にしていたんですが、ちょっと冗長だったかなぁという反省もしてたりします。もっとハナビちゃんを中心に起きる事件にフォーカスして書けばよかったなぁなんて。まぁでもそんなこともある! プラクティスだもの!
素振り4:ご指定のページが見つかりません
エッセイのふりをして急にパルプ小説になるパターン。御察しの通り、ごりっごりのメタネタなので没にしました。
結構ツイッターとかで「最後まで読んでもっかいイチから読んであー!!ってなった」とか好評いただいてて嬉しい。ただこれ割とタイトルでオチていて、多分このひとクマ狩りで死ぬよねこれ。
自分自信の所信表明も兼ねていて、今年はやってやるからな! 待ってろよインターネット! みたいな気持ちが溢れる一作になっています。
素振り5:怪じゅうかん察日記
怪獣モノ。こちらも、以前やったインターネット滝行で生まれた物語です。とはいえ、「卵が孵った」だけで800文字が終わってしまった上に、こっからどう展開していくのか全く考えていなかったので没にしました。
改めて考えると、インターネット滝行のときみたいに「拾った」流れにしておけばもうちょっとうまく広がったかもな……? 余裕ができたら連載版の構想として考えてみようかな……。
素振り6:バリバリライトニングエレクトリックサンダー!
ヘッダ画像からタイトルが生まれ、タイトルから主題歌が生まれ、主題歌から中身が生まれた僕にしては珍しい作品。とはいえこれカラッカラに乾いたパルプではないし、去年の大賞ではOPテーマとか書いてあるやつのほとんどはファイナリストまで行かなかったのを鑑みて、まぁ今回の大賞向けではないなと判断して没にしました。
とはいえこの作品めっちゃ気に入っていて、余裕ができたら連載したいなーと思っています。なお余談ですが、ライバルポジの女の子が「メラメラバーニングボルケーノファイアー!」って叫ぶシーンがあります。
素振り7:神器戦士ミツマナコ(Prototype)
本戦に出した「神器戦士ミツマナコ」の初期案。ミツマナコが逆噴射小説大賞2019収集マガジンに登録されたのを確認後に投稿したので、問題ない、はず!
記事内にも書いてるんですが、ちょっと展開が唐突すぎるとか、神器(魔器)が少年を食うシーンのインパクトが弱いとか、神主様の不穏さをもっと出したいとかの思惑からこっちは没にしました。
あとこれはミツマナコに限らずずっと悩んでいることなんですが、ヒーロー物って冒頭800文字選手権だとやりづらいなぁと思っていて。ヒーローって変身した時点でその事件が事実上解決しちゃうんですよね。なのでシーンの切り取り方を間違えると、「これからなにが起こるんだろう」というドキドキワクワクよりも先に「おお、ヒーローがきた! 勝てる!」みたいな気持ちになって終わっちゃうというか。かと言って変身しないとヒーローだってわからないし、変化球で「ヒーローが全滅した」から始まる物語ってのもつらいしなー……という葛藤に苛まれています。
ミツマナコの場合は悩んだ結果ああなりました。結構気に入ってます。
番外編:刻命部隊クロノソルジャー
400文字とか1600文字とかの、逆噴射小説大賞2019のレギュレーションとは違う形で世に出したものがこちら。とはいえこれもプラクティスの延長だったので、こちらで紹介します。
レギュレーション発表の前日に、400文字レギュレーションで書いたもの。クロノソルジャーのプロローグにあたるものです。ラジオ体操第一を歌いながら市街を破壊する怪人が書きたかったんだ。
そして、翌日に800文字レギュレーションが指定されて、それならと改めて第1話を書こうとしたのがこちら。
結果として1600文字になった。実際問題、ここが第1話のつもりでいたんだけど、ここまでプロローグでも良いくらいの雰囲気ですね。なお、ここから先は少年が主観での物語になります。
いじょうだ
現状の作品群は以上です。まだ最後の一発のアイデア出し中で、すでに3本ほど没にしているものがあったりするので、会期が終わるころにはもうちょっと増えるかもしれない。それはそれで全部終わったらまとめます。
また、本戦に投稿した作品の振り返りは5本終わったらちゃんとやります。連載予定とかも建てなきゃなー。
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