【実弾素振り】逆噴射プラクティス2019まとめ　その2【桃】

　よくきたな🍑

　逆噴射小説大賞最終日ですね。

　ここは僕が逆噴射小説大賞2019に向けて書いたけれど本戦に投稿することを見送った作品の取りまとめです。前回のまとめから少しモノが増えたので、ちょっとそれらについて喋ります。

前回はこちら

　それでは行ってみよう。

ケイソウデコイ

「めっちゃ吸う珪藻土マット」って言葉から思いついた作品。珪藻土のデコイでケイソウデコイ。

　珪藻土マットって超吸水するじゃないですか。それこそ上に乗るだけで一瞬で足の裏が乾くくらいに。あの吸水性で「上に乗ったらミイラになる」とかウケるなと思って書きました。

　そもそもこいつはなんなのか？　サラリーマンめいた彼らがなぜこれを運ぶ羽目になっているのか？　あと20メートルでなにが起こるのか？　などなどいろんな謎を散りばめて書きましたが、その答えが微塵も思い付かなかったので実弾にするのはやめにした感じです。

　今思えば、もっと胡乱成分マシマシにできればよかったな。誰か胡乱なものが得意な人やってください（丸投げ）

ヒトリボッチ革命戦争

　4発撃ち終え、本戦投稿最後の一発をなににしようかと考えている中で出てきたもの。タイトル「ヒトリボッチ革命戦争」およびサブタイトル「少女の走行性」はボカロP(現漫画家)の触媒ファントムガールさんの楽曲からの引用です。

　触媒さんとは小説版「気になるあいつは怪獣少年」をはじめとして一緒にモノづくりをいろいろとやっていて、映像作成したりイベント参加したり徹夜で遊んだりと一時期めちゃめちゃ濃く絡んでいました。そうして過ごした日々は間違いなく僕にとっての礎のひとつで、僕がなにかを「作り続ける」ことを意識するきっかけでした。

「ヒトリボッチ革命戦争」「ワールドサイレン」から連なる数曲の世界観は、あの頃に「書きたいなー」と言っていた物語で、でも未熟さ故なにも思い浮かばず、未完のまま時が経ってしまった物語でもあります。

　そういう背景もあり、ほとんど衝動的に「最後の一発」としてしたためたものの、そもそもそれを逆噴射小説大賞に出すってことは「オリジナルです」と宣言することなわけで、いやそれは無理だろ……ってことでプラクティスに。

　まぁ触媒さん本人の許可も取ってないので、単なる二次創作として書いていこうかなと思っています。

名付け屋タナカの怪奇事件簿

　名付けの苦しみが具現化した一作。これ自体はそもそも本戦に出す用に書いたわけではなくて、色々と悩みまくった挙句魂の便秘に陥ってしまったのを解消すべく思うがままに書いた作品でした。タナカのビジュアルイメージはエドワード・ゴーリーの「胡乱な客」です。

　書き上げた作品のタイトルを考えるの滅茶苦茶大変だわ……という思いから書き始めたんですが、「名前」とはなんぞや、という僕の中の思考が溢れだしたような作品になりました。

　Twitterでも、無敵のお気持ち四コマに「白ハゲ漫画」とか「邪魔だゴッ太郎」とかって名前がついた瞬間無敵じゃなくなったりしてたので、やっぱり名前があるということは色々な意味で大事なことなんだよなぁと思っており、そのあたりの思いがタナカの話には溢れてますね。

「おっと、これはサービスだ」が気に入ってます。こういう押しつけがましい商売人の話はいつか書いてみたいですね。「名付け屋」で物語書くのはまぁ難しかろうけども……。

装震拳士グラライザー(68)　Prototype

　本戦に投稿した「阿吽昇天：装震拳士グラライザー(68)」のプロトタイプ版。阿吽昇天と比べて主人公がもうちょっと若そうというか、元気ですね。

　これを没にした理由は上記記事にも書いてある通りで、「去年の優勝作と話の流れが一緒だった」ところにあります。定年ヒーローと幽霊JKの話は気に入ってたんだけどなー。

ワナビィ！

「8月7日のしゃれこうべ」的な、日常会話の流れで物騒な事態が明らかになる作品をもう一本書けないかなぁと思って書いたもの。とはいえ、「しゃれこうべ」と比べて会話のテンポとか二人のやり取りがちょっともたもたしてる上、ここからどういう話になるのか全く想像がついてないので諦めました。

　元々はインターネット滝行の中で思いついたもので、

. @hello_world_222
「すんませーん？」「！？」
薄暗い廃工場。僕の呼びかけに、コワモテのお兄さん達はヤバめの取引を中断し、武器を構える。
「おいガキ、なんブぺッ？！」
僕は手近なお兄さんを殴り飛ばし、拳を構える。
「ちょっと手伝ってくんない？　ヒーローになりたいんだ」

『ワナビィ！』

— 桃之字🍑ヒーロー小説連載中 (@tate_ala_arc) July 10, 2019

　……という、裏稼業をぶっ潰すモノみたいなイメージです。義賊的に犯罪組織を勝手に潰して回る男の子たちのお話で、そうして彼らがどうやってヒーローになっていくのか、なぜヒーローになるのか、ヒーローとはなんなのか……みたいなところを描くお話という構想なんですが、そもそも裏取引とかに関する知識がほとんどないのでこれ以上書けないんですよね。まぁネタのひとつとして温めておきます。

いじょうだ

　そんなあれこれを勝ち抜いて本戦に応募された作品たちはこっちにまとめています。ぜひ読んでね！