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装備している名言を確認する(不定期日報)

 よくきたな。ご機嫌麗しゅう。🍑だ。

 今日で100日連続投稿を迎える。これはそのキリ番に合わせた記事だ。とくにここ2,3日はヤバかったがなんとかここまできた。いつもリアクションをくれる皆のお陰だ。感謝する。

装備している名言を確認する

 知っている人も多いとは思うが、俺は逆噴射聡一郎氏のコラムを読んで尻を蹴飛ばされ、MEXICOの荒野を歩き出したGAN-MANだ。読み始めたのは去年の10月で、読んですぐに例の小説大賞が始まったので応募した

 それまでの俺は教本らしい教本も読まず、完全に我流で、ただがむしゃらに小説を書いて公開してきた。しかし、逆噴射聡一郎氏のコラムを読んで、自分の中になにか核となるものが生まれたのを感じた。引き金をひけば弾丸は出るが相手を撃ち抜くには技術がいる。そうゆうことだ。

 あれから4ヶ月ほどの間、小説を書いたり与太妄想を垂れ流したり他人を褒める記事を書いたりし続けて、今日で100日連続投稿を迎えるに至った。キリが良いので、今一度自分の装備を確認しようと思う。キリ番には祝福を。

 前置きが長くなったな。はじめよう。

「名言を装備しろ」

 これは冒頭で触れた逆噴射聡一郎氏のコラムに書かれた言葉だ(購入者しか読めない)。この記事の中には、大雑把にいうとこんなことが書いてある。

・創作を続けていれば、安全地帯からマウントをとってごちゃごちゃ言ってくる腰抜けのゴミカスは蛆虫のごとく湧いてくる。

・そういうやつを相手に悩んで悩んで、最終的に心が折れてしまい、創作を辞める者もいる。たとえどんなマスターピースを書いている奴にもそれは起こりうる。

・そうならないためには、くよくよ悩まずにさっさとそいつの頭を撃ち抜いて先に進むことが必要。

・そのときの最強の武器は自分のポリシーやアティチュードを明文化することだ。それは自分の言葉であることが望ましいが、最初は借り物でもいい。とにかく名言を装備しろ。

 残念ながら、俺はまだポリシーを自分自身の言葉で明文化するには至っておらず、まだ人の言葉を借りて戦っている。今日はその確認をする。

 なお逆噴射聡一郎氏は「別に開帳する必要はない」と言っているが、開帳するなとは言っていないので開帳することにする。

世の中には、〝こうでなきゃいけない〟っていうことはないんだ(ジョニー・ロットン)

 この言葉には、創作以外の面でもかなり助けられている。

 社会とゆうものは兎にも角にも"こうでなきゃいけない"を押し付けてくるものだ。

「王道は飽きられているから避けなきゃいけない」「良い作品を作るにはストレスがあっちゃいけない」「編集者は最初の読者なのだから大切にしなきゃいけない」「世界よこれが映画だ」「ライトノベルは文学作品と言ってはいけない」「アイドルをミュージシャンと呼んではいけない」「キノコよりタケノコ派と言わなければいけない」「”〇〇な話"というタイトルで宣伝ツイートをしてはいけない」

 俺自身そうゆう意見を言われたり、人が言われているのを見たりして、いろいろと考えたり悩むときがある。だが3分ほど考えたところで俺のそばにジョニー・ロットンがやってきて、あの鋭い目つきで相手を殺すのだ。

 とはいえ「こうじゃなきゃいけない」という言葉には「こうしないやつはダメ」というマウント以外にも「こうしたほうが効率が良い」というアドバイスの意図が含まれていることがあるから注意が必要だ。その辺りの見立てはしっかりとやる必要がある。なおファックオフなのは前者の「こうしないやつはダメ」のほうで、相手の発言がそうゆう趣旨であると思った瞬間にはそいつの頭を撃ち抜くことにしている。

 小説を書くにあたってもこの言葉は俺を助けてくれる。「宇宙空間は無音じゃなきゃいけない」なんてことはないのだ。これはジョージ・ルーカスの「俺の宇宙では出るんだよ」の例だ。仮面ライダーは1話からバイクが出なきゃいけないわけじゃないんだ。車に乗るやつだっている。

皆が信じてくれることで、力が振り絞れる。仲間を想う事で立ち上がれる。それが仲間の力じゃないなら、なんだってんだ馬鹿野郎!(マテリアル・パズル/土塚正弘)

 マテリアル・パズル第3部のクライマックスで、主人公が切った啖呵だ。俺はこの言葉を見たとき、そのページを開いたまま動けなくなった。
 この物語はこのMESSEZIを伝えるためにあり、ここまでの構成、伏線、シナリオ、その全てが説得力そのものであることを理解し、感情がばくはつしたのだ。

 創作、特にバトルものにおいて、いわゆる「仲間の力」というものはとかく馬鹿にされがちだ。ドラゴンボールの元気玉のように実際にエネルギーになるという設定ならまだしも、仮面ライダーなどのような「少数のヒーローwith多数のサイドキック」という状況の場合、「頑張って!」「がんばぇー!」みたいな声援でヒーローが立ち上がったりパワーアップしたりするとはちゃめちゃにキレる層が一定数居る(個人的にはそもそもそこでキレる意味がわからんのだが、まぁそれは個人の自由だから今は置いておく)。

 そういうものに対する答えのひとつが、この言葉だと俺は思っている。

 この言葉を得て、俺は仲間の力を軽視したり明確にパワーに変えたりしなくてもいいんだ、という確信を得ることができた。俺はアマガサに限らずどんな作品を書くときもヒーロー物を書いているつもりでいるので、その確信は絶大な力となって俺を助けてくれている。

人の振り見て我が振り直せ(日本のことわざ/母の口癖)

 自分の基準は自分で持つべきであるが、かといって自分のことだけを見ていては未来はない。そうなったら緩やかに死んでいくだけだ。だからこそ人の振る舞いをちゃんと見て自分と照らし合わせ、自分の今いる場所、目指す場所について考えることが大切である。

 ……というのが、俺が母親から口癖のように言われてきた言葉だ。

 小説に限らず創作活動における「人の振り」というのは、他の作家の文章や文体、考え方だけでなく、日常の様々な発見も示している。物語そのものだけでなく、ツイッターやnoteのコラム、映画の感想、そういったものから「そうか、そういう見方があるのか」だとか「その考え方はどうかと思う」だとか「これはこういう構造なのか」だとか、そうゆう「振り」と自分の「振り」を摺り合わせながら進むことが大事だ、と彼女は言っていたのだと思っている。

 なお念の為言っておくが、過去形にしたが彼女はまだ死んでいない。

未来へ

 現在、逆噴射小説大賞に応募した作品「有限会社うまのほね」の連載をやっている。が、作中の矛盾に気付いて書き直しのためにここ三日ほど更新停止中だ。

 で、「投稿しない」と心に決めた瞬間からそうとうの油断と気の緩みが発生し、モチベーションが低下している。自分でも驚くほどに。

 「練習しろ、毎日だ」という逆噴射聡一郎氏の言葉はモチベーション維持の意味合いも強いのだなと感じた週末であった。

 明日からは通常営業をはじめるので、続きを待っている諸氏はもうしばし待たれよ。

 以上だ。


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