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目指せ僕らのニルヴァーナ 第1話「樹上の村 Part1」

 聳え立つ樹々、響き渡る鳥や動物の声 、肺を満たす生暖かい空気。
 僕らは今、ジャングルにいる。
「すっごい森だな…」
「ねぇヴァン。ホントに村なんてあるの、これ?」
 旅の相棒・白い狼ニルが心配そうな声をあげた。前の街で"樹の上に暮らす民族"の話を聞いて貨物船に揺られてきたのだけど、まぁ不安になる気持ちもわかる。
「船長さんも言ってたでしょ。そこの──」
「おいおい、密航か!?」
 僕の説明は船長さんの怒号で中断された。
 振り返ると、少女が船乗りに囲まれていた。10歳くらいの…あれは獣人族だろうか。頭に犬耳が生えている。
「えっと…あの…」
 彼女は船長の剣幕に押されて喋れないようで、犬耳がしょんぼりとしぼんでいる。
 ちょっとくらい話を聞いてあげればいいのに…などと思っていたら、不意に少女と目があった。
 その赤い瞳がハッと見開かれる。
「…嫌な予感」
「お、おにいちゃん!」
 僕の呟きと、彼女が声を上げたのはほぼ同時だった。

【樹上の村 Part2へ続く】

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オレモー!
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日曜朝のヒーローものが好きな主が描く、「特撮小説」の数々。名付けて【ていたらくヒーロータイム】で僕らと握手!