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夢の話 -20代の職場再訪

夢の中では、私はまだIT業界の人間でした(実際には10年ほど前に足を洗っています)。
おそらく何かの所用でしょう、20代の大半を過ごした職場を再訪しました。職場といっても、私は常駐していた子会社のSEでしたが、親会社のみなさんは分け隔てなく接してくださって、居心地のいい職場だったのを覚えています。

夢の中での彼らは、20年前とは思えないぐらい(数年から10年ぐらい経ったぐらい)の歳のとり方をしていて、ある人は当時と同じポジションで、しかも同じ席で仕事をなさってたり、当時は平社員だった方が課長になってたり、変わらないようでも時の流れってあるんだよなあと、しみじみ。

あれ? 仕事上では一番お世話になったはずの、切れ者の社員さん(実世界では後に課長に昇進し......そのあとはわかりません)が見当たらない。
きっとさらに昇進して本社とか違うオフィスに行ったのかなと思ったら、

<<< 以下、私の夢の中での話で、現実とは異なるはずです。>>>

彼が手がけたであろう仕事の残骸がオフィスの片隅にあったり、「思い出写真風」のスナップ写真が窓に貼り付けてあったり。

嫌な予感がして、当時もう一人お世話になっていた上司に「**さんは......」と訊いてみたら、最初は言葉を濁したものの、「燃え尽きというか、過労というか......」

有り体にいえば、亡くなったというのです。

夢の中で、思い当たる節は多々あるなあと思い出していました。
仕事ができるだけに若くして昇進し、それだけに多くの仕事を抱えていただろうし、人もよくてガッツもあるから、手を抜かず(時には休みも犠牲にして)立ち向かっていたんだろうなと。

その後も何人かの方と「再会」しましたが、**さんの話には触れずじまいでした。でもしかし、何だかうつろな空間が一つ片隅に空いているような感じは、常に付きまとっていました。

<<< というところで、目が覚めました。夢の世界は終わりです。>>>

おそらく「夢の中で、亡くなったことにしてしまった**さん」は、「鬱だ氏のう」でストップをかけられなければこうなっていたであろう、自分の成れの果てかもしれません。
あと、20代の頃の職場(常駐先)での経験が、自分の中ではいい形で残っていることを思い出させてくれました。

あの頃お仕事をご一緒させていただいた皆さんは、早い人は既に定年退職なさっているでしょうし、同年代かその周辺の方々は経営陣や管理職になられた方もいらっしゃるでしょう。皆さんお元気でしょうか。

私は51歳の誕生日を「自宅療養」状態で迎え、その日の夜に上述のような夢を見て、皆さんとのつながりを思い出しました。
現時点ではまだ「鬱だ氏のう」状態で出口を探している最中ですが、それでも日々生きているということは、何かまだやらねばならないことがあるからなのでしょう。

その「何か」を皆さんにご覧いただけるまでは、私は生き続けると思います。

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