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二人の人生のテーマに「彩り」という言葉を選んだ理由

「彩りのある人生を、二人で!」

確か僕は藍里へのプロポーズの手紙で最後の一文にそう綴った(赤裸々)。

もちろん、考え抜いた末に書き起こした手紙だったけど、僕としては何の気なしに書き下ろしたこの一言が、まさか結婚式のコンセプトになろうとは思っていなかったけど‥。

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(今考えると謎だが、お手紙はお気に入りの写真の裏に添えられた…。)

自分で語るのも野暮なのだが…、「彩り」という言葉は自分が考える「豊かさ」を表現している言葉だ。

プロポーズの経緯やメッセージを事細かに解説するようなことはしないけど笑、僕たちの人生にとってとても大切な「彩り」という考え方や、結婚式のコンセプトでもある「Seasons of colors」という言葉に込められた意味を知って頂けたらと思い、その一部始終をご紹介しようと思います。

考えた。「豊か」ってどういうことだろう。

大志郎は考えた。

「豊かであること、それってどういうことだろうか…?」

別に思い悩んでいるわけでも何かに窮しているわけでもないけれど、昔からどこか拗らせている節があるので、稀にボーっとこんな哲学的なことを考えることがある。

そもそも「豊かさ」という言葉の意味は人によって非常に多様だ(と思っている)。

「お金」「時間」「愛」「家族」「地位」「名声」…等々、考え方によって様々な「測り方」があるものだし、そのそれぞれは決して誰からも否定されるべきではない。神聖なものだ。

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そして、究極的には、人はみな「自分にとっての『豊かさ』とは何なのか」という問いに日常の節々で向き合っていると思っている。

「30代で年収1000万は稼いでいたい。」

「タワーマンションに住んで東京の夜景を我が物にしたい。」

「都心じゃなくていいから、犬を飼って自然が多い場所に暮らしたい。」

「1日1回、自分が『美味しい』と思えるものが食べられればそれで幸せ。」

「どんなに仕事が大変でも人に求められるだけで生きる喜びを感じる。」

「お金は稼げなくても、自分の好きを仕事に出来ていることが生きがい。」

「何がどうなろうと、家族と一緒にいれるだけでいい。」

大きなものから些細なものまで、それが例え表層的なものであったとしても、誰にだって豊かさの「イメージ」があって、自分にとっての「幸せなシーン」を思い浮かべては、時に現実とのギャップに落ち込んだり、時には反骨精神を震わせ明日への原動力にしたりして、毎日を必死に生き抜いているはずだ。

だからこそ、ぼくも自分か考える「豊かさ」について腰を据えて考えてみた。それは年を経ることで移ろい変わっていくものかもしれないけど、この機会に、いま自分が考える「豊かさ」とは何か、向き合ってみることにしたのだ。

人生をパレットのごとく

では、大志郎にとっての「豊かさ」とは一体何なのだろうか?

それは、良いことも悪いことも、そのひとつひとつをありのまま受け入れ、愛でることだ。もちろん、仕事でもプライベートでも嫌なこともあれば嬉しいこともたくさんある毎日だが、その「良し悪し」自体に一喜一憂するのではなく、全ての出来事を人生における「ひとつのシーン」として捉えて、「こんな日があってもいいよね!」と誰かと笑い合えれば、毎日は自ずとハッピーになっていくということに気付いたのだ。

時には無彩色で色褪せた渋い日々も多々あろうかとは思うが、そんな日々も、ひとつのユニークな「色」なのだから、そのひとつひとつを寄せ集めて振り返ってみれば、気づけばきっと素敵な「彩り」の一部として、人生を華やかに彩ってくれるに違いない。

だからこそ、僕はプロポーズの言葉に「彩り」という言葉をえらんだ。

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(プロポーズの言葉を考えていた時期に携帯に残されていた殴り書きのメモ。これだけだと、何が言いたいのかさっぱりわからない。笑)

「RENT」の主題歌に思いを馳せて

藍里と自分が共通して好きな「RENT」という映画の主題歌、「Seasons of love」にこんな歌詞がある。

Five hundred twenty-five thousand six hundred minutes
Five hundred twenty-five thousand moments so dear
Five hundred twenty-five thousand six hundred minutes
How do you measure-measure a year
In daylights- in sunsets
In midnights- in cups of coffee
In inches- in miles
In laughter- in strife
Five hundred twenty-five thousand six hundred minutes
How do you measure a year in the life
How about love?
How about love?
How about love?
Measure in love
Seasons of love
Seasons of love

「この1年に思いを馳せるときに、あなたはどうこの1年を語るだろうか?色々な『測り方』があるけれど、『愛』で捉えてみたらどうだろうか…?」と語りかけてくるこの曲がぼくは大好きだ。

同時に、僕らは、僕らの人生のテーマである「彩り」で、人生の時間を測ることが出来たらと思い、結婚式のテーマは「Seasons of colors」と題した。

良いことも悪いこともたくさんあるとは思うけど、そのひとつひとつを「彩り」として捉えて、人生を捉えることが出来たのなら、毎日の一瞬一瞬がもっと豊かな時間になっていくに違いない。

明日の結婚式も必ずや最高の一ページとして、人生の彩りの一部になるはず!

上手く「彩り」という言葉に込めた想いを言い表すことが出来ずにこのnoteを書きあぐねていたらもうこんな時間に…。明日は寝坊しませんように…。(寝坊しちゃったとしても、それもまた一つの彩りになったりして…。)

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