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竹から日食がこぼれた
月に一度の竹工芸修練の日だった。
今日、部分日食が起こることは知っていたがあまり深く考えずに竹割りの作業をしていたら、東京の姉から「九州はかなり欠けてみえるのでは?」というメールが入った。
何の準備もしていなかったが、言われたら気になるのでさっそく切り落とした竹の節を利用してピンホールを作ることにした。
時間は16〜18時の間ということなので、教室が終わったあと外で竹ピンホールを光にかざしてみた。(その時間までに曇天が見事に晴天に変わった。)
バッチリ、半月のような光が映し出された。
竹から日食の光がこぼれ落ちるのが幻想的で、竹取物語の一場面を連想した。天人が迎えに来た時も、こんな神秘的な光が注ぎ人々を驚かせたのではないか。
夏至で部分日食で新月という、天体イベントが盛り沢山の2020年6月21日。何か暦が一区切りついたかのような、新年感が漂っていて不思議だ。
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