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7人の月ノ美兎チルドレン(らしき人)を語ってみる

4月のにじアワ、委員長と剣持らしいですね。
発表があった直後、僕のTLはこの話題一色に染まりました。

このnoteはそれを記念して……という訳ではないんですが、剣持含む「月ノ美兎チルドレン」について語る記事を結構前からちまちまと書いていたので、にじアワ前に書き上げて公開したれ、という気分で公開するものです。

なお「月ノ美兎チルドレン」とは「月ノ美兎に憧れてVTuberになった人」あるいは「月ノ美兎がきっかけでVTuberになった人」のことを指す、にじさんじ界隈ではおなじみの用語です。略称みとチルです。

でこのnoteは、1人の委員長リスナーの立場から、みとチルの人達を
・委員長と比較しての特徴(キャラ、タイプ)
・委員長とのコラボの相性、あるいはこれまでの関係性
といった観点で語っていくnoteです。

以下では7人のみとチル(推定・審議中含む)を選びました。
他にもみとチルと言われる人はいるんですけど、僕があんま配信を見てなくて書けない人は除いています。バネちゃんとかフミ様とか。

剣持刀也

まずこの方。みとチルの元祖みたいな人。
Mirrativでの初回配信で委員長のことを熱く語り、委員長が大きなきっかけとなってライバーになったことを打ち明けています。
委員長がある時期から剣持の母を自称するようになり、以降剣持は「母親ではない」と否定し続けていますが、初回配信で「委員長は僕の生みの親」と本人がしっかり発言しています(以下のアーカイブ 15:02〜)。無駄ですよ。

初期の頃から配信スタイルやキャラが「委員長と似ている」と良く言われ、「にじさんじの第1期主人公と第2期主人公」みたいな言われ方もされていました。下のイラストは2018年冬コミのにじさんじブースのポスターですが、2人が1期生、2期生それぞれの中心に配置されています。1期生、2期生って昔も今もこんなイメージで受け取られているのでは。

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委員長同様、やはり雑談が得意でトークスキルが非常に高いです。ただ僕個人の感覚だと、彼のほうが理屈っぽいと言うか、理詰めで話すタイプという印象があります。委員長は彼と比べると感性で攻めるタイプというか、感性豊かで、感じたことを言語化するのに長けている人です。

トークスキルが高いのと、またにじさんじの初期メンバーでは大変貴重なツッコミ属性の持ち主なので、委員長とのコラボの相性はにじさんじ初期メンバー内で一番良い、と個人的には思ってました。
(こういう話をするとよく「でろーんはどうなんだ」と聞く人がいるんですけど、かえみとが2人でコラボしてるときは2人とも普段と違うスタイルで会話していて(特に委員長)独自の空気感になるので、単純には比べようがないのです。かえみとの相性は間違いなくいいんだけど、委員長の全開トークにでろーんが合わせている訳ではない、と言えばわかってもらえるでしょうか。)

初コラボとなった2018年6月のみとらじ第4回では硬さやぎこちなさもあった2人ですが、同年10月のしゃぷらじ第8回では、互いに打ち解けたのか、かなり息のあった様子を見せています。最近はもはや先輩後輩ではなく、気心の知れた、何でも好きに言い合える対等なライバー仲間という印象が強いです。
動画やイベントなどでの顔合わせはちょいちょいあったのですが、今度のにじアワは2019年6月の股間案件以来、1年10ヶ月ぶりのサシでの生配信コラボで、いやぁ、本当に楽しみです。

[4/7 追記] にじアワ当日に本人達が話題にしましたが、股間案件は厳密にはエムズーンもいたのでサシのコラボではないと。なのでサシの生配信コラボはしゃぷらじ以来、約2年半ぶりになります。

鈴鹿詩子

にじさんじ元2期生でもう1人のみとチルです。
この人も最初期から委員長への強いリスペクトを表明していて、委員長のことを最初期から今までずっと「美兎様」と呼んでいます。委員長にすっかり対等に接するようになった剣持と違い、未だに委員長への信者ムーブを保っています。

この人がみとチルと思えるのは、やはり「黙っていれば清楚なのに、話し始めると清楚がはるか遠くに逝ってしまうところ」でしょう。特に初期は口を開けば衝撃的な腐女子エピソードが次々に飛び出してきて、とにかく強烈な印象がありました。当時ついた歴戦王ヴァルハザクってあだ名が個人的にめっちゃ好きです。
委員長も「もし先に詩子さんがデビューしていたら自分のほうがファンになっていた」と当時発言しています。

でもこの方向性でいつまでやっていけるんだろうなぁ……なんて当時は思ってたんですが、デビューから3年経った今もずっと同じ路線で活動できてるのはほんとすごい。「ポルノ断ち」をネタに活動する企業Vっていったい何なんでしょうかね……
それに、BGクラブ・うたみこ・skb部といった、詩子お姉さんの腐っていたり下だったりする部分に話を合わせられるライバー仲間ができて、初期よりも今のほうが活動しやすくなったんじゃないかなぁと思ったりもします。

詩子お姉さんのトークは独特だけど訥々と語るタイプだし、また委員長と同じ古のオタクでエロにも詳しいけれど趣味の方向性が微妙に合ってないので、トークでの相性がいいとはそんなに思わないです。ただ、この2人が一緒でないとできない企画とかありそうで、今後そういうのもぜひ見てみたいですね。

卯月コウ

元SEEDs1期生でみとチルと言えば、真っ先に浮かぶのはこの人。
初期は委員長を語ったりかえみとを熱く語る配信が話題を呼んだりして、ライバーなのかリスナーなのかわからんポジションにいました。まぁ、SEEDs(種)という名前が表す通り、当時彼はにじさんじライバーではなくライバーの研修生という位置づけだったからってのもあるんですが。

彼の持ち味は、良くも悪くも素人臭さではないかなと思います。委員長や剣持がすっかりプロ配信者っぽさを漂わせているのに、うづコウはいつまで経っても垢抜けないというか。企画もなんか底辺YouTuberっぽいし、たまに空気読めない素人くさいことするし、トークスキルがそこまで高いって印象も受けません。ただそれが逆に彼の魅力になっていると言うか、リスナーからすると距離感の近さ、親しみやすさを感じるところでもあるんでしょうね。
あとは、なぜか妙にエモいところ。エモいものをエモく語るのがすごく上手くて、そういうところでリスナーの共感を得ているところがあるように思います。
ちなみに、委員長による卯月コウの雑談の印象は以下の切り抜きの後半部分にあります。

委員長とのコラボではこれまで事故の連続でした。初コラボとなった2018年11月の「納豆から始まる」配信では、コウはガチガチに緊張してか放送事故レベルで話が噛み合わず、すげえ微妙な空気になりました。
その後2019年7月にあった『ASMRになりたい女たち』という企画でコラボしますが、この裏でも色々やらかしていたようで、それはその後のコウの雑談配信や、その後9月の委員長の誕生日記念凸で語られています。さらにこの凸でもプレミをやらかしています。

なので今んとこ相性以前な感じはするんですが、今年1月にあった『ポケモン世界の住人からのお気持ちになります』では、そんなに多くは会話してないもののちょいちょいツッコミ入れたりして面白く絡んでいました。なので今後は化けるかもしれません。化けるまでに3年かかるのかよって話もありますが。

シスター・クレア(推定)

クレアさんは、僕の知る限り「委員長にあこがれてVTuberになった」と発言したことはないと思うんですが、委員長のことを「あこがれの人」と語ったことは何度かあり、活動初期から委員長を常にリスペクトしている様子がそこかしこで伺えます。自枠での配信やコラボで委員長の話題が出ると尊敬の気持ちいっぱいに語ることが多いです。
ということで、「定義通りのみとチルかわからないが、どうもみとチルっぽい人」ということでここに書くことにしました。

デビュー当時「どうせ『清楚(にじさんじ)』だと思ったら本当に清楚だった」と驚かれ、それが話題を呼んでか、あるいはそれまでにじさんじが汲み取れなかった需要を満たしたせいか、当時SEEDs1期生の中では突出した人気を誇っていました。
ということで、『清楚(にじさんじ)』の代表格である委員長とは本来なら全然相容れないキャラの持ち主で、なぜそれで委員長にあこがれているのか、計り知れぬところはあります。
ただ、最近たまに壊れた配信をすることがあり、ついに「みとチル」の片鱗を見せ始めたのか、と思わなくもない、こともない、です。

まぁ、壊れてもただ可愛いだけなんですけど。

つい先日の配信で、なんと中学校の教員免許を取得したことを報告。
ライバー活動を続けながら教育実習にも行ってたようです。いやぁすごい。

で、この中で「忙しくて大変だったんじゃないか」というコメントの質問を拾って「新しいことに挑戦するのはすごく楽しいことで、だから忙しいと感じたことはない」と語ってて、あー、こういうスピリットは委員長っぽいな、って思ったりしました。意外とこういうあたりがみとチルなのかもしれません。

清楚におっとりと話すタイプで、普段の委員長の下世話なトークに合わせる人ではないんですが、逆にエリーさんと一緒にやってる「にじさんじ御茶会」に委員長が出たときの様子などを見ていると、もしかすると逆に委員長がたまにクレアさんに合わせたくなる方なのかもしれません。

あと全くの余談ですが、電音部で実質クレアさんが歌ってる『ペトリコールを渡って』は超のつく名曲なのでみんな聴きましょう。

花畑チャイカ

この人もあんまりみとチルのイメージはないですが、本人曰くみとチルらしいです。なんでもオーディションを受けた時点で「にじさんじは全く知らず、月ノ美兎だけ知ってた」そうで。

でまぁ、例えば去年のマイクラ夏祭りではスイカ割り会場でスイカの代わりになって委員長に割られ(○害され)て「記念になるわぁ」と素で喜んでいいたり、

去年の委員長の誕生日配信での凸待ちで、凸に来た社の後ろにずっとつきまとって社の邪魔をし続け(しかし自分は一言も発しない)、委員長に「なんで凸に来ないんだよチャイカは。みとチルドレンのくせに」と言われたりしていました。

こういう辺り、彼独特のファンムーブなんでしょう。たぶん。

で、この人のどこが委員長に似てるかって言うと全然似てる気がしません。つかチャイカって誰かに似てるんだろうか。完全にオンリーワンな人って感じがします。

ただ個人的には、委員長がにじさんじの表の顔だとするなら、チャイカは裏の顔って感じがするんですよ。コラボではこの人が混じってるだけで常にB級臭がするんですよね。
でもにじさんじって、今でこそ大規模なライブやイベントもこなし、コラボ配信も企画がきっちりしてて台本があって、みたいなのが多いですが、最初はホントにみんな素人に毛が生えた程度のクオリティで配信してました。そういうのが当時のにじさんじの味だったりしたんです。
で、チャイカはにじさんじレジスタンスを標榜し、常に格式張ったところから距離を置くようなムーブを続けてて、だからこそ、にじさんじが大きくなった今でも彼がいるおかげで本来のにじさんじらしさを保てているという気がします。うーん持ち上げすぎか。

まぁでもそんな感覚があったので、なので去年のにじさんじ甲子園決勝で、この2人がマッチアップするだけで感慨深いものがありました。

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相性ですが、たぶん普通に絡めば普通に面白くなると思うんですが、チャイカがそういう性格の人なのでなかなかまともに絡みません。2人が配信上で絡んだの、記憶にあるのって2年近く前のにじさんじ格付けチェックくらいなんですが。それもほんのちょっとだけ。
まぁ、そういう関係性もそれはそれで面白いかもしれません。

リゼ・ヘルエスタ

チャイカの妹君もやはりみとチルでした。ということでこの方です。
統合後デビューのライバーの中ではみとチルの代表格です。いやむしろ、統合後にいち早く人気の出たこの人がみとチルだったからこそ「月ノ美兎チルドレン」なんて言葉が改めて世間に認知されたような感があります。

この人が今までのみとチルと違うのは、委員長にめちゃめちゃ積極的に絡みに行こうとするところです。とにかく委員長好き好きムーブを全面に出すし、それに留まらず、配信内でも外でも絡んでいこうとアクティブに行動している姿勢が見え隠れします。昨年末に委員長とやってた長時間年越しコラボ、てっきり運営主導なのかと思っていたらリゼ様主導の企画で、年末の委員長の予定を10月にさっさと押さえてしまったと聞いてかなりびっくりしました。今までのにじさんじライバーで委員長に対してそんな大胆な絡み方ができるの、それこそでろーんくらいしかいなかったんじゃないかと思います。初期に自身の凸待ちで委員長とまともに話せなかったのを悔いていたあたりから、それを克服しようとどマジメに頑張った結果そうなったのかなぁ、なんて想像したりしていますが。

リゼ様もとにかくトークでの頭の回転が速く、リアクションで出てくるワードがいちいち面白いです。委員長の頭の回転の速いトークに頭の回転の速さで合わせられる、にじの女性ライバーとしてはかなり珍しい人という印象です。
それまで委員長が生き生きとトークできる相手って男性ライバーしかいなかったので、リゼ様が委員長とコラボするようになって「やっと女性ライバーで委員長とトークの相性のいい人が現れた」なんていう、ちょっとした感慨が個人的にはありました。

配信スタイルはゲーム実況が主で、雑談配信は苦手、と本人は常々言っています。雑談配信を実際に観てみると普通に面白いし、観てる側からすると何も問題ないように思うのですが、恐らく雑談配信特有の「自分からネタを出す」「自分からストーリーを語っていく」といったあたりが、リアクションが9割を占めるゲーム実況とは勝手が違うと思っているのかもしれません。

あとこの人の特徴として、いい意味でアクがなく、面白いことを言ったり芸人ぽいことをしたりしても元のかわいらしさ、品の良さが失われない、というところがあります。委員長は「いつもは芸人でたまにアイドルにもなる人」という感じですが、リゼ様は「常にアイドルだけど芸人ムーブもできる人」です。
だからるるちゃんともチャイカとも違和感なく自然に絡める、という、絶妙なバランスの上にいる稀有な人です。

ただ最近、委員長をあまりにもリスペクトしすぎているせいか、委員長のキモオタムーブがかなり伝染してきてる感じがするんですよね……原神実況とかウマ娘実況とか観てると。
それはそれで観てて面白いんだけど、せっかくの絶妙なバランスが崩れそうだなぁ……と後方杞憂民になってしまうところがあります。はてさて、彼女は今後どうなっていくんでしょう…?

宝鐘マリン(審議)

この記事で唯一ホロライブから、船長です。
去年Webメディアに出たインタビューでVTuberになろうと思った理由を聞かれ、「月ノ美兎さんのファンになって、自分もやってみたいと思うようになった」と回答しています。
なので一応みとチルの定義には当てはまるのですが、ただ「月ノ美兎チルドレン」ってにじさんじライバーに対してしか使わない風潮があり(そもそもにじ界隈で使われる用語なので)、この方をみとチルと呼ぶ人もあんまりいない気がします。なので一応(審議)扱いです。

まぁでも、みとチルかどうかとか過去の経緯とか考えなくても、委員長と彼女の両方を知ってる人は大抵「似てる」って思うんじゃないでしょうか。インターネット老人のオタクで、トークスキルが高く、雑談配信が得意で、17歳のくせにアラサームーブをしていつもリスナーに突っ込まれて……みたいなあたり、ほぼそのまま委員長の特徴でもあります。
個人的には、何かの合間に挟むつなぎのトークでの小ネタのチョイスの仕方とか、あるいはリスナーのイジり方とか、そういう細かいところで「めちゃめちゃ委員長と似てる」と思うことがちょいちょいあります。これは真似してるというのではなく、おそらくネット文化を吸収したのが同時代で、それでその頃の空気感を共有しているからじゃないか、っていう気がします。10〜15年前のニコニコ全盛期の空気感というか。
もちろん何もかもそっくりかというとそんなことはなくて、たとえば船長は委員長よりもかなり女オタクって印象があります。委員長は基本的に男子中学生です。

また半分余談ですが、他のみとチルにない特徴として、ママであるあかさあい先生が委員長の活動初期にみとあーと(委員長のFA)を量産する委員長リスナーだった、というのが挙げられます。これとかこれとか、他多数。
船長のママになってからはファンとしてみとあーとを描かれることはなくなりましたが、去年は委員長の誕生日グッズ用に公式イラストを描き下ろしておられます。
委員長のファンだった船長のママに委員長の熱心な古参リスナーだったあかさあい先生が抜擢されたのは意図的なものなのかどうかわかりませんし、そもそも船長本人の資質とは直接関係ない話ですが、面白い縁ではあります。

で、この2人いつかコラボしないかなーってのは割と多くの人が前から思ってたと思うんですが、今年1月になってようやく実現しました。

これが初絡みだし、互いに手探りでやってた部分も多かったと思うんですが、それでもかなりウマがあっているように感じました。
個人的に驚いたのは開始早々(8:38〜)、「夜叉姫がエッチである」ところで2人が意気投合するくだりです。

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美兎「出た、エッチなお姉さん夜叉姫」
マリン「あ、そうなんですよ!ほらこの腰つき!」
美兎「そう、このシルエット!初めて共感者来たな」

委員長自身も言ってますが、2.5等身のデフォルメ女キャラにエロを見出す、っていう下ネタですらないエロネタで委員長と話が合う人、にじにもなかなかいなくてめちゃめちゃ貴重なんですよね。
(なお、このへんで気を良くしたのか、委員長は途中でTwitterで微妙に流行ってるグルメレポ構文をサンプリングするんですが(1:07:09〜)船長含め誰にも拾ってもらえずダダ滑りした、っていう話が僕は大好きです。)

で、コラボしたのがこの1回だけなので、この1回だけを頼りに論評するんですが。
今まで委員長とトークの相性の良かった人って、例えば剣持はツッコミに回るし、リゼ様もリアクションで反応するタイプだし、割と委員長に対して受け身で合わせるタイプが多かったんです。
でも船長の場合、ほぼ委員長と同じポジションで殴り合ってる感じでした。そういう意味でもやっぱり似てるんでしょう。ある意味で一番委員長と相性が良いまであるかもしれません。
なので、箱の違いとか関係なく、ぜひ今後もコラボしていって欲しいなと思ったりします。


[4/6 追記] みとうや親子のにじアワ、期待してたけどその20倍くらい良かったですね……
ていうか息合いすぎでしょ。1時間ずっと切れ目なくとめどなくトークし続けてたんですけども……上では「剣持はツッコミに回る」って書いたけど、最早そんなこともなくて片方がボケたらもう片方がすかさずツッコむし、びっくりでした。年季の入り方が違うなぁ。

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