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P/O BC SHIRT

プルオーバーのバンドカラーシャツです。

ディティールは 定番シャツ と同じ。襟がバンドカラーになりポケットが付きません。

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素材はリネン100。個人的に、年中リネンのシャツを着ます。春夏は勿論、秋や冬の素材、例えばウールのニットやツイード コーデュロイやスウェードにも、リネンの素材のシャツは似合います。

そして、同じ色柄でも 綿とリネンではまったく雰囲気が違うのも面白いですね。

とても細い、ネップのあるストライプ。遠くから見ると、柄が消えるほど  だけど、襟元でさりげなくコーディネートを中和してくれるストライプのシャツ。

きっちりも柔らかくも表現できるのは、それが更にリネンであるからだと思います。


リネンといえば、洗うことで風合いが増す

自然な皺感が良いわけです。

「着て/洗う」を繰り返すと、だんだんと生地自体や縫製に丸みが生まれ、風合いよく存在感も増す。

繊維は髪の毛と同じですから、水を含むとねじれて絡まって縮み、皺になります。油分が取れて、紫外線にさらされ ゴワゴワとした肌触りになります。

個人的にはその皺や風合いを生かしながらも、たまにアイロンをかけたり、洗濯後 ハンガーにかける際も ある程度皺を伸ばして綺麗に干す

少しの心がけ次第で、「清潔感のあるリネンのシャツ」として、手放せない一枚になってくれると思います。

僕はシャツに限らず、洗剤も柔軟剤も使わずに洋服を洗います。襟元や何か汚れが付いてしまった部分だけ、石鹸で手洗いして、あとは水で洗うだけです。多くの洗剤は白くするだけで、健康的ではないと思っているからです。柔軟剤も、臭いだけで何もよいことは何もありません。

毎日自分が着た物の状態を確認する時間が結構大事だと思います。着た後の洋服を見て「ここが汚れてる」「ここのボタンが取れそうだ」

自分で洗って、洗ったものを干す。そして乾いたものを畳む。      

その中でまた「洗ったら綺麗になった」「まだ汚れがとれていない」「ボタンをそろそろ補強しよう」「風合いがよくなったな・・」

着るとくたびれますが、洗うことでまた新しく着られる洋服。それを毎日見て触れているということが大事です。

着るものを減らしたから「ミニマルな生活」とか偉そうに言う前に

洋服をただ毎日何となく着るだけで、あとはお洒落な洗濯機に入れて変な洗剤を入れてスイッチを入れるだけ 

じゃなく、ちゃんと付き合ってみたら良いと思います。

そうゆうところから、「ミニマルな生活」とはまったく違うベクトルで 気に入った洋服が残ると思うし、自分の着ている洋服にしっかりとした「愛着」が生まれると思うのです。

洋服を、「沢山もっているのが無駄」ではなく ちゃんと付き合いもせずただ買っては売ってを繰り返したり、愛情も無く適当にしまいこんでいることが勿体無いと思うのです。

毎日自分で着た物を確認して、毎日自分で洗う。干して乾かして、畳む。

とれたボタンは自分で付ける。穴の開いた靴下も自分で繕う。

便利な気がするものに頼って、着ているものをろくに見ない ではなく

ほんの少しだけでも毎日見てあげるだけで、毎日のことが沢山増えて 自分の身の回りの持ち物をよく知ってやることが出来ます。

「物を大切に」「サスティナブル」「足るを知る」 とか 色々と言われますが、その前に「ちゃんと気に入ってやれ」ということです。


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とてもシンプルなシャツですが、どんなスタイルにも嫌味なく馴染んでくれます。

ボタンは11ミリの貝ボタン。洗濯を繰り返すと表面が削れて少しくすんできます。そこがまた良いです。

残念ながら、シャツは一生着られません。気に入ったら着る頻度も高くなりますし、そもそも一生耐えられる布も無い上に、シャツ地は薄く 毎日のように頻繁に着たら、5年も持てば良いと思います。

だから、定番品は出来るだけ長くブランドとして製作できるもの

着るものとして、世代や流れに左右されず、真ん中であり続けられるもの

またいつか同じものを買い足せるもの

そうゆうシャツを目指しています。



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