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味わいのコース料理

親に聞くと、気を遣わないでいいのでビュッフェ派という答えが返ってくるのですが。自分は本当を言うと、コース料理派です。
ビュッフェだと好きに選べるのはいいんですが、だんだん何食べているのか詰め込んでいるのか分からなくなってくることがあります。欲張ってなにもかも駄目にしてしまう。
(食べ方が悪いとも言いますが)あれもこれも口に入れないで、順番に出た物を食べてゆくのが一番おいしい思いができるのではないかと、そう思います。ビュッフェは初心者向けと思わせて、自制心のある上級者向けです。そして、自分で取っておいて残したら有罪です。

ランチですが、コース料理を食べて記憶に残った2店について書きます。
場所も記憶も遠いので、大して正確ではありません。
それっぽいことを書いておりますが雰囲気で生きています。

始めは本八幡の『Bistro 食彩家ここっと』さんです。
4月のコロナ自粛ムードの頃に入りました。二階のお店です。
前菜は三つぐらいから選べるんですけど、ローストビーフを選びましたね・・・・・・ローストビーフってこう、生ハムみたいな魅力がありましてね。つい選んでしまいました。
そうして、葉物のサラダと冷製ローストビーフが出てきました。サラダのドレッシングは紅茶の葉が入っており、意外な感じです。アールグレイの香りがお洒落です。ローストビーフはニンニクのソースで強めでした。なんかもうメインディッシュみたいだなあと思っていると、続いて小さな入れ物に入ったクラムチャウダーが出てきました。バスケットに入った、正方形のパンも一緒です。この二つが美味かった。
貝の味が染みたミルクと、どこで売っているのか、あまり食べたことの無いレベルで柔らかくていい味のパン、それにエシレのバターを付けて・・・・・・美味しい! この二つはおかわりしたかった。
ここで既に満足していますが、メインの魚料理が来ます。カジキのポワレと岩海苔ソースです。実はポワレとムニエルとソテーの区別がつかないんですが、大きく切られたカジキは岩海苔ソースの塩気が丁度よく、厚みもあっておいしゅうございました。付け合わせに付いていた節のある枝みたいな野菜(写真参照)がよく分かりませんです。
でもカジキ、十分味わえました。
最後に苺が添えられたバスクチーズケーキです。これが苦めのコーヒーが合う、今までを上書きするような濃厚な味でした。
帰りに厨房の方まで出てきて挨拶に来られ、接客がとても丁寧だった印象があります。良かったです。

続いて大分時間が飛び、7月に入った「イタリア料理を食べに行こう」です。こちらはイタリアワインのアライさんという、Twitterアライさん界隈の方が営業している府中のお店です。確実に入りたければ電話をくださいとアナウンスされておりますが、特に何もせず来てしまい、偶然なんとか入ることができました。賑やかな店内です。もしかしたらアライさんのように「~なのだ」口調で談笑する人がいるかもしれないと聞き耳立ててみましたが、そんなことは無かった。
選択肢が色々ありましたが、折角だから「ちょっと贅沢ランチ」を選ぶぜ! としました。前菜はサラダと四品が一皿に乗ったもので、自分の時は甘エビとインゲンのソテー?(先程説明した通り、ソテーかどうか分からないです)、オムレツ、スライスしたサラミです。
サラダは色とりどりのカブが綺麗で、ちょっと土の風味と塩味がして美味でした。一品一品凝っているのですが、甘エビがですね・・・・・・スモークっぽい味のソースが乗っかって、それがエビの甘みだけ引き出したような感じがしまして特に印象的です。
次に来た、パンチェッタとトマトのパスタが凄く良かったです。パンチェッタの香りがパスタ全体に感じられて、ベーコン(じゃなくてパンチェッタ)がこんなに主張するものなのかと。それがトマトの酸味と相まって本当に美味しい。なんかもう来て良かった。これまた大盛りで頂きたい味でした。
そしてメイン、ふもと赤鶏の赤ワイン煮です。なんだかタンシチューみたいな雰囲気です。こちらは濃いめのソースと鶏肉の脂が組み合わさって、結構大きめだったのですがどんどん食べてしまいました。
最後にコーヒーと、キャラメリゼされたアーモンドの・・・・・・アイス? なんだっけ? つまり四角く切られた、アーモンドの混じったバニラアイス的なものが出てきました。今までの味がリセットされる爽やかさで、サクサクッと頂きました。
6月にオープンしたばかりのお店だけあって、活気で満ちています。接客もはきはきとしています。
自分はちょっと遠いですが、続いて欲しいと思います。
帰り際にナッツの入った茶色いメレンゲのような・・・・・・これも名前忘れた・・・・・・お菓子を頂きました。
家でお茶と共に食べました。サービスですね。
ついでに大國魂神社に寄れましたし、いい体験になりました。しかし、府中はもうちょっと行けば高尾山なんですよね。山にも行ってみるか。

料理の技術的なことが分かりませんが、どちらも、食材ひとつひとつ丁寧に調理されているのを感じるお店でした。
浮かれ気味の土曜日、または平日が待ち受ける日曜日、憂鬱さを解消するコース料理はいかがでしょう。
いい時間を過ごさせて頂きました。

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