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妻に助けられた話

私の妻は絶望的に料理が下手。
何を作っても、例えレシピを見ながら作ってもマズい。
義理の両親は料理人なのに。

夫婦仲は非常に良いです。

転職活動をしていたとき

なにかの間違いで新聞記者の新卒採用試験に紛れ込んだことがある。
集団面接の中におじさんが1人ポツン。
面接官もちょっと戸惑っていたけど一次が通っちゃったから、二次にも進んだ。

二次試験は色々あったが、作文もあった。テーマは確か「最近あった嬉しかった話」。

私は妻の料理がマズいということを書いた。

「妻の料理が絶望的にマズいから、我が家の料理は全て私が作る。付き合っている時も含めると10年間。ほぼ毎日、一日三食。そうすると当然料理の腕は上がっていくだ。
いつしか料理は趣味になっており、お金が無いので記念日はレストランではなく、自宅でちょっと良い食材を使ってフレンチフルコース。
そういう時は喜んでくれる。
でも、ずっと毎日作ってるから、次第に「美味しい」なんて言い合うことも無くなった。
それなのに、なんでもないある日に作った「唐揚げ」が美味しいと言ってくれた。これがとても嬉しかった。
11月7日は唐揚げ記念日にしようと思う。」

という様な作文でした。
これが非常にウケた。三次試験の面接では絶賛された。
これは受かったな!と思ったけど、結局おちた。そりゃそうよね。新卒採用試験だし。

でも、あれがきっかけでその新聞社からは連載の仕事をもらった。
パートナーの料理がマズかったおかげで仕事面で助けられたのでした。

最近わかった衝撃の事実

これ、5年ぐらい前の話なんですが、俵万智の「サラダ記念日」のパロディ作文でした(エピソードは実話ですが)。
ところが最近、こんなニュースが。

まさか、サラダ記念日のもとになったエピソードが「唐揚げ」だったなんて。
正直驚いています。

#私のパートナー

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