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最近のアルバイトって大変ですね

ほとんどの人のアルバイト経験って若い時だけで、イメージがそのままで止まっていると思うんです。
私も学生時代にスーパーでアルバイトをしていましたが、もう10年以上前のことです。当時は楽なもんでした。

食えないからアルバイトをはじめたところ…

ところが最近、仕事も安定しないので時間の有効活用をしよう(涙)と某小売業店でアルバイトを始めました。この十数年でのアルバイト事情の変化をヒシヒシと感じています。

一番感じたことは、業務がとてつもなく複雑になっていること。
かつてはある程度決まったことをこなしていく場面が多かったのですが…(コンビニの店員さんは凄いですねほんと)

あと、業務にスマホやタブレットが導入されたことで、さまざまな業務がデジタルに置き換わっています。
毎日あるような操作もあれば、月に一回しか無いようなものものあり、それぞれを確実に覚えるのは骨が折れます。

そして監視されます。出退勤は当然ですが、休憩時間、休日もいちいち報告。
倉庫や休憩室にも監視カメラがあるし、退勤時には荷物チェック(デパートなんかではよくありますけど)。悪いことする奴がいるのは分かりますが、こちらとしては従業員を信頼してないんだなあ…と(バイトテロとかもあるし、仕方がないのは分かります)。
売り場で仕事をしていると時折、監視モニターを見ている社員から「今何しているんですか?」とインカムが飛んでくるのも居心地が悪いです。

常にインカムを付けないといけないのも面倒です。
売り場で他のスタッフを探し回って無駄に時間を消費するより、インカムなら一発。お客さんに自分が分からないことを聞かれても、インカムで誰かに質問できます。そりゃもう便利です。
でもなんかなあ。それだとスタッフ間のコミュニケーションが希薄になる気がしてあまり好きではありません。

あと、30〜1時間ごとに自分が何をするのかも指定されています。休憩に入る時間もきっちり決められている。「昨日やり残したことを終わらせる」とか、ある程度個人の判断を認めてほしいところ…。

とにかく色々なものを合理的、簡略化、システマチックにしているため、非常に息苦しく感じます。遊びの部分が無いというか…。
でも理解はできます。自己管理ができずダラダラ働く人もいるし、そういう人も含めて雇わなければいけない雇用側からしたら、そこでどうやって利益をあげるためにも合理化は必要です。

この社会だって、そういうシステムはありますよね。営業マンにGPSつけてサボれないようにするとか。ネットサーフィンの情報を分析されて、広告が出てきたり。GPSで移動した範囲を観測して交通渋滞の判定をしたりとかもあります。

まあ分かるんですよ。分かるんですけど…。

大げさですが「1984」のような管理社会の夜明けを感じます。
「資本主義の行き着くさきが共産主義」という話もありますが、なんだか妙に納得してしまう。

たいていの人は共産主義とか、監視社会とか、そういう東側的なものを憎んでいます。だけど、現実の社会はどのように回っているのか考えると、どうにも矛盾を感じます。

何が言いたいかというと

たかだかアルバイト(失礼)という立場なのに高度な仕事をする必要があり、しかもこんなに息苦しい環境でも頑張って働ける現在のアルバイターは凄い。アルバイと言っても、非常に高度なものが必要とされているんです。
嫌味でもなんでもなく尊敬できます。

私みたいな老害予備軍は、口を開けば文句しか出てこない。
これはよくない。
食えないんだから、それを受け入れて、そういう現代社会に着いていく努力は必要です。

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