ありふれた朝から始まる歌
1. はじめに
カツヲには愛してやまないシンガーが居る。
この人の作る音楽さえあれば生きていける。
この人の紡ぐ歌詞さえあれば生きていける。
この人の発する歌声さえあれば生きていける。
それほど大切な存在となっていて、このシンガーと出会ってから人生が言いようもないほど豊かになった。
それは‘小山田壮平’である。
1984年に福岡県で産まれた小山田壮平は、2007年に伝説的なロックバンド“andymori”を結成。2010年代初頭のバンドブームの中、ラジカルで衝動的な音楽で駆け抜けたandymoriは、2014年10月に日本武道館で解散。同年11月に自主レーベル‘Sparkling Records’を立ち上げ、2015年に同郷のシンガー‘長澤知之’と結成した‘AL’は2018年以降活動していないが、現在までソロ活動を中心に精力的に活動している。
彼のキャリアの中で誰もが知っているような有名な曲は無く、タイアップやテレビ出演などもほとんどない。
それでも彼が与えた影響は大きく、‘菅田将暉’や‘杉咲花’、‘上白石萌歌’など、ファンであることを公言している芸能人は多い。
また、女性ソロシンガーとしての大きな軸を作った‘あいみょん’は、andymoriの“ベンガルトラとウイスキー”をリスペクトした楽曲“夢追いベンガル”をリリースしている。
カツヲが小山田壮平の存在を知るまでの経緯は以前記事にしたため、是非皆さんご覧になってください。
あまりにも大袈裟で、バカバカしく思うかもしれないが、私は小山田壮平に出会ってからあらゆる考え方が変わった。そして、考え方が変わった自分のことを好きだと思えるようになった。
さらに小さな変化として、それまではそれほど重要ではなかった‘外出時の音楽’が欠かせないものになり、必ずウォークマンを持ち歩くようになった。新たにカバンに増えた約100gの物体から流れるのはいつも小山田壮平の歌声となった。
2. 小山田壮平の魅力…歌声
2-1. 小山田壮平の歌声って良いでしょ。良いですよね。
それほどまでにカツヲの心を突き刺した小山田壮平の魅力とは一体なんなのか。
まず大前提として述べなければならないカツヲの個人的な推測がある。
それは「小山田壮平は別の星から来たのではないか」ということである。
ここまで堅苦しい文章を書いてきて、急に訳の分からないことを言っています、この男。
ライブに行ったり、SNSで様子を見る度に思うのだが、明らかに小山田壮平という人間は‘人たらし’である。
人間の全て感情のツボを知っている。
同じく人たらしとして有名なトム・ホランド及び、カツヲの小中高の友人Sと同じ‘人たらし星’からやってきたと睨んでいる。
というくだらない推測はやめにして小山田壮平の魅力だが、第1に「歌声」である。
なんかもう上手く言い表せないのだが、
小山田壮平の歌声って良いでしょ。良いですよね。(カツ山 蒼志)
圧倒的に熱を持った歌声。少年としての純粋さを残したその歌声はもう聴くたびに「これが正解じゃん」となる。
その少年のような純粋な歌声は昔からずっと変わらず健在なまま、明らかにどんどん上手くなっている。「素人が何を偉そうに、、」という意見は幾らでも言ってください。
特に近年のソロ楽曲の“サイン”、“ゆうちゃん”、“OH MY GOD”なんかはもう伸びやかすぎる歌声で、地球を飛び出してブラックホールの向こう側まで届いてしまいそうで。
純粋な中に諦めとノスタルジアが漂う昔の歌声と、純粋な中に優しさと清々しさを内包した現在の歌声。
andymori時代の“Life is Party”は昔の小山田壮平の歌声の良さが全て現れていて、聴くたびに過去の良い記憶、悪い記憶が全て思い出されて心地良い苦しさを感じる。
2-2. 借りぐらし感のないオヤマダッティ
そんな小山田壮平の歌声の魅力として語らざるを得ないのは“カバー曲の借り物感のなさ”である。
借りぐらしの癖にニンニクを大量に使った料理を作るし、友達を呼んで誕生日パーティーをするし、朝は目覚まし時計を5つ鳴らす、本当にありえないアリエッティのような借り物感のなさ。(カツヲは『借りぐらしのアリエッティ』を観たことがありません)
小山田壮平は3ヶ月に1回程度、超不定期にツイキャスをする。
最近は事前告知してくれるようになったが、本当にゲリラ的に、彼がベロベロックンローラーになる深夜1時頃にギターとともに殺伐としたツイキャスの海へやってくる。
そのツイキャスでは、他アーティストのカバーを中心に、時に小山田壮平楽曲、時に視聴者のリクエストに答えて様々な曲を歌う。
過去のツイキャスはアーカイブに残っていたり、有志によってYouTubeに上がっていたりする(小山田壮平は基本的に容認している)ため是非聴いてみてほしい。
もちろんファンとしてのフィルターがかかっているとは思うし、他の自分の大好きなアーティストのカバーを聴いたことがないため、例えば‘THE BLUE HEARTS’や‘カネコアヤノ’の歌を歌ったら
「んだよ、これ。全然本家のほうがいいな」
となるかもしれない。
実際に小山田壮平によるTHE BLUE HEARTSの“夕暮れ”を聴いたときにはあまりにも響いてぶっ壊れそうになったが、小山田壮平を知らなかったときに聴いていたらどう思っていたのかは不明だ。
そのため、今になってはまっさらな感情で小山田壮平によるカバーを聴くことは出来ないが、原曲の良さを残したまま‘自分の歌’にしてしまっていると思いません???
シンガーとして大事な要素に「歌が上手い」があるとは思うが、それ以上に「明確な色を持っている」ということも重要であると思う。
例えば、‘aiko’による‘スピッツ’の“チェリー”を聴いたときにはめちゃめちゃ衝撃を受けた。
ぶっちゃけaikoの曲は2,3曲程度しか知らないし、興味のあるアーティストの以外の曲は能動的に聴かないカツヲは、この動画のコメント欄の賞賛の嵐には半信半疑だった。
しかし聴いてみればもう、完全に納得。後半に連れてアレンジされていく“チェリー”はあっという間にaikoの曲になっていて、受動的にしか聴いてこなかったaikoの楽曲と自然に混ざっていた。
小山田壮平もその力を持っていて、andymori時代にも様々な曲をカバーしているのだが、特にandymori解散直前のこの動画。
周りの野次、マイクに入った歌う直前の観客の会話、さらに上手側でエレキギターを弾くandymoriの初代Dr ‘後藤大樹’と、ツッコミどころ満載のカオスなカバー動画。
そもそも“空を飛べるはず”の世界観と、小山田壮平の世界観が一致しているのもあるが、荒削りすぎるコーラスと共に歌う小山田壮平は映画のワンシーンのようで、当時で約20年も前にリリースされた歌を完璧に自分のものにしてしまっている。
2-3. 「小山田壮平の歌しか聴けない日」がある
そして、私のような小山田壮平だいすきっ子には、「小山田壮平の歌しか聴けない日」が存在する。
それは特に気分が落ち込んだ日に多いのだが、そんな日に包み込んでくれるのは小山田壮平の歌声だけで、その歌声に救われる。
特にandymoriの曲の大半(特に初期)は、ネガティヴの海に沈んでいる自分を無理矢理引き戻そうとはせず、柔らかい諦めと苦しみで蓋をしてくれる。ネガティヴの海に沈んでいる時に助けてくれるのは、空元気な歌から得られる‘立ち上がるためのバネ’ではなく、微かな絶望が漂う曲が得られる‘逃げても良い安心感’なのだ。
そして、そのままネガティヴの底にたどり着いてしまった時には、ソロの“サイン”や“汽笛”、andymoriの“おいでよ”、“投げKISSをあげるよ”や“クレイジークレーマー”、ALの“輝く飛行船”といった曲が、ゆっくりとネガティヴを取り払いながら引き上げてくれる。
具体的な失敗があったり、悲しい出来事があった訳では無いが、積み重なった苦しみに押しつぶされそうな時に聴くことが出来るのは、小山田壮平楽曲のみなのである。
更に最近気づいたことなのだが、小山田壮平楽曲はうるさくない。
音楽に対してかなり暴力的な表現であるのは重々承知だが、私は様々なアーティストの曲を聴いてる時に、その音楽ジャンルに限らず「うるさい」と感じるときがある。しかし、小山田壮平楽曲だけはどんなジャンルを聴いても「うるさい」という感情を抱かない。
もちろん‘聴きすぎて耳に慣れてしまったから’というのもあると思うのだが、聴きすぎると逆に飽きてしまい「うるさい」と感じるようになる気がする。しかし、例のごとく小山田壮平楽曲だけはまったく飽きる気配がなく、「うるさい」と感じないのは、その歌声が自分の心にピッタリハマっているからだろう。
さて、小山田壮平の魅力をひとつ語り終えたカツヲはもう既に約3500文字以上書いていることに驚いています。が、まだまだ続きます。
3. 小山田壮平の魅力…歌詞
3-1. えげつないキラーフレーズ
小山田壮平の2つ目の魅力は「歌詞」である。
これはカツヲが小山田壮平に惚れ込んだ最も大きな要素であり、とてつもないセンスを感じる部分である。
もう、すごい歌詞をあげるとすればいくらでも出てくるのだが例えば、andymori 1st AL『andymori』の1曲目のこの曲。
3人ともアホみたいに髪が長く、如何にも売れないバンドマン感満載なことには一旦触れずに、聴いた感想はどうだっただろうか。
「何言ってるかぜんっっっぜんわっがんねぇよぉ!!!」
ですよね。
なんかよくわからんエグ速のドラムに、早口でまくし立てるような意味不構成の曲。
ハシビロコウに聴かせたらそのままコテンッと逝っちまいそう。
そんな曲をそのアーティストの印象を決める最初のアルバムの1曲目にしてるんですよ。
多くの人が聴き取れなかったと思うが、この曲にはこんな歌詞が。
もう、えげつないキラーフレーズ。
暗黙の了解で成り立ってるこの世界のルールを壊す、みんな知ってるはずの単純明快な方法を、なんの比喩表現もなしに直球でぶつけてくる。えげつない。
かと思えば、 2nd AL 『ファンファーレと熱狂』の8曲目の“クレイジークレーマー”ではこんな歌詞が。
うぐ、、、。
これまた比較的早口で歌ってきて、サビでドラムで印象付けながらのこのフレーズ。
カツヲは今までに、こんなに無責任なのに暴力的なまでに力強く、ありのままに全肯定してくれるような歌詞には出会ったことがなかった。
こんなこと真正面で言われたらもうぶっ壊れてしまうよ。
3-2. 曖昧な色の詩
それでいて小山田壮平は詩的な歌も歌ってしまう。
例えば 5th AL 『宇宙の果てはこの目の前に』の5曲目のこの曲。
トイピアノと共に奏でられるゆったりとしたこの曲にはこんな歌詞が。
フラフラと流れるような毎日に、星の見えない街で何となく周りに合わせて色を失っていく自分を許すように歌う。
これこそが小山田壮平の歌詞の魅力の1つだと思う。
大きな絶望についても、大きな希望についても彼は歌わない。ただそこにあるささやかな憂鬱、苦しみに対する諦めを歌う。
あらゆる場所で起こるあらゆる問題について確かな正義を持っていながらも、その自分の小さな思いによって大きな変化は起こらない無力感を歌う。
カツヲが小山田壮平楽曲史上、最も魅力が現れている曲の1つだと感じる“16”は本当に素晴らしく、大人になりきれない私たちの無力感をアコギにのせて歌う。
なんだか上手く説明できないのだけれど、曖昧な私たちの曖昧な感情を、曖昧な色で歌うんですよ。そこには確かなものも不確かなものもなく、ただ胸につっかえている曖昧な感情を、曖昧な色で歌うんですよ(あれ、同じこと2回言ってる)。
まぁー先ず聴いてみてください。
これが小山田壮平の書く歌詞なのです。
とにかく小山田壮平は曖昧な感情を歌うのが上手い。
例えば初期andymoriの代表曲の“CITY LIGHTS”を聴いて欲しい。
カオス。混沌。トマト缶大爆発。真夏のプールではしゃぐヤンチャキッズ。帰宅ラッシュの中央線。ぽっちゃり集団大乱闘。激辛原宿アイスクリーム。
「何言ってるかぜんっっっぜんわっがんねぇよぉ!!!」
雑な「🦀!!タコ!!uni!!※マグロです。」のコラ画像みたいなMVに、早口すぎる歌詞。
いざ歌ってみようと意気込んでも2秒で舌を噛んでしまいそう。
一見、広辞苑で適当にひいた言葉たちをところ構わず切り貼りしているような歌詞の中にこんなフレーズがある。
ここで問題。
[太字で示された女の子の感情を50字以内で答えよ]
解答。
「人身事故が起こって迷惑に思った時に見上げたスクランブル大画面に元気を出せと言われた曖昧な感情。」
大正解。
そうなんですよ。この歌詞が表す曖昧な感情は「人身事故が起こって迷惑に思った時に見上げたスクランブル大画面に元気を出せと言われた曖昧な感情。」であり、それ以上でもそれ以下でもないのです。
カツヲが愛してやまない曲の“おいでよ”はもう凄まじく印象的で詩的なフレーズばかりで、
Cメロの
なんかはもうズルい。
この20音を、自分が生み出したことにしたい。
この曲に関してはもう既に次の記事で語り尽くしているので是非。
3-3. 余の辞書に「SAWASDEECLAP YOUR HANDS」の文字はない
そして、これは特に『ファンファーレと熱狂』12曲目の“SAWASDEECLAP YOUR HANDS”がわかりやすいのだが、小山田壮平はストーリー性のある歌詞を書いた時の「意味の無い言葉に意味を持たせる表現力」がすごい。
さわでぃーくらっぷ?
くらっぷゆあはんず?
と一見意味が分からない造語は、この歌の中でサビを中心に何度も歌われる。
思わず
余の辞書には「SAWASDEECLAP YOUR HANDS」の文字はない。(カツレヲン)
と言ってしまいたくなるほどだ。
結論から言うと、1曲を通して謎の言葉「SAWASDEECLAP YOUR HANDS」についての説明は一切されないし、恐らくインタビュー等で本人が言及していることもない。
今現在、ある程度平和な国である日本に住んでいる私たちには想像できないような荒廃した街を、あらゆるものを無くしてしまった‘タンパク質’が歩くこの曲は、それまでの他の曲との関連性が強く、走馬灯のように巡る詩の数々から‘エンディング感’を感じさせる。
鋭すぎるセンサーで受け取ったあらゆる痛みや怒りを少しも包み隠すことなく、平和ボケして鈍った脳ミソをくすんだ骨の中で泳がせている私たちにぶつけてくる。
そんな中で、様々な緩急をつけて様々な歌い方がされる「SAWASDEECLAP YOUR HANDS」という言葉は、この曲を聴き終わった時には、確かに自分の中で曖昧な形で腑に落ちている。
カツヲは、「小山田壮平楽曲の中で歌詞がすげぇと思う歌はなにか」という質問をされた時、間違いなく3曲目までには“SAWASDEECLAP YOUR HANDS”をあげるのだが、たった3分程度でひとつの壮大な世界観を持った物語を完成させているこの曲は、類まれなるワードセンスとまくし立てるような歌声、シンプルなスリーピース構成の、まさにandymoriと言った曲で、後述する“teen's”と並んで非常に印象深く、小山田壮平の非凡な詩的な感性が溢れている。
なお、この「意味の無い言葉に意味を持たせる表現力」はソロになっても現れていて、1st ソロAL 『THE TRAVELING LIFE』の“Kapachino”では、曲名にもなっている「Kapachino」という言葉がサビで歌われる。
「Kapachino」についてはインタビューでその意味を言及していて、それは「インドのバラナシにあるカフェの名前」らしい。
‘昔とは変わってしまった君’に再会し少し残念に思いながらも、相変わらず気になってしまう自分に言い訳をして声をかけられないやるせなさ、を抱える主人公の曖昧な感情を歌うロックナンバー。
主人公の視点とその感情の行先が見事なこの曲は、一種の‘仮想的な心の安住先’、‘おまじないのような言葉’として、やはり1曲を通して「Kapachino」という言葉に「バラナシにあるカフェ」という固有名詞以上の意味を持たせている。
3-4.・・・・・・・・・・・・ブウウーーーーーーンンンーーーーーーンンンン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
良い詩には大抵冒頭から惹き込まれる。
かの夢野久作による奇書『ドグラ・マグラ』の冒頭は、なんとも特徴的で印象的な鐘の音から始まる。
歴史や古文から逃げ続けてきたカツヲは、
んだよこれ!おもしれーな!!!
と思いながら読み進めてきた『ドグラ・マグラ』を、文庫本下巻の「◇第二参考 青黛山如月寺縁起」の辺りの、ほぼ古文な文章に気が狂ってしまい読むのを辞めた。そうして、煽り文句の「読むものは皆精神に異常をきたす」の言葉の意味を理解した気になったカツヲには、この冒頭の文章についてあーだこーだ言う権利はない。スカラカチャカポコ。
まあ、とにかく良い詩の最初の1行には大抵インパクトがあり、それは小山田壮平の書く詩にも言えることなのです。
特にandymori時代の歌には印象的な始まりをする曲がいくつかあり、それらのうち特に好きな4曲を紹介したいと思う。
1曲目は、『ファンファーレと熱狂』のリード曲“1984”。
andymoriの代表曲の大名曲であり、カツヲが1番一般ウケすると思っているこの曲(アーティストに対して、もっと言えばandymoriのようなインディーズバンドに‘一般ウケ’という言葉はむしろマイナスなニュアンスを含んでしまうことは分かってます)。
そんな“1984”の冒頭。
歌全体を通して聴くと分かるのだが、あまりにもこの曲の冒頭として完璧すぎる1行。
‘ノスタルジア’と‘無力感’と‘曖昧さ’のandymoriの要素を凝縮したこの1行は、その後のAメロを連れてこの曲の全てを説明している。
とにかく是非聴いて欲しいのだが、この冒頭からAメロの「〜先を急いだんだ」までで、もう全ての大人の切なさを代弁していると思う。
andymoriらしい比喩表現も含んだAメロは、この曲がandymoriの代表曲になることが必然のように感じる。
ちなみにアルバムのタイトルであり、この曲のサビに出てくる「ファンファーレと熱狂」は、元々「ファンファーレ‘の’熱狂」だったが、長澤知之の助言により「ファンファーレ‘と’熱狂」になったらしい。
2曲目は4th AL 『光』より“クラブナイト”。
心臓に響くバスドラムに、うねるようなベース、疾走感のあるギターと、元くるりのファンファンが鳴らすトランペットは、この曲のイメージを一気に描く。
なんだか上手くいかない日には、君の大好きなレコードをかけるから‘クラブナイト’へおいでよ
と歌い、その動機は下心でも良いとさえ言ってくれるこの曲は、シンプルで真っ直ぐな歌詞に励まされる。
そんな曲の冒頭がこれ。
またやっちまってますよ、小山田壮平。これまたドンピシャの曖昧な感情を歌ってしまってますよ。
そうなんですよ。少し落ち込んでしまうのは冷蔵庫の前だし、明確な理由ではなく「なんだか」つまらなくなってしまうんですよ。
いつだって、ふらっとどっかへ行ってしまいたくなるのは、なんでもないただの冷蔵庫の前だったりする。
そんな感情を小山田壮平はしっかり拾いとって言語化してしまう。
続いて3曲目はこの曲。
『andymori』を“FOLLOW ME”から聴いていると、“僕が白人だったら”、“ベンガルトラとウィスキー”という疾走感のあるロックが2曲続いたところでこの歌が流れる。
ゆったりとしたイントロから、このアルバムのリラックス曲的なニュアンスだと思ってぼんやり聴いていると、この冒頭の歌詞で目を覚まさせられる。
大半の読者は、
今なんて言ったよ!!「ところで」??いやいや、なんの前提もなしに「ところで」から始まるなんてそんなわけないし。andymoriの曲には地名が沢山出てくるらしいし「所沢」とか?小山田壮平の出身大学の所在地だし有り得そうだな。ん、まさか「ところてん」?あのツルツルっとしたよくわからん食べ物のことを言ってる?いやいやそんなわけないか、もう一度聴いてみよう。
という思考をたどったはずだ。
いまだかつて話の転換の接続詞「ところで」から始まる歌があっただろうか。
凡才の私には、到底この始まり方を思いつくとは思えないし、思いついたとしてもその発想を実行する勇気はない。
「ところで」以前の歌詞を想像して、‘僕’と‘君’の関係性を探らせる。偏屈な音楽が好きな‘君’と話す景色を想像させる。
ただ単に「ところで」を最初の4文字に選ぶことで、一気にこの歌詞に深みが出てしまうのだ。
その他にも小山田壮平は、ほとんどの人が歌詞には選ばないような語彙を使うことがあり、“宇宙の果てはこの目の前に”では、「とは言えひとまず」という歌詞が出てきたりする。
恐るべし小山田壮平。
そして最後は、名盤『andymori』の最後の曲の“すごい速さ”。
如何にも売れないバンドが作りそうなMVという点はひとまず気にせずに、この曲の冒頭の歌詞。
この歌詞を見る度に、もうほんとに天才過ぎて何度も鳥肌が立つのだが、この歌詞の‘おかしさ’に気づくだろうか。
それは、‘なにも教えてくれないこと’である。
しょっぱなから「きっと」という推測から入り、なんだかスケールのデカい「世界の終わり」が出てくる。
頭にハテナが浮かぶ中、さらに困惑させるように「こんな風に」と歌う。前提があるべき「こんな風に」という言葉の使い方は、“誰にも見つけられない星になれたら”の「ところで」に似ている。
そして、「世界の終わり」と並べられている「こんな風に」の対象は、「味気ない感じ」と歌い、ダメ押しのように「なんだろうな」という推測で終わる。
イントロがほぼないまますごい速さで歌われるこの1行は、すごい速さで私たちの頭にハテナを浮かべさせ、すごい速さで過ぎ去っていく。
すごい速さでネタバレをしてしまうが、あっけに取られたまま突入したサビで、「夏」のことを言っていたことに気づく。そして、
きっと「世界の終わり」は「夏の終わり」の味気なさとそんなに変わらないだろう
と歌う感性の鋭さに、すごい速さで鳥肌が立つ。
そして気づいた時には曲が終わっている。
まるで、なんとか電車に乗り遅れないために人混みに突進して進んでいくおば様のように、恐ろしい程に強引だ。
そして、そんな歌をアルバムの最後に持ってきてしまうからさらに恐ろしい。
3-5. 何もかもが満たされた夜ほど眠れなくなる
これ以上の歌詞にこれからの人生で出会うことが出来るのか。
そうとさえ思えてしまう歌が『宇宙の果てはこの目の前に』に収録されている。
それは“teen's”である。
とりあえず聴いてみてほしいし、できるならば次のライブ映像を観てほしい。
このライブは円盤化していてYouTubeに全て公開されている。連日の喉の疲労もあってかなかなかにほとんどの曲がぶっ壊れていて、特に“すごい速さ”なんかはなにもかもがバグりにバグっている。
そんな中でこの“teen's”だけは何かに憑依されたかのようで、小山田壮平は、凄まじい霊性と、凄まじい熱と、凄まじいエネルギーで歌う。
これ以上のライブ映像にこれからの人生で出会うことができるのか、とさえ思わせる。
もはや「ここの歌詞が〜」というレベルではなく、歌詞全てがキラーフレーズ。
そのためここに歌詞を載せることはしないが、それぞれの歌詞が明確な色で以て主張していて、思わず目を背けてしまいそうなぐらい鮮やかに存在している。
SFの世界のような“SAWASDEECLAP YOUR HANDS”に対して、現実世界をありのままに歌った“teen's”は、あまりにも鋭い言葉を、痛々しいままに届けてくる。
全てを受け取ってしまう敏感すぎるセンサーで触れた、“怒り”と“諦め”と“嘆き”で溢れそうな思いを、全く包み隠さずに剥き出しのままに叫ぶ。
そして、曲中で何度も
と歌ってしまう。
平和と愛を必死に叫ぶ自分の思いなんて誰も聞いちゃいない
という無力感を顕にしてしまう。
そしてもうほんとに恐ろしく、だからこそこんな歌詞をかけたのかもしれないと思わせる事実なのだが、“teen's”は19歳の頃に作った曲らしい。
福岡から出てきて、大学に入ってすぐの友だちが居ないときに1人部屋の中で書いた、まさに‘teen’の魂の叫びだということをインタビューで話している。
さらに当時、『月刊 歌謡曲』という雑誌に“teen's”の歌詞を送り、その時の最高得点だったことも明かしている。
4. 小山田壮平の魅力…音楽性とメロディ
4-1. 音楽性の変化
この項では、どのように表現したらいいのか分からないが、小山田壮平のメロディ面の魅力を述べていきたいと思う。
小山田壮平の音楽性は年々変化していると思うが、そこまで音楽全般の知識がない自分には明確な言葉でその音楽性の変化を表現することが出来ない。
中学生の頃に友だちを集めて小さなライブをしたことがある、ということをインタビューで話していて、本格的に音楽に向き合ったのはかなり早い段階だろう。
様々なメディアで、一番最初に自分で買ったCDがB’zの『LADY NAVIGATION』であることを話していて、そのルーツにロックがあることは確かだが、色々なインタビュー等を見る限りもっと根底にあるのはフォークだと思う。
もちろん全てのインタビューに目を通せている訳では無いし、その情報の出どころも確かではないが、ご両親がフォークソングが好きで車の中でよく聴いていた、と言ったことや、ツイキャスで、フォークシンガーの‘笠木透’や‘高田渡’への思いを語っていたこともあった。
それこそandymori初期はフォークの要素はほとんどなく、ロックメインだったし、パンクの要素もあった。
ドラムが‘後藤大樹’から‘岡山健二’に変わってから
初期の疾走感のあるロックは無くなってandymoriの良さが無くなった
と言われることが多く、それは
非凡な爆速ドラムを叩く後藤大樹から変わってしまったから
と理由づけられていることが多い。
しかし、カツヲはandymoriの音楽性が途中で変わったのはそのような理由ではなく、単に小山田壮平の根底にあるフォークが表にでてきただけだと思っている。
その証拠に、“FOLLOW ME”や“everything is my guitar”と、比較すれば遥かに大人しい“Wepons of my destruction”を後藤脱退前に歌っていたり、1st Live DVD 『ぼくたちアンディモリ ~日比谷野外大音楽堂ライブ&ドキュメンタリー~』で聴ける完成前の“楽園”はビックリするぐらい静かである。
極めつけはまことしやかに囁かれている、後藤の「“投げKISSをあげるよ”のドラムを叩きたくない」という脱退理由である。もちろん推測の域を出ないが、この時系列からも、後藤が脱退→フォークという順番ではなく、フォーク→後藤脱退という順番だということが考えられる。
確かにandymori後期はフォークソングが多く、ソロになってからもそれはほぼ変わらない。
ALでは長澤知之のエッセンスも加わり、ツインボーカルとしての強みである2人の掛け合いが印象的。
恐らく、小山田壮平が歌っているところは小山田壮平作詞で、長澤知之が歌っているところは長澤知之作詞であり、2人で歌う曲は共作、どちらかのみが歌う曲はその個人曲だろう。
例えば“ランタナ”、“メアリージェーン”、“輝く飛行船”は小山田壮平の曲だろう。
ちなみに、andymori結成前は大学で‘BGMS’というバンドを、さらにその前は“マリファナショップ”というバンドを組んでいたらしく、恐らくどちらもベースは‘藤原寛’だった。この結成前の2つのバンドはレゲエっぽい感じだったということを耳にしたことがある。
なお、andymoriの“トワイライトシティー”、“カウボーイの歌”、“teen's”、“空は藍色”は、BGMS時代からある曲だそうで、“トワイライトシティー”に至っては、ヒロシが持ってきたコード進行から作り、音源の最初の部分は当時のデモ音源をそのまま使っているらしい。
考えてみれば確かに、“トワイライトシティー”と“カウボーイの歌”はオンコードの使い方が似ている。
これらの昔からある曲からも、小山田壮平のルーツや当時の音楽性を考えることが出来るだろう。
4-2. 型にハマらない構成
小山田壮平の作る曲をしっかり観察すると分かるのだが、楽曲の構成が奇想天外である。
まだ20そこらの自分が言うことではないが、昔から邦楽にはある程度の‘型’があり、ほとんどの曲はその型通りの構成である。
それは
Aメロ→Bメロ→サビ→Aメロ→Bメロ→サビ→Cメロ→サビ
という構成で、もっと言えば、Cメロは大抵落ち着いたサビだし、最後のサビでは大抵転調する。
なにもかも非凡すぎる‘King Gnu’を例にあげるのは少しおかしいが、一見突飛な構成に見える“白日”もこの王道J-POP構成だし、この曲は米津玄師の「日本はサビがないと売れない」というアドバイスから生まれたことも有名だ。
実際にKing Gnuはその王道J-POP構成の“白日”で爆発的に世間に知れ渡った。もちろんそれ以上に彼らが非凡すぎることを忘れてはいけないが。
まあとにかく、なんとなく思いついた曲のほとんどがきっとこの構成になっているだろう。
もちろん小山田壮平楽曲にも王道J-POP構成の曲は数多く存在するが、そうじゃない曲の‘型破り感’は異常だ。
例えば、MVから意味わからない“everything is my guitar”は本当に意味がわからない構成で、ずっとサビのよう。
ちなみに“Life is Party”なんかも地味に不思議な構成をしている。
それ以外にも、ボルテージの爆発のさせ方が巧みな“都会を走る猫”や“ビューティフルセレブリティ”、もはや構成とかそういう話ではない“ナツメグ”等、印象的な曲が沢山ある。
ソロ楽曲の“旅に出るならどこまでも”は、聴けば聴くほど恐ろしく感じる曲で、1曲の中でいくつもの表情を見せる。
そしてこれまた強い印象を与えるのが、‘ずっと同じメロディの曲’だ。
例えば『宇宙の果てはこの目の前に』のリード曲の“宇宙の果てはこの目の前に”や、ソロ楽曲の“あの日の約束通りに”、“君の愛する歌”等。
転調や歌い方を巧みに使いこなし、同じメロディでも間延びさせない。
そして、これまた恐ろしいことに“teen's”もずっと同じメロディの曲なのだ。
そのうえで楽器の密度を変化させながら、後半に進むにつれてどんどんビルドアップしていく構成。
そして、「遠くへ行っちゃったさっちゃんは」で、ブレイク的なテンションの落ち着きを効果的に使い、強い印象を与えている。
コード進行も超絶シンプルなカノン進行だし。
もう、凄すぎるぜ。
4-3. 歌詞のはめ方
そして、何よりも天才的なのは「メロディに対する歌詞のはめ方」である。
例を出したらキリがないが、4th AL 『光』の楽曲は特に優れていると思う。“光”、“ベースマン”、“ジーニー”なんかは歌詞のはめ方が気持ちよすぎて、まるで整体に来たのかと勘違いしてしまうほど。
歌っててめちゃめちゃ楽しいんです。
この要素はまさにandymoriが‘和製リバティーンズ’と評される所以であると思う。
日本語は単語の1音1音が独立しているため、一拍に1音しか入れられず、歌にするとのっぺりしてしまう。しかし、英語は一拍1単語すら入れられるためリズムが良く、スピード感のある歌が完成する。
その日本語の欠点をandymoriは、早口で歌い英語のようなリズム感を持たせることで解消したために、私たちに‘新しさ’をもたらした。
トンデモ名曲“Sunrise & Sunset”なんかは、何年経っても、あのメロディにあそこまでしっくりくる歌詞のはめ方をできる気がしない。
こんなに歌ってて楽しいのに、とてつもなく簡単なコード進行なのも罪深いと思う。基本4つのコードの繰り返しが多いのに、私たちの心を掴んで離さないなんて。
ソロ楽曲の“彼女のジャズマスター”なんかほとんどEとAしか出てこないし。
その上で思ったことなのだが、最新楽曲の“スライディングギター”のFコードの使い方エグくないですか??知識があまりないため、実は大したことないのかもしれないけれど、明らかにあのコード進行では異質な存在感があるよね?
そして、この項で何よりも紹介したいのが、BGMS時代の曲で、andymoriとしても歌った未音源化の“マイアミソング”。
YouTubeには恐らく当時のデモ音源の超レアなやつが有志によって上がっている。
サムネのヒロシはスポーツ刈りだし、声めちゃめちゃ若いし、青春の音が鳴ってるし。
とてつもなくクセになる歌詞のはめ方。「江ノ島シマシマの猫がいた」なんかはもうズルすぎる。
歌ってて楽しすぎるのよこの曲。
5. 番外編 (2024-2-16更新)
andymori及び小山田壮平の楽曲には、未音源化(未CD化)のものがいくつも存在する。
YouTubeに公式に上がっているだけでCD等になっていない曲や、ライブで披露されライブDVDでのみ聴ける曲、はたまた、ライブで歌った事実はあれど聴く手段が全くない曲等。
それらの曲を以下のようにカテゴライズして列挙しておこうと思う。
①公式YouTubeや音楽サブスクアプリに存在
②ライブDVDに存在
③現在は入手難の小山田壮平1st EP『2018』に存在
④ツイキャスの切り抜きに存在
⑤YouTube上に非公式(違法アップロード(あまりにも悪質なもの(DVD化済orオンラインライブの録画)は除く))orほぼ公式で存在
⑥その他(ネットのセトリに存在)
なお、カテゴライズの強さは①=②=③=④>⑤>⑥として表記する。
(例:②、④、⑥に、該当する“彼女のジャズマスター”は、②,④として表記する)
[BGMS]
・マイアミソング (BGMS ver) ⑤
・空は藍色 (BGMS ver) ⑤ (小山田壮平出演映画 『青の終わりはぐるぐると』劇中歌)
[andymori]
・レイニーレイニー ⑤ (小山田壮平出演映画 『青の終わりはぐるぐると』劇中歌)
・夜空に ⑤ (上に同じ)
・青い空の幻 ④ ⑥ (FULL OF LOVE としての楽曲になる?) ➡︎ ① ④ (FULL OF LOVE としての楽曲になりました!)
・ラブリーラバー ⑤
・アイラビューベイビー ➁
・マイアミソング ➁ ④
・3万日ブルース ➁
・706号室 ➁
・パーティーは終わった ➁
・在る光 ➁
・Sunny Side Dialy ➁
・おいでよ ➁
・それでも夜は星を連れて ➁
・渋谷の唄 ⑥ (インタビューにて言及有)
・ねえねえ ⑥
・女の子の歌 ⑥
・ロックンロールブルース ⑥
・43のブルース ⑥
・マリーマリーマリー ⑥
・HAPPY BIRTHDAY (andymori(時代の小山田ソロ) ver) ⑤
・リンリンリン ⑤
・Spacedive (‘Peace’の原曲) ⑤
・ゆりかご ⑤
[AL]
・いつもの窓から ⑥
・フィーリングッド ⑥
・ワレモノ ⑥
・リンリンリン (andymori(時代の小山田)verと同じ?) ⑥
・おかしなやつのひとりごと ⑥
・たぶん、きっと ⑥
・晩酌 ⑥
・懐かしい雨の匂い ⑥
・メリーゴーランドブルース ⑥
[小山田壮平]
・2018 (ライブ音源のテーザー的なやつ) ③
・Do You Love Shiva ? ① ➁ ③ ④
・ゆうちゃん (シングル ver) ① ➁ ③
・サイン (バンド ver) (小山田壮平2nd AL『時をかけるメロディー』に収録されているものとは異なる音源) ③
・サイン (Acoustic ver) ①
・別れの手紙 ⑥
・坊や ⑥
・クレイジーへ ①
・マイフレンド ⑤
・マイソング ⑤
・ムーンパラダイス ⑥
・それは風のように ⑤ ➡︎ 小山田壮平2nd AL『時をかけるメロディー』に収録
・彼女がタバコをやめない理由 ➁ ④
・インタビュー ①
・ホイッスルが鳴ったら ④
・モノクローム (恐らくBGMS時代から存在) ⑥
・弾ける思い ⑥
・バラナシに住む猫 (andymori時代から存在) ④
・この窓の向こう側 ➁ ④
・コーラとあの子の思い出は ➁
・汽笛 ① ➁ ➡︎ 小山田壮平2nd AL『時をかけるメロディー』に収録
・投げKISSをあげるよ (韓国語 ver) ➁
・投げKISSをあげるよ (中国語 ver) ⑥ (中国ツアーで歌唱。ラジオでも歌っていた。)
・その階段を ⑥
・恋はマーブルの海へ ① (おそらく次のアルバムに収録予定) ➡︎ 小山田壮平2nd AL『時をかけるメロディー』に収録
・月光荘 ⑥ (上に同じ) ➡︎ 小山田壮平2nd AL『時をかけるメロディー』に収録
・時をかけるメロディー ⑥ (上に同じ) ➡︎ 小山田壮平2nd AL『時をかけるメロディー』に収録
・彼女のジャズマスター ➁ ④ (上に同じ) ➡︎ 小山田壮平2nd AL『時をかけるメロディー』に収録
・スライディングギター (2015年から存在) ① ④ (上に同じ) ➡︎ 小山田壮平2nd AL『時をかけるメロディー』に収録
・アルティッチョの夜 ① (上に同じ) ➡︎ 小山田壮平2nd AL『時をかけるメロディー』に収録
・ウォーターメロンジュースwithアイス (仮) (2021年6月のツイキャスにて披露。のちに発表する、と言っていた) ⑥
・君に届かないメッセージ ⑥ ➡︎ 小山田壮平2nd AL『時をかけるメロディー』に収録
[その他]
・空は藍色 (ホタルライトヒルズバンドによるカバー) ①?
・ホタルライト (ホタルライトヒルズバンド 小山田壮平作詞作曲) ①? ⑤
・君にスルーパス (with 谷口貴洋) ① ④
・SWEET MEMORIES (松田聖子cover) (with イエロートレイン) ①? ⑤
・トランジスタラジオ (RCサクセションcover) ⑤ (忌野清志郎 コンピレーション・アルバム 『KING OF SONGWRITER ~SONGS OF KIYOSHIRO COVERS~』に収録)
・FULL OF LOVE (小山田壮平Voの旅人たちの音楽集団「FULL OF LOVE」による楽曲) ①
・マハラジャマハラジャ (上に同じ) ①
・現実逃避行 (上に同じ) (Alkasilkaの‟Escape from the Zoo“のcover) ①
※もちろん抜けや間違い等はあると思います。
参考:andymori解散後、小山田壮平セットリストメモ: andymori/AL関係のなんやかんや (seesaa.net)
6. さいごに
普段からアホみたいに、だらだらと長ったらしい記事を書いているカツヲですが、この記事はもう突き抜けてしまいました。
その文字数なんとここまでで既に15000字オーバー!!!
へたくそな文章だとは思いますが、ここまで読んでくださり本当にありがとうございます。
各章ごとに区切って投稿しようと思ったのですが、それだと記事の分量にムラができてしまいそうだったのでひとまず一つの記事として投稿します。
後半はもうアプリじゃ重くて重くて。パソコンに移行して何とか仕上げた記事でございます。
なぜ、この記事の投稿日が今日(6月17日)なのか。それはほかでもなく、「小山田壮平さんの誕生日」だからです!!!
ということでございます!!!
おめでとうございます!!!
しかも、コーラスとして互いの楽曲に参加していたりする‘清水美和子’さんとの間にお子さんが産まれるそうで!!!
なんとなく結婚しているだろうとは思っていたけども、‘結婚していた報告’をすっ飛ばして‘ご懐妊報告’なんて!!!
おめでとうございます!!!
そんなこんなでもう一度
HAPPY BIRTHDAY!!!
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